サイバー攻撃

Androidがハッキングされた?乗っ取り時に現れるサイン11選と対処法

Androidはオープンソースのため、iPhoneよりハッキングリスクが高く、「気づいたらハッキングされていた」ということも珍しくありません。たとえば、下記の症状が見られる場合、Androidがハッキングされている恐れがあります。

  • 動作が遅くなったり、熱くなったりする
  • 電池の消耗が早くなる
  • 設定が勝手に変更される
  • 知らないアプリがインストールされている
  • 知らない番号からのメッセージが届く
  • 知らないウェブサイトにリダイレクトされる

そこで、この記事では、Androidのハッキング(乗っ取り)につながる原因、症状、感染時の対処法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

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Androidスマホの乗っ取り・ハッキングとは何か

デジタル・フォレンジックの重要性と活用方法について

ハッキングとは、無断で他者のPCやネットワークに侵入し、遠隔操作して、機密情報を収集する行為を指します。ハッキングは、不正アクセス禁止法に抵触する重大な犯罪行為です。刑事・民事を問わず処罰の対象となります。

ここではAndroidにおけるハッキングの特徴を見ていきましょう。

Androidはオープンソース:便利な反面、高リスク

オープンソース

Androidはソースコードが公開されている「オープンソース」です。ソースコードが公開されていることで、カスタマイズしやすいなどのメリットがあるものの、その反面、脆弱性を悪用されやすく、iPhoneと比較するとハッキングされるリスクが高くなります。

端末がハッキングされると、データを盗まれたり、マルウェアに感染したりする可能性がありますが、この際、端末を解析・調査することで、ハッカーが何を行ったか、どのようなデータを盗んだか、どのようなマルウェアをインストールしたかを特定することができます。

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ハッキングの痕跡が上書きされると、被害の全容が掴みにくくなる

2進数

しかし、端末がハッキングされた場合は、初期化などの操作をむやみに行ってしまうと、ハッキングの痕跡が上書きされてしまい、被害の全容が掴みにくくなる恐れがあります。

この際「フォレンジック調査」の専門家に相談して解析・調査を行うことをおすすめします。フォレンジック調査とは、システムログやネットワークトラフィックの解析、マルウェアの解析などを通じて、データ漏えいの規模や影響範囲を正確に把握するのに役立ちます。

私たちデジタルデータフォレンジックは、緊急性の高いインシデントにもいち早く対応できるよう24時間365日体制でフォレンジック調査を受け付けており、官公庁、上場企業、捜査機関等を含む幅広いインシデントに対応経験があります。

お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

ハッキングされているか調査したい方へ

不正アクセスやハッキングなどサイバー攻撃が発生した場合、「フォレンジック調査」で適切な手順に従って証拠を収集し、攻撃に使用された侵入経路や漏えいデータを特定します。

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Androidスマホがハッキング・乗っ取りされているか確認する方法

Androidスマートフォンのハッキングや乗っ取りの兆候を確認する方法は以下の通りです。

これらの兆候が見られる場合は、速やかにセキュリティ対策を講じ、必要に応じてプロフェッショナルのサポートを求めることが重要です。

バッテリーの持ちが悪い、またはバッテリーの使用量が極端

ハッキングされると、マルウェアがバックグラウンドで動作し、バッテリーを大量に消費します。スマートフォンの設定でバッテリー使用状況をチェックし、通常よりも高い消費が見られる場合は注意が必要です。

特に、普段使わないアプリが高いバッテリー消費を示している場合は、ハッキングの可能性があります。

身に覚えのない不要なアプリがインストールされている

「設定」→「アプリ」からアプリ一覧を確認し、自分がインストールした記憶のないアプリがあるかを確認します。不審なアプリが見つかった場合は、それがマルウェアの可能性があります。

メールやWeb使用履歴に不審な点がある

「設定」→「メール」→「アカウント」を開いて、自分が送信していないメールや、訪れたことのないウェブサイトへのアクセス履歴がないかを確認しましょう。これらの履歴がある場合、第三者があなたのアカウントを使用している可能性があります。

通信量が急増している

スマートフォンのデータ使用量を確認し、通常よりもデータ通信量が急増しているかどうかをチェックします。マルウェアは大量のデータを送受信することがあるため、通信量の急増はハッキングの兆候となり得ます。

ポップアップが表示される

普段は表示されないポップアップ広告が表示される場合、マルウェアの可能性があります。特に広告をクリックすると怪しいサイトにリダイレクトされる場合は注意が必要です。

SNSで不審な動きがある

自分のSNSアカウントで、自分が投稿していない内容が投稿されている、または自分のアカウントから不審なメッセージが送信されている場合、アカウントがハッキングされている可能性があります。定期的にアカウントの活動履歴を確認し、異常がないかをチェックしましょう。

Androidスマホが乗っ取り・ハッキングされたらどうなる?

Androidスマホが乗っ取り・ハッキングされると次のような被害を被る恐れがあります。

Androidスマホ乗っ取り・ハッキングの被害事例
  • 個人情報や機密情報が盗まれる
  • 遠隔操作による盗撮・盗聴
  • ネットバンキングやECサイトの不正決済による金銭被害
  • SNSアカウント情報の漏えい・乗っ取りによる不正利用
  • 不正ログインによるデータ改ざん
  • 第三者への不正送金(仮想通貨を含む)
  • 別の機器へのハッキングの中継地点(踏み台)にされる

個人情報や機密情報が盗まれる

ハッキングされると、個人情報や機密情報が盗まれるリスクが高くなります。

個人情報や機密情報が流出すると、詐欺行為などで金銭的な被害を受ける可能性があるため、注意が必要です。

ハッキングの有無や被害を確認する場合は、システムのログ収集、ネットワーク分析などをおこない、並行してマルウェアが存在するか確認する必要があります。

ただし、被害調査は個人で対応することが難しいことから、ハッキング調査の専門業者まで対応を依頼することをおすすめします

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遠隔操作による盗撮・盗聴

ハッキングされるとカメラやマイク機能が悪用され、盗撮盗聴される可能性があります。なお、盗撮盗聴時はバッテリーやストレージを消費するため、すぐに充電がなくなったり、データ容量がいっぱいになる場合、遠隔操作による盗撮盗聴も考慮しておきましょう。

ネットバンキングやECサイトの不正決済による金銭被害

ハッキングされると不正決済による金銭被害を受ける恐れがあります。不正決済の可能性があると判断される場合は、クレジットカード会社などに問い合わせて口座を凍結することをおすすめします。

なお、インターネットを介した決済を行う場合は、Android端末でもSSL(Secure Sockets Layer)などの暗号化技術を使用して、決済情報を暗号化し、安全な通信を行うようにしましょう。あるいはセキュリティアプリを導入し、不正アクセスを防ぐことをおすすめします。

SNSアカウント情報の漏えい・乗っ取りによる不正利用

ハッキングされると、SNSアカウントのパスワードなど重要な情報を盗み出される恐れがあります。

そのため、SNSアカウントにいくつかのセキュリティ上の措置を取ることをおすすめします。例えば、定期的にパスワードを変更したり、2段階認証を設定したりなどです。またSNSのDMで送られてくるような不審なリンクはクリックしないようにしましょう。

不正ログインによるデータ改ざん

不正なログインを受けると、ハッカーがデータを書き換えることがあります。それ以外にもデータが削除されたり、紐づけられたサービスから情報が漏えいする可能性があります。情報を不正に改ざんされている場合、侵入経路などネットワーク上を調査する必要が生じるケースもあります。

第三者への不正送金(仮想通貨を含む)

ハッキングを受けると、端末が遠隔操作され、銀行口座などを介して第三者への意図しない振り込みが行われる恐れがあります。

この場合、個人の範囲で金銭を返還することは難しいことから、銀行や決済会社などと提携して適切な対応をとるようにしましょう。

別の機器へのハッキングの中継地点(踏み台)にされる

ハッキングされると、ハッカーが目的とする他のコンピューターにアクセスするための「踏み台」として悪用される可能性があります。

また、ハッカーが踏み台として使用したコンピューターには、攻撃を行うために使用される攻撃ツールやサービスがインストールされている可能性があるため、第三者から不正アクセスなどがあった場合、Android端末の調査をおこなうことが重要です。

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ハッキングされたAndroidスマホに現れるサイン10選

Androidは気づかぬうちにハッキング・乗っ取りに遭っていることがあります。ご自身の端末にハッキング・乗っ取りの症状がないか、確認しましょう。

下記はハッキングされたAndroidスマホに現れるサイン10選です。

ハッキングされたAndroidスマホに現れるサイン10選
  • スマホの動作(処理速度)が遅い
  • 電池の減りが早い/不自然に熱くなる
  • 設定が変わっている
  • 知らないアプリがインストールされている
  • 広告ポップアップが大量に表示される
  • 通信容量(ギガ)がすぐになくなる
  • 通信料金が増えている
  • アプリが勝手に起動する
  • 身に覚えのない請求が届く
  • 端末がロックされる

もしハッキングされると、個人情報や金融情報などを入力している場合、その情報が流出してしまう可能性もあります。またハッキングされた端末は、セキュリティ的に脆弱な状態になりやすく、他のマルウェアなどからも保護されなくなる場合があります。

この際、デジタル端末を解析する「フォレンジック調査」が有効です。フォレンジック調査では、攻撃の手法や侵入経路を特定し、流出した情報の範囲や被害の深刻度を把握できます。

また、被害者のシステムやネットワークの脆弱性も明らかにし、将来の攻撃を予防する対策を講じることができます。

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スマホの動作(処理速度)が遅い

スマホがハッキングされると、動作・処理速度が遅くなる場合があります。また、ハッキングされたスマートフォンには、不正なプログラムがインストールされる可能性があります

このようなプログラムは、スマートフォンのリソースを多く消費し、スマートフォンの動作を妨げる可能性があります。また、ハッキングされたスマートフォンからパーソナル情報を盗み出す可能性もあります。

電池の減りが早い/不自然に熱くなる

Androidが遠隔操作され、不正な通信がバックグラウンドで行われると、多くの計算処理が必要となり、次のような症状が起こることがあります。

  • 容量が圧迫されて、Androidの動作が遅い気がする
  • Androidを使用してないのに熱くなることがある
  • Androidの充電がすぐになくなってしまう

とくに「メモリ使用量が大きい編集アプリを利用していない」「購入から年月が経っていない」という状況にも関わらず、次の不具合がある場合、ハッキングの可能性が高まります。

また、不正なプログラムが実行される場合、正常なプログラムの実行が遅くなり、端末が再起動を繰り返すなどの不具合を起こす場合があります。

設定が変わっている

ハッキングされると、設定が変わってしまう可能性があります。まずは、使用しているサービスや設定を確認し、不正利用の痕跡がないかを確認する必要があります。また、ネットワーク設定の変更が行われていないかも確認しておきましょう。

知らないアプリがインストールされている

ハッキングされると、知らないアプリがインストールされている場合があります。この際、不正な操作や発信が行われ、情報漏えいが生じている可能性もあります。まずは端末をオフラインに保ち、ネットワークから隔離したうえで、情報漏えい有無など適切な調査をおこなうことをおすすめします。

広告ポップアップが大量に表示される

ハッキングされると、広告ポップアップが大量に表示される場合があります。ハッキングされた場合、広告ポップアップを防ぐには、定期的なセキュリティアプリでのスキャンや、セキュリティ設定の強化を行うことが大切となります。

通信容量(ギガ)がすぐになくなる

ハッキングされた場合、通信容量(ギガ)がすぐになくなる場合があります。なぜなら、ハッキングされると、そのぶん通信量が消費されやすく、24時間外部に情報を発信し続けた結果、通信会社から身に覚えがないのに低速モードの通知が届く場合があります。

通信料金が増えている

これも上記の理由と重なり、通信容量が増えることにより、通信料金が肥大化する場合があります。身に覚えがないにもかかわらず、通信料金が増えている場合、ハッキングを受けている可能性も考慮に入れておきましょう。

アプリが勝手に起動する

ハッキングされると、アプリが勝手に起動する

ハッキングされると、アプリが勝手に起動する可能性があります。ハッキングされた場合、攻撃者はアプリを起動させるためにコードを悪用して、プログラムを変更したり、余分なコードを追加したりすることができます

これにより、アプリが自動的に起動する可能性があります。また、ハッキングされた場合、アプリが不正にアクセスされたり、データが流出したりする可能性もあります。

身に覚えのない請求が届く

身に覚えのない請求が、通信会社の請求書や、PayPalアカウントなどにある場合、Googleにお問い合わせになる前に、Google Play storeからの請求かどうかを確認しましょう。

明細書に購入した覚えのないアプリ名などが記載されている場合、Google Play storeのパスワードが流出し、アカウントが乗っ取られている恐れがあります。

端末がロックされる

Androidはマルウェアに感染すると「ランサムウェア」の影響を受ける可能性があります。ランサムウェアは、ハッキングされたコンピューターの情報を暗号化し、解除するには特定の金額を支払うよう求めるトロイの木馬ソフトウェアの一種です。

ユーザーは、ランサムウェア攻撃から身を守るためにも、ハードウェアを定期的にアップデートし、定期的なバックアップを確保することも重要です。

Androidスマホ限定で身代金を要求するランサムウェア

 

なお、ハッキング調査の専門業者では「フォレンジック」という特殊技術を活用して正確かつ適切にAndroidスマホを調査することが可能です。

ハッキング調査専門業者は、データ流出やハッキング被害を発見したり、被害を受けなかったかどうかを確認するために、ネットワーク・ハードウェア・ソフトウェアなどのシステムを詳細な調査を行います。

ハッキングされているか調査したい方へ

不正アクセスやハッキングなどサイバー攻撃が発生した場合、「フォレンジック調査」で適切な手順に従って証拠を収集し、攻撃に使用された侵入経路や漏えいデータを特定します。

どこに依頼するか迷ったら、相談実績が累計32,377件以上(※1)デジタルデータフォレンジック(DDF)がおすすめ
データ復旧業者14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※2)とフォレンジック技術で他社で調査が難しいケースでも幅広く対応でき、警察・捜査機関からの感謝状の受領実績も多数。
相談からお見積まで完全無料

※1 累計ご相談件数32,377件を突破(期間:2016年9月1日~)
※2 データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)

Androidのハッキング(乗っ取り)につながる手口

Androidのハッキング手口には次のようなものがあります。

Androidのハッキング手口
  • なりすましWi-Fiへの接続
  • 提供元不明の不正アプリのインストール
  • フィッシングや偽SMS(スミッシング)
  • 総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)
  • 辞書攻撃
  • ゼロデイ攻撃
  • 偽警告から不正アプリをインストール
  • ソーシャルエンジニアリング

いずれにせよ、ハッキングの手口としては、ソフトウェアの脆弱性を悪用したものや、フェイク情報により相手を誘導して情報をだまし取る手段など、数多くのものがあります。

乗っ取りを避けるためも、上記の手口には気をつけてください。またいずれかの手口に何らかの心当たりがある方は、サイバーセキュリティ専門家まで相談することをおすすめします。

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なりすましWi-Fiへの接続

Free Wi-Fiの中には、パスワードの窃取やハッキングを目的とした悪質なFree Wi-Fiが混在しています。このような偽Wi-Fiは、周辺の店舗・施設や交通機関の名前を装って表示されていることが多く「なりすましアクセスポイント」と呼ばれています。

なお、偽のFree Wi-Fiは、たいていの場合、カギマークが付いておらず、暗号化されていません。たとえ実在の交通機関や店舗のWifiであっても、暗号化されていない場合は、なりすましWi-Fiの可能性が高いと考えられるため、接続を控えましょう。

提供元不明の不正アプリのインストール

Androidの公式アプリストア「Google Play store」は、アプリ審査基準の厳格なApple storeに比べて、審査基準が少なく、中には不正なアプリも一部存在しています。

これ以外にも、Androidには非公式のアプリストアがあり、ここには公式ストアの審査に通らなかった提供元不明の怪しいアプリが紛れ込んでいます。

これらのアプリの中には、インストールすると、データを盗まれるだけでなく、盗撮・盗聴されたり、身代金を要求したりするランサムウェアも存在します。

また、偽の警告画面から誘導・購入させられたセキュリティアプリも、たいていの場合はウイルスの駆除機能が存在しない「詐欺アプリ」です。アプリのインストールは事前に良く確認し、公式アプリストア以外からのインストールは控えましょう。

フィッシングや偽SMS(スミッシング)

フィッシングによるハッキングでは、主に、メールが用いられます。個人情報などを入力するよう促してくるようなメールはまず間違いなくフィッシングだと疑いましょう。

近年はSMSやメールで実在する運送業者になりすました不在通知が増加しました。これは不在通知に記載されているリンクを踏ませ、ユーザーの個人情報やクレジットカード情報を入力させ、盗みとる手口です。

運送業者は不在通知などをSMSで発信していないため、これらはすべて詐欺です。注文した覚えがない業者から届いた不審なメール、身に覚えのないメールは、決してリンクを開かずに、無視しましょう。

総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)

ブルートフォースアタックは、パスワード・認証などの解読を行うために、全てのパターンを試すことを目的とした攻撃方法です。攻撃者は、暗号の解読を目的として、可能な全ての文字列を試していきます。これに対抗するにはより複雑で長く、英数字と特殊文字を掛け合わせたパスワードを用意しておくことが重要です。

辞書攻撃

辞書攻撃とはユーザーの誕生日や人名録、パスワードによく用いられる単語をリスト化し、それらを順番に試してパスワードを突き止める攻撃手法です。

一般的な英単語や名前、都市名などをパスワードに用いている場合、簡単に突破されてしまうので注意しましょう。

ゼロデイ攻撃

ゼロデイ攻撃とは、アプリやOSで脆弱性が見つかった際、悪意ある攻撃者が早期に悪用をすることを指します。ゼロデイ攻撃は、ソフトウェアの脆弱性が公開される前に悪用を開始するため、攻撃が行われるまでには時間がかかりません。

これによってマルウェアに感染させたりし、ネットワークやサーバーに大きな損害を及ぼす可能性があります。

偽警告から不正アプリをインストール

Google Playストアでは、不正なアプリが混じっていないように、適切なセキュリティチェックを行っていますが、AndroidはGoogle Playストア以外からもアプリケーションをインストール可能で、このようなアプリは「野良アプリ」などと呼ばれます。

偽警告と呼ばれる情報リスクをあおるポップアップを経由し、インストールしたアプリの多くは野良アプリで、なおかつ不正アプリである可能性が高いです。このようなアプリをインストールした場合、ハッキングによる遠隔操作などで被害を受ける可能性があります。

ソーシャルエンジニアリング

ソーシャルエンジニアリングとは、産業スパイなどが他者のパスワードなどの機密情報を収集するために、第三者がログインしている様子などを肩越しに見る手法で、「ショルダーハッキング」と呼ばれます。

なお、企業のゴミ箱をあさる手法は「トラッシング」と呼ばれます。これらはデジタル端末にハッキングなどのログが残らないため、古典的ですが調査困難な手口といえます。

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Androidハッキング(乗っ取り)の対処法

端末がハッキングされた場合、金銭の窃取や個人情報の漏えいなどの被害を受ける可能性があります。端末がハッキングされた場合は、すぐに以下の対応を行うことが重要です。

Androidハッキング時の対処法
  • 端末をオフラインにする
  • アプリストアID・パスワードを変える
  • Androidを初期化する
  • クレジットカードや銀行口座の取引履歴を確認する
  • 不審な取引があれば、カード会社や銀行に連絡する
  • アンチウイルスソフトウェアをインストールする
  • セキュリティパッチを適用する

また、端末がハッキングされた場合は、民間のサイバーセキュリティの専門家に被害を報告することも重要です。専門家に相談することで、被害範囲の把握などに役立ちます。

端末をオフラインにする

ハッキングされている疑いがある場合、インターネットWifiの接続を切断しましょう。

Wifi接続の切断は、以下の手順を実行します。

  1.  Android端末の[設定]アプリを開きます。
  2. [ネットワークとインターネット]タブを選択します。
  3. [Wi-Fi]を選択します。
  4. いま接続しているWi-Fiネットワークを選択します。
  5. [無効にする]をタップします。
  6. 確認メッセージが表示されるので、[無効にする]をタップします。

これでWi-Fi接続が切断されます。

アプリストアID・パスワードを変える

Android端末では、ネットワーク内のパスワードを定期的に変更し、安全なパスワード(大文字小文字・記号などを組み合わせたもの)を設定するようにしましょう。

実際、ハッキングの兆候が見受けられる場合は、Androidのアプリに紐づけられているGoogleアカウントのパスワード変更してください。ここで設定するパスワードは、できるだけ複雑な文字列にするなど、より強固なものにしておきましょう。

Androidを初期化する

端末がハッキングされた場合、ハッカーは端末にさまざまな「痕跡データ」を残す可能性があります。これらのデータには、パスワード、クレジットカード情報、連絡先、写真など、個人情報や機密情報が含まれる可能性があり、言い換えれば、この痕跡をたどることで具体的にどのような被害に遭ったかを特定することができます。

しかし、端末が初期化されている場合、ハッカーが残したデータがすべて消去される可能性があり、具体的な被害調査が困難になる可能性があります。もし端末がハッキングされた場合は、すぐに専門家に相談して調査を行うことをおすすめします。

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Androidでハッキングや乗っ取りが疑われる場合の対処法

Androidでハッキングや乗っ取りが疑われる場合の対処法は次のとおりです。

ただ、アプリの駆除を行うと具体的な調査をおこなう場合、支障が出る恐れはあるため、調査をおこなう場合は、端末をオフラインにして調査を依頼することをおすすめします。

Androidでハッキングや乗っ取りが疑われる場合の対処法
  • 疑わしいアプリケーションの削除
  • デバイスのセキュリティスキャン
  • パスワード変更と2要素認証の有効化
  • OSおよびアプリケーションのアップデート

疑わしいアプリケーションの削除

不審なアプリケーションはアンインストールを推奨します。

まずデバイスの設定から「アプリケーション」または「アプリケーションマネージャー」にアクセスし、疑わしいアプリケーションを選択して削除します。

疑わしいアプリケーションの例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • インストールした覚えのないアプリケーション
  • インストール元が不明なアプリケーション
  • 正規のアプリケーションと比べて、アイコンや名前が似ているアプリケーション
  • 不審な権限を要求するアプリケーション
  • 動作が不安定なアプリケーション

具体的には、以下のようなものに注意しましょう。

  • インストール元が公式ストア(Google Playストア、App Store など)ではないアプリケーション
  • インストール元が不明なアプリケーション
  • アプリケーションの名称やアイコンが、正規のアプリケーションと似ているアプリケーション
  • 電話番号や位置情報などの個人情報へのアクセス権限を要求するアプリケーション
  • 動作が不安定で、頻繁にクラッシュするアプリケーション

OSおよびアプリケーションのアップデート

デバイスのOS(Android)とインストールされているアプリケーションを最新のバージョンにアップデートすることをおすすめします。

パスワード変更と2要素認証の有効化

乗っ取りを疑った場合は、重要なアカウント(メール、ソーシャルメディア、金融サービスなど)のパスワードを変更します。2要素認証を有効化することで、不正なログインを防ぐことができます。

デバイスのセキュリティスキャン

Google Playストアから信頼できるセキュリティアプリケーションを使用してデバイスをスキャンします。このときスキャン結果で検出された悪意のあるファイルやアプリケーションを削除します。なお、定期的なスキャンを実行することです、セキュリティの脆弱性を最小限に抑えることができます。

セキュリティスキャンの実行手順は次の通りです。

  1. セキュリティソフトウェアを開く
  2. スキャンの種類を選択(フルスキャン、クイックスキャン、カスタムスキャン)
  3. スキャン開始ボタンをクリック
  4. スキャンの進行を監視
  5. スキャン結果を確認し、必要に応じて対処(削除、隔離等)

ただし、セキュリティツールはマルウェアを検知・駆除できますが、感染経路や情報漏えいの有無を適切に調査することはできません。したがって、Android乗っ取り・ハッキング調査は専門業者に依頼するが重要です。

Android乗っ取り・ハッキング調査は専門業者に依頼する

DDFハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。

フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも開催しておりますので、お気軽にご相談ください。

官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当者が対応させていただきます。

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ハッキング調査会社への相談方法

インシデントが発生した際、フォレンジック調査を行うか決定していない段階でも、今後のプロセス整理のために、まずは実績のある専門会社へ相談することを推奨しています。

取引先や行政に報告する際、自社での調査だけでは、正確な情報は得られません。むしろ意図的にデータ改ざん・削除されている場合は、情報の信頼性が問われることもあります。

インシデント時は、第三者機関に調査を依頼し、情報収集を行うことを検討しましょう。

DDF(デジタルデータフォレンジック)では、フォレンジックの技術を駆使して、法人/個人を問わず、お客様の問題解決をいたします。

当社では作業内容のご提案とお見積りのご提示まで無料でご案内しております。

解析した結果は、調査報告書としてレポートを作成しています。作成した報告書には、調査で行った手順やインシデントの全容などが詳細に記載され、法執行機関にも提出可能です。

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ハッキング調査の料金・目安について

調査の料金・目安について

まずは無料の概算見積もりを。専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
機器を来社お持込み、またはご発送頂ければ、無料で正確な見積りのご提出が可能です。
まずはお気軽にお電話下さい。

【法人様限定】初動対応無料(Web打ち合わせ・電話ヒアリング・現地保全)

❶無料で迅速初動対応

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365日相談・調査対応しており、危機対応の経験豊富なコンサルタントが常駐しています。

❸お電話一本で駆け付け可能

緊急の現地調査が必要な場合も、調査専門の技術員が迅速に駆け付けます。(駆け付け場所によっては出張費をいただく場合があります)

よくある質問

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可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

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もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

 

 

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数32,377件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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