フォレンジック

Windowsのフォレンジックとは?調査手法を専門家が徹底解説

企業内で発生する不正アクセス、情報漏えい、マルウェア感染、内部不正、これらの真相を明らかにするには、フォレンジック調査が不可欠です。Windows OSは世界中で最も利用されている業務用OSであるがゆえに、サイバー攻撃の標的になることが多く、専門的な調査体制が求められます。

当社では、Windows環境に特化したフォレンジック調査に多数の実績があり、初動対応から証拠保全、原因分析、報告書作成まで一貫して対応しています。調査対象に手を加える前に、まずはご相談ください。状況に応じてプロの視点からアドバイスさせていただきます。

本記事では、Windowsフォレンジックの基本的な考え方、実際の調査対象と手法、具体例、そして調査時のポイントについて専門家がわかりやすく解説します。

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Windowsフォレンジック調査の主なポイント

このセクションでは、Windowsフォレンジックで調査すべき代表的な対象と、それぞれの解析手法について詳しく紹介します。

イベントログ・操作ログの解析

Windowsフォレンジック調査において、まず最初に確認すべきはイベントログです。Windows OSは非常に豊富なログ機能を備えており、不正アクセスや内部不正の兆候を正確に記録してくれます。

代表的なログには、以下のようなものがあります。

  • Security.evtx:ログオン・ログオフ、認証失敗、権限昇格などの記録
  • System.evtx:システム起動・停止、サービスの異常
  • Application.evtx:アプリケーションのエラーや警告

また、操作ログ(アクティビティモニターやイベントビューア)を併用することで、どのユーザーがいつ何を行ったのかまで詳細に追跡することが可能です。これらの情報から、不審なアクセスパターンや権限変更の痕跡を洗い出し、インシデントの初動対応に活用します。

>>Windows PC で操作ログを取得・確認する方法を解説

ファイルとレジストリの調査

Windowsの痕跡解析で重要なもうひとつの柱が、ファイルとレジストリの調査です。不正プログラムやマルウェアは、特定のレジストリキーやスタートアップフォルダに痕跡を残すことが多く、感染経路や実行履歴を把握するのに役立ちます。

たとえば、以下のような項目が調査対象になります。

  • 自動起動設定(Runキーなど)
  • 最近開いたファイルやUSB接続履歴
  • シャドウコピーやSystem Volume Informationの変化

また、削除されたファイルもフォレンジックツールを使用すれば復元が可能であり、痕跡を消そうとした行動そのものが証拠となる場合もあります。レジストリの変更は「レジストリエディタ」で視認でき、差分分析で侵害の起点を特定できます。

ネットワークフォレンジック

サーバーやクライアントが外部とどのような通信をしていたのかを調べるのが、ネットワークフォレンジックです。特に近年はリモートワークやクラウド利用が進んでおり、RDPやSMBを悪用した攻撃も増えています。

調査では以下のような通信情報を確認します。

  • RDPログオン試行(成功・失敗)
  • SMBやFTP通信ログ
  • DNSキャッシュ・プロキシ通信履歴
  • Wireshark等によるパケットキャプチャ

これらの情報を組み合わせることで、「どのIPからいつ侵入されたか」「その後、内部でどのように横展開されたか」を明らかにできます。特にAPT攻撃のように継続的な侵入を試みるケースでは、長期の通信ログの保存と分析が鍵になります。

>>ネットワークフォレンジックとは?必要性・活用事例を解説

メモリ・ディスクイメージの取得と解析

Windowsフォレンジックにおいて最も重要かつ高度な工程が、このメモリとディスクのイメージ取得と解析です。実行中のプロセスや揮発性データを含む、極めて価値の高い証拠がここに集約されます。

この工程では、VolatilityやRekallなどのツールを使用し、実行中のプロセス、隠された通信、マルウェアの挙動、ユーザー操作の痕跡などを詳細に解析できます。さらに、ディスクイメージからは削除されたファイルの復元、時系列ログの抽出、タイムスタンプ改ざんの発見などが可能です。

ただし、取得や解析手順を誤ると、証拠性が失われる可能性が高く、訴訟等で「証拠として通用しない」致命的リスクにつながります。正しい方法でのハッシュ取得や保全ログの記録など、法的要件を満たす形式での調査が必須です。

この段階こそ、専門知識と中立性を備えたフォレンジック調査会社です社内での対応に限界を感じたら、ためらわずご相談ください。被害の証明と企業の信頼回復に直結する、決定的な調査結果が得られます。

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Windowsフォレンジック調査を行う際の注意点とポイント

Windowsフォレンジックは、証拠保全・調査対象の多さ・システム構成の多様性など、複雑で繊細な工程が求められます。正確な対応を行うためには、以下のポイントを常に意識しておく必要があります。

改変されていない証拠の保全を最優先

フォレンジック調査の根幹は「証拠の改変を防ぐこと」です。ログやディスクの状態は、電源のオンオフや操作だけでも変化するため、読み取り専用環境によるデータ取得とハッシュの記録が必須です。

多層的なログ解析を徹底

Securityログやアプリケーションログだけでなく、レジストリ、ファイルシステム、ネットワーク通信履歴などを組み合わせて調査することで、侵害の経路や手法を特定できます。一つのログに頼らないことが成功の鍵です。

ツールの使用は専門的知識とセットで

Volatility、FTK Imager、Autopsyなど強力なツールは多くありますが、操作を誤れば証拠を破壊する危険もあります。設定やバージョンに応じた適切な使い方を理解している人材の関与が必要です。

初動対応の誤りは致命的

被害に気づいてすぐログオンしたり、不要に電源を落とすなどの行動は、証拠性を大きく損ないます。「なにも触らずにすぐ専門家に相談」が鉄則です。

判断に迷ったらすぐに専門家に相談

内部不正や情報漏えい、法的トラブルが疑われるような重大インシデントでは、社内対応の限界を即座に認識するべきです。安易な自己判断は、証拠の改変・隠滅につながるだけでなく、訴訟時に証拠能力を否定される重大なリスクを生み出します。

フォレンジック調査は、法的要件に適合した正確性・中立性・再現性が求められる専門業務です。対応を誤れば、たとえ事実を把握できても「証明できない」状況に陥ります。

だからこそ、判断に迷ったその瞬間に、速やかにフォレンジック専門会社に相談することが、被害拡大を防ぎ、企業を守る唯一の選択肢です。

適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。

>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?

当社では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。

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デジタルデータフォレンジックの強み

デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。

累計相談件数39,451件以上のご相談実績

官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~

国内最大規模の最新設備・技術

自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)

24時間365日スピード対応

緊急性の高いインシデントにもいち早く対応できるよう24時間365日受付しております。

ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せを開催・即日現地駆けつけの対応も可能です。(法人様限定)自社内に調査ラボを持つからこそ提供できる迅速な対応を多数のお客様にご評価いただいています。

デジタルデータフォレンジックでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。

まとめ:Windowsフォレンジック調査は初動と専門性が命

Windowsフォレンジックは、システムに記録された多層的な証拠をもとに、原因究明・被害範囲の特定・再発防止策の立案を行う極めて重要な調査です。特に、OSに備わった豊富なログ機能を活かした調査手法は、攻撃者の痕跡を可視化する力を持っています。

ただし、その有効性は「いかに早く・正確に・専門的に対応できるか」に大きく左右されます。社内だけで無理に調査を進めるより、早い段階で専門機関に相談することが、安全かつ確実な対応につながります。

当社では、Windows環境のフォレンジック調査に関する豊富な知見と実績を持ち、初動対応から報告書作成、再発防止策のご提案までワンストップで対応可能です。
システムを誤って操作してしまう前に、ぜひ一度、ご相談ください。

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よくある質問

調査費用を教えてください。

対応内容・期間などにより変動いたします。
詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。

土日祝も対応してもらえますか?

可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

匿名相談は可能でしょうか?

もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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