スマホを使用している際、異常に熱くなった経験はないでしょうか。たとえば「アプリを立ち上げすぎている」「電源が付きっぱなし」「高温多湿の環境に置かれている」というような場合、CPUに負荷が掛かりすぎるか、放熱する機会が失われてしまい、スマホは熱くなってしまいます。
また、これら以外の要因で熱を持つような場合には、ウイルス感染の可能性も考えられるため、いっそう注意が必要です。この記事では、スマホが熱くなる原因や対処法を紹介します。
目次
スマホが熱くなる原因
スマホが発熱する原因として、3つの可能性があります。
バッテリー劣化
充電を繰り返すとバッテリーが劣化し、発熱するリスクが高まります。
バッテリーの劣化については設定から「バッテリーの状態」を確認しましょう。たとえば、最大容量が95%と表示されている場合は、100%フル充電しても、実質的には95%しか使用できないということです。たとえばAppleでは、フル充電の上限が当初の80%を下回ってしまった場合、「バッテリーが劣化している」と判断しています。

アプリが重い・長時間使用
負荷のかかりやすいアプリをバックグラウンドで起動していると、スマホへの負荷が大きくかかってしまい、発熱の原因となってしまいます。
また、音楽プレーヤーを起動したまま、中途半端なタイミングでスリープ状態にすると、音楽はローテーションで長時間再生され続け、発熱してしまうことがあります。

マルウェア感染
スマホがマルウェア(不正なソフトウェア)に感染すると、個人情報などのデータが外部へ送信されてしまうことがあります。この際、端末に負荷がかかりやすく、場合によっては、発熱します。これはバックグラウンドで行われるため、一見気づくのが難しいという特徴があります。そのため、主に次の2点に注意しておきましょう。
- ネットやアプリを起動していないのに、データ通信が行われている
- 身に覚えのない不審なアプリやファイルが増えている
万が一、身に覚えのない通信が行われている場合、スマホが乗っ取られている可能性があります。定期的にメールの送信ボックスやアプリの一覧、データ通信量を確認しておきましょう
スマホが熱くなった時の対処法
スマホが熱くなりすぎると、火傷や発火など重大な事故となる可能性があるだけでなく、セキュリティ上の問題に発展する可能性もあります。もし、スマホが熱を持った際は、次に掲げるいくつかの対処法を取りましょう。
スマホの使用を中断する
スマホに使用されているリチウムイオン電池は熱に弱く、そのまま使用を続けると、熱暴走により、画面がフリーズしてしまい操作できなくなることもあります。
スマホが熱を持った際は、いったんスマホの使用をやめましょう。そして日の当たらない場所に置いた後、熱を持たなくなったことを確かめてから、電源を入れましょう。
放熱を促進する方法としては「ディスプレイの明るさを下げること」そして「スマホケースを外し、筐体を外気に触れさせること」が有効です。注意点として、放熱するためにスマホを冷蔵庫に入れると、結露が発生し故障につながるなど、逆効果になる可能性があります。
アップデートする
システムやアプリの不具合が原因で発熱するケースも考えられます。旧バージョンのアプリやOSを利用している場合、通常より多くの処理を行い、発熱している可能性も考えられます。システムやアプリは常に最新バージョンに更新しておくようにしましょう。
スマホが熱く、不審な挙動があるときの調査方法
上記の対処法でも解決しない場合や、スマホが比較的新しく経年劣化による故障も考えにくい場合、別の原因が想定されます。
マルウェア感染や不正通信によるCPUの過負荷でも、スマホが発熱する場合があります。マルウェアへの感染が疑われる際は、情報漏えい等の調査を行う必要性があります。
特に、アプリのインストール直後、スマホが熱くなったり、身に覚えのない通信が行われていたりする場合、ハッキングや不正アクセスが行われている可能性が高いと考えられます。
身に覚えのないアプリや通信がないかチェックする
まず、自身でインストールした覚えのないアプリやソフトウェアを確認し、開けないファイルなどがあるかも確かめましょう。
また、定期的にメールの送信ボックスなどを確認して、覚えのないメールが送信されていないかどうかを確認しましょう。万が一、覚えのないメールが送信されていた場合は、スマホが乗っ取られている可能性があります。また、ダウンロードをしていないアプリが画面上にある場合も、スマホが第三者によって操作されている可能性が高いと判断できます。
セキュリティソフト
上記の対処法を行っても解決しなかった場合、スマホがウイルス感染している可能性があります。このような場合、セキュリティアプリでウイルス検知・駆除を行うのが効果的です。
しかし、対応していない新種のウイルスは、検知できません。また、検知できても、大半のソフトでは、具体的な被害の調査までは出来ないため注意しましょう。また、不審なアプリをインストールした場合、ストアを経由したものだと、ある程度の許可を与えてしまっているため、マルウェアとして検知されないこともあります。
調査に対応した専門業者に相談する
ウイルス感染が疑われる場合、専門的なノウハウを持たない中で調査を行っても、正確な実態把握は、ほぼできません。
被害全容の把握のためにも、マルウェア感染や不正通信などの調査に対応している専門業者まで相談することをお勧めします。
マルウェア感染調査に対応している業者では、次のような調査を行うことができます。
- どのようなマルウェアに感染したのか
- 感染経路や被害規模
- マルウェア感染による情報漏えいの有無
特に法人の場合、個人情報保護法の観点から、行政機関に報告書を提出する義務が生じることもあります。しかし、自社調査だけでは、不適切とみなされてしまうこともあります。
このような場合、不正アクセスの手口や流出情報の有無を、正しい手続きで詳細に調査する「フォレンジック」という調査手法が有効となります。フォレンジック調査については下記の記事で詳しく紹介しています。

専門業者で調査するメリット
①専門エンジニアの詳細な調査結果が得られる
フォレンジック調査の専門会社では、高度な技術を持つ専門エンジニアが、正しい手続きでマルウェア感染の有無を調査できるため、社内や個人で調べるよりも正確に被害の実態を確認することができます。
また、自社調査だけでは不適切とみなされてしまうケースがありますが、フォレンジックの専門業者と提携することで、調査結果を具体的にまとめた報告書が作成できます。なお、これは公的機関や法廷に提出する資料として活用が可能です。
②セキュリティの脆弱性を発見し対策できる
フォレンジック調査では、ウイルス感染の経路や被害の程度を明らかにし、現在のセキュリティの脆弱性を発見することで、今後のリスクマネジメントに活かすことができます。
なお、弊社では解析調査や報告書作成に加え、お客様のセキュリティ強化に最適なサポートもご案内しています。
フォレンジック調査会社への相談方法
フォレンジック調査会社へ相談・依頼する際は以下のような流れで行います。なお、当社では作業内容のご提案とお見積りのご提示まで無料でご案内しております。

フォレンジック調査の流れ
インシデントが発生した際、フォレンジック調査を行うか決定していない段階でも、今後のプロセス整理のために、まずは実績のある専門会社へ相談することを推奨しています。
DDF(デジタルデータフォレンジック)では、フォレンジックの技術を駆使して、法人/個人を問わず、お客様の問題解決をいたします。
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お困りの際はデジタルデータフォレンジックまでご相談ください。なお、証拠利用の場合、法定資料としても活用できる報告書の作成も承っております。