閲覧・検索履歴が削除された場合でも焦らずに正しい対処をすれば、復元の可能性があります。
しかし、時間が経つにつれて復元できる確率は低くなり、また閲覧履歴が削除されている状況で操作すると、たとえば不正の立証なども難しく、証拠能力が失われる恐れもあります。
もし、履歴を復元したい場合はすぐにフォレンジック企業に調査を依頼することをおすすめします。
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目次
削除・改ざんされた履歴の復元が必要な場面
パソコンの履歴を復元する必要があるケースは、大きく分けて以下の3つです。
①誤ってデータを削除してしまった場合
パソコン上でファイルを削除すると、そのファイルはすぐに消去されるわけではなく、ごみ箱に移動されます。ただし、ごみ箱からファイルを削除すると、そのファイルは完全に削除されます。
ただしファイル履歴やバックアップを作成している場合は、それらからファイルを復元することもできます。
②パソコンの故障などのトラブルが発生した場合
パソコンの故障などのトラブルが発生すると、パソコンのシステムやデータが破損する場合があります。
具体的なケースとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 誤ってファイルを削除してしまった
- ファイルの保存場所を間違ってしまった
- ファイルが破損してしまった
- パソコンの故障やウイルス感染によってデータが消えてしまった
- 過去のデータを参照したい
このようなトラブルが発生した場合、パソコンをリカバリすることでシステムを復元することができますが、その場合、パソコンの設定やデータが初期化されるため、履歴は復元されません。パソコンの履歴を復元する方法は、パソコンのOSなどによって異なります。詳しくは、パソコンの取扱説明書やソフトウェアのヘルプを確認してください。
③社内不正やデータ改ざんの調査・証拠保全が必要になった場合
パソコンの履歴に含まれるファイルのアクセス履歴やウェブサイトの閲覧履歴、メールの送受信履歴は、横領、情報持ち出し、職務怠慢などの社内不正や労務問題の事実確認や法的証拠として活用可能です。
閲覧履歴から得ることが出来る「証拠」としては次のようなものが挙げられます。
- 機密情報や個人情報が社外に漏洩した証拠
- 企業の口座から金銭を横領した証拠
- 業務中に職務怠慢をはたらいた証拠
一方で、パソコンやスマートフォンのデータは改ざんや削除が容易なため、単なるデータのコピーでは、法的証拠として不十分とみなされる可能性があります。
この時「フォレンジック」と呼ばれる専門技術で閲覧履歴の復元などを行うと、適切な証拠保全作業により、法的利用可能な証拠を得られる場合があります。
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閲覧履歴を復元する際の注意点
閲覧履歴の復元を自力で行う場合、法的な対応が困難になる可能性があります。その主な理由は、以下のような要素によるものです。
データの書き換えが起こる可能性がある
デジタルデータは簡単に書き換えや削が可能なため、無用な操作や新たなデータの書き込みを行うと、元のデータが消えることがあります。最悪の場合、社内不正やサイバー攻撃の証拠や痕跡である閲覧履歴などが失われることもあります。
このような場合、裁判所などの法的機関に証拠データを提出しても、「情報を改変した」と疑われるリスクがあり、裁判の判決などに影響が出る可能性も考えられます。
一定期間が経過したログは削除される
システムやアプリケーションは、セキュリティやパフォーマンスのために、定期的にログを削除する場合があります。これを「ログローテーション」と呼びます。
ログローテーションは、システム管理で使用される自動化されたプロセスで、ログファイルが古くなりすぎたり、大きくなりすぎたりすると、圧縮、移動、名前変更、または削除されます。
つまり、データの損失を防ぐためには、ログローテーションの設定を慎重に行う必要があります。設定変更以外では、ログファイルがローテーションされる前にアーカイブされているか確認したり、バックアップを作成することでログの削除を予防できます。
閲覧履歴・検索履歴の復元にはフォレンジック調査が最適

フォレンジックとは、犯罪の証拠を科学的に調べる技術や方法です。特に、デジタルフォレンジックは、デジタルデータを調べて証拠を見つける技術です。
データの証拠能力を確保する「フォレンジック調査」の詳細はこちら
「履歴を警察や法的機関に証拠として提出したい」「社内不正の事実確認を行いたい」「サイバー攻撃の被害の実態を確認したい」といった場合、証拠能力を待たせるためにフォレンジック専門家に相談することをおすすめします。
これは履歴などのデータ類の改ざんや削除が簡単なため、裁判所などで法的証拠と認められるために、適切な証拠保全作業などが必要になるためです。
私たちデジタルデータフォレンジックは、3.9万件以上の相談実績を元に、公的機関、上場企業を含む社内不正からサイバー攻撃まで、幅広いインシデントに対するフォレンジック調査を行います。
インシデントごとに専門チームが調査や対応を行います。法的機関に提出可能な報告書の作成も要望次第で作成いたしますので、まずは電話やメールでお問い合わせください。状況の聞き取りや対応方法、見積もりなどを無料でご案内します。
Chromeの閲覧履歴を復元する方法
履歴の復元にはさまざまな手法がありますが、状況や環境に応じて適切な方法を選択することが成功の鍵です。
Googleマイアクティビティを利用する
ChromeがGoogleアカウントに同期されている場合、Googleマイアクティビティに過去のウェブ履歴が保存されており、そこから確認・再アクセスが可能です。
- ChromeでGoogleアカウントにログイン。
- Googleマイアクティビティにアクセス。
- 日付やサービスでフィルタし、閲覧履歴を検索。
- 表示された履歴から再アクセスしたいリンクをクリック。
この方法はスマートフォン・PC問わず有効です。ただし、アカウントとChromeの同期が有効になっている必要があります。
ブラウザ内の履歴機能を確認する
完全に削除されていない場合は、Chromeの履歴画面から復元可能なケースがあります。
- Chrome右上の「︙」メニューをクリック。
- 「履歴」→「履歴」を選択、または
Ctrl + H
を押下。 - 一覧から目的のページを探してクリック。
一部のみ削除された場合や直前の履歴であれば残っている可能性がありますが、完全削除されたものは表示されません。
データ復旧ソフトを利用する
削除された履歴ファイル(History
ファイル)は、上書きされていなければ復旧ソフトで復元できる可能性があります。
代表的な復元ソフト
- Recoverit
- EaseUS Data Recovery Wizard
- Disk Drill
操作手順
- 対象の復元ソフトをPCにインストール。
- Chromeのプロファイルフォルダ(例:
C:Usersユーザー名AppDataLocalGoogleChromeUser DataDefault
)を指定してスキャン。 - 見つかった「History」ファイルを復元し、元の場所へ戻す。
ファイル復元後、SQLiteで開いて内容を確認するか、Chromeに履歴として認識させるには再起動が必要です。
システムの復元を活用する(Windows)
Windowsユーザーであれば、「システムの復元」機能でHistory
ファイルの過去状態を復元できます。
- スタートメニューで「システムの復元」を検索。
- 復元ポイントを選択し、Chromeの履歴が存在した日時を指定。
- 復元を実行し、PCを再起動。
注意:他のアプリケーションや設定も巻き戻されるため、業務用PCなどでは慎重に実行してください。
ごみ箱から直接復元する
削除後すぐであれば、履歴ファイルがごみ箱に残っている可能性があります。
- デスクトップの「ごみ箱」を開く。
- 「History」や「History-journal」などChrome関連のファイルを確認。
- 右クリック →「元に戻す」で元の場所へ復元。
この方法はシンプルですが、時間が経っている場合はごみ箱に残っていないこともあります。
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Yahoo!の履歴復元方法
Yahoo!の履歴は、GoogleやChromeと違って復元機能が非常に限定的です。以下の方法を状況に応じて試してみましょう。
アクセス履歴ページの確認
Yahoo!にログインしている状態で「アクセス履歴」ページにアクセスすると、Yahoo!関連サービスでアクセスした履歴が一部表示されます。
ただし、削除した履歴はこのページに表示されないため、削除前に限られた範囲でのみ有効な方法です。
バックアップからの復元
端末のシステムバックアップを利用して、過去の状態に端末を戻すことでYahoo!アプリのデータ(含む履歴)が復元できる可能性があります。
- スマホまたはPCのクラウド/ローカルバックアップを確認。
- 復元対象の日時を選択。
- Yahoo!アプリまたはブラウザをその状態へ戻す。
特にiPhoneのiCloudバックアップや、AndroidのGoogleドライブバックアップが有効です。
ただし、削除されたYahoo!の閲覧履歴を復元したい場合は、早めに行動することが重要です。閲覧履歴は削除されてから時間が経つと、復元が困難になる可能性が高まります。
失われた履歴の復元を考える場合は、プロのフォレンジック専門業者に相談することを検討してください。
Microsoft Edgeの履歴を復元する方法
Microsoft Edgeの履歴を復元する方法は以下のとおりです。
デバイスのバックアップを確認する
Microsoft Edgeの履歴は、Windowsのファイル履歴やGoogleドライブなどデバイスのバックアップに保存されている場合があります。
Windowsのファイル履歴を使用してEdgeの履歴を復元するには、次の手順に従います。
- スタートメニューを開き、「ファイル履歴」を検索します。
- ファイル履歴アプリを開き、復元する履歴のファイルを選択します。
- 「復元」ボタンをクリックします。
Googleドライブを使用してMicrosoft Edgeの履歴を復元するには、次の手順に従います。
- Googleドライブを開き、復元する履歴のファイルを選択します。
- 右上隅の[ダウンロード]ボタンをクリックします。
- ファイルがダウンロードされたら、[開く]ボタンをクリックします。
システムの復元ポイントを使用する
システムの復元ポイントは、コンピュータの状態を特定の日付に復元できるポイントです。システムの復元ポイントがある場合は、それを使用してMicrosoft Edgeの履歴を復元できます。
システムの復元ポイントを使用してMicrosoft Edgeの履歴を復元するには、次の手順に従います。
- スタートメニューを開き、「コントロールパネル」を検索します。
- コントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」をクリックします。
- 「システム」をクリックし、[システムの保護]タブをクリックします。
- 復元するシステムの復元ポイントを選択します。
- 「復元」ボタンをクリックします。
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Firefoxの履歴を復元する方法
Firefoxの履歴を手動で復元する方法は次のとおりです。
- スタートボタンをクリックして、「フォルダオプション」と入力し、エクスプローラーを表示します。
- 「表示」タブをクリックし、下にスクロールして「登録されている拡張子は表示しない」と「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」のチェックを外します。
- Cドライブを開き、検索バーに「index.dat」と入力し、検索をクリックします。(ない場合は要インストール)
- リーダーでindex.datファイルを開き、「History」をクリックしてFirefoxの閲覧履歴を選択し、「復元」をクリックします。
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Safariの履歴復元方法
iPhoneのブラウザ、Safariの履歴復元方法は次のとおりです。
iPhoneの設定からSafariの履歴を確認する
iPhoneの設定から削除したSafariの履歴を確認する手順は次のとおりです。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 「Safari」をタップします。
- 「詳細」をタップします。
- 「Webサイトデータ」をタップします。
- 削除したSafariの履歴が表示されます。
- 削除したSafariの履歴を復元するには、Webサイトデータの横にある「編集」をタップします。
- 次に、削除したSafariの履歴の横にある「復元」をタップします。
iCloudバックアップから復元する方法
iPhoneの履歴を復元する方法はいくつかありますが、2つの最も一般的な方法は、iCloudバックアップとiTunesバックアップを使用することです。
iCloudバックアップから履歴を復元するには、次の手順に従います。
- iPhoneをWi-Fiネットワークに接続します。
- iPhoneの[設定]アプリを開きます。
- [iCloud]をタップします。
- [iCloudバックアップ]をタップします。
- [iCloudバックアップを復元]をタップします。
- 復元するバックアップを選択します。
- [復元]をタップします。
iTunesバックアップから復元する方法
iTunesバックアップから履歴を復元するには、次の手順に従います。
- iPhoneをコンピュータに接続します。
- iTunesを起動します。
- iPhoneがiTunesに認識されたら、[概要]タブをクリックします。
- [バックアップから復元]ボタンをクリックします。
- 復元するバックアップを選択します。
- [復元]ボタンをクリックします。
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その他の履歴復元方法
その他の履歴復元方法は次のとおりです。
データ復元ソフトで履歴を復元する方法
閲覧履歴の復元に対応したデータ復元ソフトには次のようなものがあります。
- EaseUS データ復元ウィザード
- ワンダーシェアリカバリット
- ソースネクスト 救出データ復元 12 ULTIMATE
削除された閲覧履歴やブックマークは、データ復元ソフトで復元できることがあります。
データ復元ソフトを使用した履歴の復元方法は、次のとおりです。
- 選んだデータ復元ソフトをコンピュータにインストールします。
- スキャンを実行します。一般的に、ソフトウェアは削除されたファイルや履歴を検索してリストアップします。
- スキャン結果から「閲覧履歴」に関連するファイルやデータを選択します。ブラウザによって保存される履歴の場所は異なるため、それぞれのブラウザに合ったファイルを選びます。
- 選択した閲覧履歴データを復元します。一般的に復元するファイルを指定した場所に保存するか、元の場所に復元できます。
データ復元ソフトには、無料のソフトと有料のソフトがあります。無料のソフトの中には機能が制限されて履歴の復元ができない場合もあることに注意が必要です。
復元ソフトを使用する上での注意点
復元ソフトは、コンピュータから削除されたファイルを復元することができます。
ただし、データ復元ソフトは100%復元できるとは限りません。場合によっては部分的な復元になってしまったり、そもそも復元できなかったりするほか、データ復元ソフトでデータが上書きされてしまうと、専門業者でも調査や復元が困難になってしまうこともあります。
そもそも、復元ソフトを用いたデータ復旧は、証拠としての能力を失う可能性があるため、フォレンジックの観点からは不適切である可能性があります。
たとえば復元ソフトを使用すると、削除されたファイルが復元されるだけでなく、ファイルの内容も復元されます。これは、復元されたファイルが、フォレンジックの観点からは、証拠として使用できなくなることを意味します。

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各ブラウザの閲覧履歴を確認する方法
閲覧履歴機能は、過去に閲覧したページなどを記録・保存する機能です。これにより、ユーザーは過去の閲覧履歴を確認したり、再度アクセスしたりすることができます。
各ブラウザの閲覧履歴を見つける方法を下記に沿って説明していきます。
Google Chrome
Google Chromeでは、ユーザーが閲覧したウェブサイトが保存される仕組みとなっており、特定のサイトに閲覧履歴から再度アクセスすることは便利です。また同期機能を利用すると、複数のデバイス間で閲覧履歴を共有することもできます。
Google Chromeでは、以下の手順で閲覧履歴を見つけることができます。
- Google Chromeを開きます。
- 右上のメニューアイコン(三点リーダー)をクリックします。
- メニューの中から「履歴」を選択します。
- 閲覧履歴が表示されます。
- 検索窓から特定のキーワードを検索することができます。
また、簡単なショートカットキー(Ctrl + H)を使って直接閲覧履歴を表示することもできます。

Androidを使用している場合は、以下の手順で閲覧履歴を確認できます。
- Androidブラウザを開きます。
- 画面右上のメニューアイコン(3つの点)をタップします。
- メニューから「履歴」を選択します。
- 閲覧履歴が表示されます。
Yahoo!
Yahoo!のアカウントにログインしている場合、閲覧したウェブページのURLがアカウントに紐づいて保存されます。具体的には、以下のような情報が閲覧履歴として記録されます。
Yahoo!の閲覧履歴を確認するには、以下の手順を実行します。
- Yahoo!を開きます。
- メニューバーから「設定」を選択します。
- 「履歴」セクションに移動します。
- 閲覧履歴が表示されます。
Microsoft Edge
Microsoft Edgeで閲覧履歴を見つける方法は次のとおりです。
- Microsoft Edgeを開きます。
- 右上のメニューアイコン(三点リーダー)をクリックします。
- 「履歴」を選択します。
- 閲覧履歴が表示されます。
Firefox
Mozilla Firefoxでは、以下の手順で閲覧履歴を見つけることができます。
- Firefoxを開きます。
- 右上のメニューアイコン(三本線)をクリックします。
- 「ライブラリ」を選択します。
- 「履歴」を選択します。
- 閲覧履歴が表示されます。
パソコンから取得した履歴を裁判や公的機関などに提出したい方はこちら
Safari

iPhoneのSafariブラウザの閲覧履歴を見つけるには、以下の手順を実行します。
- Safariを開きます。
- 画面下部にあるブックマークアイコンをタップします。
- 画面右上にある時計アイコンをタップします。
- 閲覧履歴が表示されます。
ここまで主要ブラウザにおける閲覧履歴の探し方を解説しました。
大切なデータが削除されてしまった場合でも、適切な対処で復元できる可能性がある一方で、時間が経つにつれて復元の確率は低くなります。さらに、閲覧履歴が削除されている場合に操作を行うと、証拠が失われるリスクもあります。
大切なデータの復元や証拠の確保を安心してお任せしたい場合は、履歴復元の専門業者に相談することを強くおすすめします。
よくある質問
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