2025年12月、学校法人横須賀学院は、同学院が運用するサーバーが外部からの不正アクセスを受けたことを公表しました。
調査の結果、ランサムウェアによる攻撃であることが判明し、保存されていた写真・動画ファイルに加えて個人情報の一部が流出した可能性があるとされています。
本記事では、横須賀学院の公式発表をもとに、攻撃の経緯や被害状況、対応内容について時系列で整理し、詳しく解説します。
出典:横須賀学院(第1報)
目次
横須賀学院がランサムウェア攻撃による情報流出を公表
学校法人横須賀学院は、2025年12月に発生したサイバー攻撃により、学院が運用するサーバー内のデータが流出した可能性があると、公式サイト上で段階的に公表しました。
当初は、写真・動画などのファイルが外部に流出した可能性があるとされていましたが、後の調査により個人情報を含むデータの一部についても流出の可能性があることが明らかとなりました。
現在までに流出情報が外部で公開されたり、不正に利用されたりした事実は確認されていません。学院は外部の専門機関と連携し、調査の継続、監視体制の強化、復旧作業を進めています。
2025年12月に横須賀学院はランサムウェア攻撃を受ける
本件は、2025年12月初旬に発生したサーバー障害をきっかけに判明しました。学院は段階的に調査結果を公表しており、被害状況や対応内容は以下のとおり整理されています。
- 2025年12月初旬
職員から「サーバーに接続できない」との報告があり、調査を開始。ランサムウェアの感染と不正アクセスの痕跡を確認。 - 2025年12月17日(水)
写真・動画ファイルが外部に流出した可能性があると発表。 - 2025年12月22日(月)
個人情報を含むデータについても、一部流出した可能性があることを公表。 - 2025年12月24日(水)
継続的な調査と監視体制の強化、今後の情報公開の方針について説明。
攻撃の手口と発覚の経緯
本件については、同学院の社内システムが外部からの攻撃を受けた結果、パスワード1件が漏洩した可能性があるとされています。
発覚のきっかけについては、Googleパスワードマネージャーのセキュリティ警告であったとされており、直接的な侵入検知によるものではなかったとのことです。
また、攻撃元は海外であるとみられていますが、詳細な攻撃手法や侵入経路については、公式には明らかにされていません。
横須賀学院の対応
横須賀学院は、被害の判明後、以下の対応を実施しています。
- 外部の専門機関と連携した技術的調査とログ分析
- 学内サーバーのインターネット接続の遮断による被害拡大の防止
- 監視体制の強化および復旧作業の実施
- 必要に応じた情報公開と関係者への説明
現時点では、流出情報の不正利用や外部公開といった二次被害は確認されていません。
出典:横須賀学院(第2報)
出典:横須賀学院(第3報)
ランサムウェア攻撃を受けた場合はフォレンジック調査が有効
フォレンジック調査とは、ランサムウェア攻撃やサイバー攻撃、情報漏えい、データ改ざんなどのセキュリティインシデントが発生した際に、その原因を特定し、被害範囲や影響を明らかにするための詳細な調査手法です。
もともと「フォレンジック」とは、犯罪や事件が起きた際に現場から犯行の手掛かりを収集・分析する「鑑識」を指す言葉であり、デジタル領域における証拠収集・分析は「デジタル鑑識」あるいは「デジタル・フォレンジック」とも呼ばれます。
被害発生時にフォレンジック調査が有効な理由は次の通りです。
- 侵入経路の特定:攻撃者がどこから侵入したかを明確にする
- 被害範囲の可視化:影響を受けたデータやシステムを把握する
- 証拠となるデータ保全:法的対応や保険請求に備えて証拠データを安全に保存する
- 再発防止策の策定:調査結果を基にセキュリティ体制を強化する
自社での確認だけでは限界があるため、第三者機関による客観的な報告書が信頼性の高い判断材料となります。とくに、個人情報保護委員会などの監督機関への報告が必要となる場合、正式な報告書が求められるケースもあるため、専門調査は不可欠です。
弊社デジタルデータフォレンジック(DDF)では、情報漏えい調査(ダークウェブ調査)やランサムウェア・サイバー攻撃の原因特定、被害範囲調査などを実施しています。官公庁、上場企業、捜査機関など、多様な組織のインシデント対応実績があり、相談や見積もりは無料、24時間365日体制でご依頼を受け付けています。
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※2 データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
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まとめ
今回の情報流出は、ランサムウェアによる外部からの不正アクセスによって発生したものであり、教育機関における情報セキュリティ体制の課題を浮き彫りにしました。
横須賀学院は、外部機関と連携して対応を進め、被害の全容把握と再発防止に努めています。今後は、透明性ある情報管理と継続的なセキュリティ強化が求められます。
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