2024年6月3日に、九州電力のグループ会社である「株式会社キューヘン」がランサムウェアに感染したことが発表されました。この被害により九州電力にまで影響が及んでいます。
本記事では、九電グループのキューヘンが受けたサイバー攻撃の被害の大きさや九州電力への影響など、詳しく解説していきます。
目次
キューヘン(九州電力)のランサムウェア被害内容
九州電力のグループ会社である「株式会社キューヘン」が2024年6月3日に、社内のネットワークの一部が、第三者による不正アクセス(ランサムウェア攻撃)を受けたことを発表しました。
これを受けてキューヘンは、影響を受けたパソコンの停止、パソコンおよびデータ保存領域のネットワークからの切り離しを行うなど、被害拡大を防止するための緊急対応を行っています。
出典:株式会社キューヘン
顧客情報漏洩の可能性はあるのか
顧客情報の漏洩ついては、十分に可能性があると言えます。
不正アクセスがあった社内情報の中には給湯器販売に関する業務で使用する、約10万4千件の個人情報が含まれており、漏洩した恐れがあることが分かりました。
また、最新の情報では新たに約27万件の個人情報について漏洩した恐れがあり、合計で約37万4千件の情報が漏洩した可能性があることがわかりました。このうち、約25万件については、キューヘンがこれまで給湯器販売等を行ってきた個人情報になります。
これだけの個人情報が漏洩しているため、これまで九州電力やキューヘンを利用したことがある方は、氏名・電話番号・メールアドレスといった基本的な個人情報や、クレジットカード情報などが漏洩していないか確認が必要です。
出典:株式会社キューヘン
確認方法や情報漏洩に関する対処法が分からない場合は専門の調査会社に依頼しましょう。
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九州電力への影響は
今回のサイバー攻撃の影響で、九州電力も個人情報の漏洩の被害に遭っています。
九州電力の報告によると、不正アクセスされた情報の中に、キューヘンに委託している給湯器販売に関する業務で使用する約2万4千件の個人情報が含まれていたことが報告されています。
なお、それ以外のシステムや電力供給に関する影響はないということです。
出典:九州電力株式会社
まとめ
今回の記事では、九州電力のグループ会社であるキューヘンが受けたランサムウェア被害について紹介してきました。
九州電力という大企業のグループ会社がサイバー攻撃を受け、ニュースでも多数報じられていることから、ランサムウェアの脅威に対する世間の関心が高まりつつあります。詳細な調査結果や感染経路など明らかになっていない点も多いため、今後の動向に注目が集まるでしょう。
サイバー攻撃によるランサムウェア感染は大きな被害をもたらす可能性があるため、少しでも不安な点がある場合はフォレンジクス調査を依頼してみることをおすすめします。
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キューヘンのサイバー攻撃による被害状況の公式発表一覧
九州電力
- 2024年6月13日:グループ会社への不正アクセスが発生しました(第2報)
- 2024年6月5日:グループ会社への不正アクセスが発生しました(第1報)
キューヘン
- 2024年6月13日:社内ネットワークの一部への不正アクセスについて(第3報)
- 2024年6月5日:社内ネットワークの一部への不正アクセスについて(第2報)
- 2024年6月3日:社内ネットワークの一部への不正アクセスを確認しました。