2025年8月14日、株式会社オークワは連結子会社である株式会社サンライズのファイルサーバーがランサムウェア攻撃を受け、データが暗号化される被害が発生したと公表しました。

現時点の調査では、顧客情報や個人情報の流出は確認されていないものの、一部のシステムに影響が生じており、外部専門機関と連携して原因究明と復旧作業を進めています。同社は不正アクセス確認後、速やかに警察や関係当局へ相談を行い、影響拡大の防止に取り組んでいます。

本記事では、公式リリースをもとに、事件の経緯や被害の内容、そしてオークワが実施している対応について解説します。

出典：株式会社オークワ広報

株式会社オークワが連結子会社へのランサムウェア攻撃による被害を発表

株式会社オークワは、連結子会社である株式会社サンライズにおいて、ファイルサーバーのデータがランサムウェアによって暗号化される被害が発生したと公表しました。

グループ会社の他システムに影響は出ておらず、現時点で個人情報の外部流出は確認されておらず、外部の専門機関と連携して原因調査と復旧を進めています。

サンライズのファイルサーバーでランサムウェア被害を確認

2025年8月14日にランサムウェア被害が確認され、同社は8月16日に本件をプレスリリースで正式に発表しました。ファイルサーバーが暗号化され、システムの一部に支障が出たとされています。

暗号化データの顧客情報流出は現時点で確認されず

暗号化されたのは株式会社サンライズの社内ファイルサーバーで、個人情報や顧客情報の外部流出は現在のところ確認されていません。同社によりますと、影響を受けたのはサンライズ単体で、他のオークワグループ会社のシステムは独立しているため影響はないとしています。

警察・関係当局へ相談済、外部専門家と連携して復旧対応中

株式会社オークワは不正アクセス確認後、警察や関係当局に相談した上で、被害拡大の防止に努めていると発表しました。

外部のセキュリティ専門機関の協力を得て、原因の特定とシステム復旧作業を進めており、今後の進捗についても、公式発表を通じて随時報告していくとしています。

出典：株式会社オークワ広報

ランサムウェア攻撃を受けた場合はフォレンジック調査が有効

フォレンジック調査とは、ランサムウェア攻撃、サイバー攻撃、情報漏えい、データ改ざんなどのセキュリティ関連インシデントが発生した際に、その原因を特定し、被害の範囲や影響を明らかにするための詳細な調査手法です。

もともとフォレンジック調査は、犯罪や事件が起きた時、その現場から犯行の手掛かりとなる「鑑識」を指していました。特にデジタルデータからの証拠収集・分析は「デジタル鑑識」あるいは「デジタル・フォレンジック」とも呼ばれます。

インシデントが起きた場合、特定の機関に報告義務が発生する場合があります。自社だけの調査では、調査報告をしても認められない場合があり、第三者機関で調査を行うのが一般的です。

私たちデジタルデータフォレンジック（DDF）は、官公庁、上場企業、捜査機関など、多様な組織のインシデント対応を行ってきた実績があります。

相談や見積もりを無料で受け付けています。いつでも対応できるよう、24時間365日体制でご相談を受け付けておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

※１　累計ご相談件数39,451件を突破（期間：2016年9月1日～）
※２　データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。（集計期間：2007年～2020年）

まとめ

今回の記事は、株式会社オークワの連結子会社サンライズがランサムウェア攻撃を受け、ファイルサーバーに障害が発生した事案について解説しました。

ランサムウェア攻撃による被害やその対応方法については、関連する解説記事でも詳しく紹介していますので、ぜひご参照ください。

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