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ニュース・被害事例

佐川急便の提供サービス「スマートクラブ」の不正アクセスについて解説

宅配便大手の佐川急便株式会社は、2025年10月27日、自社が運営する会員サービス「スマートクラブ」に対して第三者による不正アクセスが確認されたことを公式に発表しました。

不正に取得されたIDとパスワードが利用されたと見られており、一部のアカウントに対して不正ログインが発生しています。

本記事では、佐川急便の公式発表をもとに、事案の発生経緯や影響範囲、企業としての対応措置について整理・解説します。

出典:佐川急便株式会社

佐川急便がスマートクラブに対する不正アクセスの発生を公表

2025年10月27日、佐川急便株式会社は、自社が提供する会員制サービス「スマートクラブ」において、不正アクセスが発生していたことを公表しました。

発表によると、外部から不正に取得されたと思われるIDおよびパスワードを用いて、第三者による不正ログインが行われたとのことです。

2025年10月15日から16日の間に不正アクセスが発生

不正アクセスが行われたのは、2025年10月15日水曜日17時22分から、10月16日木曜日12時00分までの間とされています。この時間帯において、スマートクラブの一部アカウントに対し、不審なログインが確認されました。

外部で流出したID・パスワードを悪用した攻撃の可能性

佐川急便によると、今回の不正アクセスは、外部から不正に取得されたIDおよびパスワードを利用したものと見られています。

いわゆる「リスト型攻撃(※既存の流出情報を使って複数のサービスに不正ログインを試みる攻撃手法)」に該当する可能性があり、サーバや業務システムへの侵入や、ランサムウェアによる被害は確認されていません。

IPアドレスの遮断や2段階認証の強化を実施

佐川急便は、不正アクセス元のIPアドレスを特定・遮断するとともに、不正にログインされた可能性のある利用者に対し個別に連絡を実施しています。

また、セキュリティ強化の一環として、「スマートクラブ」のマイページ利用時には2段階認証の導入を義務化しました。クレジットカード情報や銀行口座情報など、決済に関わる情報の漏えいは確認されていないとしています。

出典:佐川急便株式会社

不正アクセスを受けた場合はフォレンジック調査が有効

不正アクセスが発生した際は、被害範囲や侵入経路を正確に把握しなければ、適切な対応や再発防止策を講じることはできません。そのため、専門的な解析技術を用いるフォレンジック調査の実施が有効です。

フォレンジック調査とは、サイバー攻撃、情報漏えい、データ改ざんなどのセキュリティ関連インシデントが発生した際に、その原因を特定し、被害の範囲や影響を明らかにするための詳細な調査手法です。

もともとフォレンジック調査は、犯罪や事件が起きた時、その現場から犯行の手掛かりとなる「鑑識」を指していました。特にデジタルデータからの証拠収集・分析は「デジタル鑑識」あるいは「デジタル・フォレンジック」とも呼ばれます。

被害発生時にフォレンジック調査が有効な理由は次の通りです。

  • 侵入経路の特定:攻撃者がどこから侵入したかを明確にする
  • 被害範囲の可視化:影響を受けたデータやシステムを把握する
  • 証拠となるデータ保全:法的対応や保険請求に備えて証拠データを安全に保存する
  • 再発防止策の策定:調査結果を基にセキュリティ体制を強化する

インシデントの内容によっては、個人情報保護委員会など特定の機関への報告義務が発生する場合があります。自社のみで調査を行うと、報告書が認められないケースもあるため、第三者機関による調査が一般的です。

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早期対応が被害拡大防止の鍵となりますので、まずはご相談ください。

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まとめ

本記事では、佐川急便が発表したスマートクラブへの不正アクセス事案について、公式情報をもとにその概要と対応状況を整理しました。

外部で流出したID・パスワードを悪用する攻撃手法は、企業のサーバ自体が直接侵害されていなくても、ユーザーのアカウントが乗っ取られるリスクを孕んでいます。
こうした事案を受けて、企業側のセキュリティ対策に加え、利用者自身によるパスワード管理や2段階認証の設定も、今後一層求められると言えるでしょう。

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この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

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