2025年7月28日、株式会社丸菱ホールディングスは、第三者による不正アクセスによってランサムウェア攻撃を受け、一部のシステムでデータ暗号化と利用停止が発生したことを公表しました。
調査の結果、同社および関係会社が保有する個人情報や秘密情報の一部が外部に漏えいした可能性が判明しています。
本記事では、公式リリースをもとに、事件の経緯や背景、今後の対応について解説します。
目次
丸菱ホールディングスで発生したランサムウェア被害と情報漏えい
2025年8月5日、株式会社丸菱ホールディングスは、同社および関係会社が保有する個人情報や秘密情報の一部が、第三者によるランサムウェア攻撃によって漏えいした可能性があると公表しました。今回の発表は、7月28日に公表した一次報告の続報にあたります。
被害発覚からの対応
- 2025年7月26日:社内サーバーでシステム障害が発生し、複数の業務システムが使用不能に。
- 同日:不正アクセスの痕跡を確認し、外部セキュリティ専門企業に調査を依頼。サーバーをインターネットおよび社内ネットワークから遮断。
- 2025年7月28日:個人情報保護委員会へ報告。
- 2025年7月29日:警察へ相談。
- 2025年8月5日:【当社におけるランサムウェア被害に伴うシステム障害と情報漏えいに関するお知らせ】を公表。
漏えいの可能性がある情報
- 個人情報:従業員(退職者・契約社員含む)の一部情報(メールアドレス、電話番号、住所、家族情報、マイナンバーなど)、一部取引先情報(契約書、請求書、取引情報など)、過去の採用応募者情報、過去の顧客情報
- その他社内情報:法務・財務・人事・営業・技術関連資料、社内会議資料、業務文書など
関係者への注意喚起
- 漏えい情報を悪用したフィッシングメールや不審な連絡に注意。
- 心当たりのないメールは開封せず、添付ファイルやリンクを開かない。
- 本件に関連する情報やデータのSNS等での拡散は控える(二次被害や犯罪助長の恐れあり)。
対応と再発防止策
- 外部専門機関と連携した詳細調査の継続と被害範囲の特定
- 情報セキュリティ体制の強化
- 全社システムの監視体制の再構築と強化
同社は本件を厳粛に受け止め、早期のシステム復旧と再発防止に向けて取り組むとしています。
ランサムウェア攻撃を受けた場合はフォレンジック調査が有効
フォレンジック調査とは、ランサムウェア攻撃やサイバー攻撃、情報漏えい、データ改ざんなどのセキュリティインシデントが発生した際に、その原因を特定し、被害範囲や影響を明らかにするための詳細な調査手法です。
もともと「フォレンジック」とは、犯罪や事件が起きた際に現場から犯行の手掛かりを収集・分析する「鑑識」を指す言葉であり、デジタル領域における証拠収集・分析は「デジタル鑑識」あるいは「デジタル・フォレンジック」とも呼ばれます。
被害発生時にフォレンジック調査が有効な理由は次の通りです。
- 侵入経路の特定:攻撃者がどこから侵入したかを明確にする
- 被害範囲の可視化:影響を受けたデータやシステムを把握する
- 証拠となるデータ保全:法的対応や保険請求に備えて証拠データを安全に保存する
- 再発防止策の策定:調査結果を基にセキュリティ体制を強化する
インシデントの内容によっては、個人情報保護委員会など特定の機関への報告義務が発生する場合があります。自社のみで調査を行うと、報告書が認められないケースもあるため、第三者機関による調査が一般的です。

弊社デジタルデータフォレンジック(DDF)では、情報漏えい調査(ダークウェブ調査)やランサムウェア・サイバー攻撃の原因特定、被害範囲調査などを実施しています。官公庁、上場企業、捜査機関など、多様な組織のインシデント対応実績があり、相談や見積もりは無料、24時間365日体制でご依頼を受け付けています。
早期対応が被害拡大防止の鍵となりますので、まずはご相談ください。
当社は累計約3.9万件ものサイバーインシデント対応実績があり、情報漏えいを引き起こさないための対策方法など豊富な知見を有しています。当社のサイバーセキュリティ専門家が、事前の予防から万が一の対応まで徹底サポートいたします。
24時間365日で無料相談を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
どこに依頼するか迷ったら、相談実績が累計39,451件以上(※1)のデジタルデータフォレンジック(DDF)がおすすめ
データ復旧業者14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※2)とフォレンジック技術で他社で調査が難しいケースでも幅広く対応でき、警察・捜査機関からの感謝状の受領実績も多数。
相談からお見積まで完全無料
※1 累計ご相談件数39,451件を突破(期間:2016年9月1日~)
※2 データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
フォレンジック調査とは
フォレンジック調査とは、サイバー攻撃、情報漏えい、データ改ざんなどのセキュリティ関連インシデントが発生した際に、その原因を特定し、被害の範囲や影響を明らかにするための詳細な調査手法です。
もともとフォレンジック調査は、犯罪や事件が起きた時、その現場から犯行の手掛かりとなる「鑑識」を指していました。特にデジタルデータからの証拠収集・分析は「デジタル鑑識」あるいは「デジタル・フォレンジック」とも呼ばれます。
インシデントが発生した場合、内容によっては特定の機関への報告義務が生じることがあります。自社のみで調査を行った場合、報告書の内容が認められないケースもあり、第三者機関による調査が一般的です。
私たちデジタルデータフォレンジック(DDF)は、官公庁、上場企業、捜査機関など、多様な組織のインシデント対応を行ってきた実績があります。
相談や見積もりは無料で、24時間365日体制でご依頼を受け付けています。早期対応が被害拡大防止の鍵となりますので、まずはお気軽にご相談ください。
\相談から最短30分でWeb打ち合わせを開催/
DDFは累計ご相談件数3.9万件以上のフォレンジック調査サービスです
まとめ
今回の記事では、丸菱ホールディングスがランサムウェア被害に遭った件について、専門家の観点からまとめてみました。
ランサムウェア被害に関して詳しく書いている記事もありますのでお読みください。
関連記事


