サイバー攻撃

パソコンの不正侵入を防ぐには?兆候・確認方法と今すぐできる対策を解説

オフィス内でログイン画面の表示されたノートパソコンに不正アクセスを試みるフード姿の人物

気づかないうちにパソコンが不正に操作されていることがあります。不審なログイン通知や動作の重さ、見知らぬアプリの起動など、不正侵入の兆候はさまざまな形で現れます。こうした被害を未然に防ぐには、早期発見と的確な対処が重要です。

本記事では、不正侵入の説明、パソコンに侵入された形跡の確認方法、すぐに実践できる対策までわかりやすく解説します。

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

 

不正侵入とは?

不正侵入とは、本来アクセス権のない第三者が、ネットワークやパソコン内部へ無断で入り込む行為です。

とくに最近は、個人のパソコンも攻撃対象になるケースが増えており、気づかないうちに遠隔操作されたり、情報を盗まれたりするリスクが高まっています。

「不正侵入」「不正アクセス」「乗っ取り」は、いずれも第三者による違法な操作を意味しますが、それぞれの意味と使われ方には違いがあります。

不正侵入・不正アクセス・乗っ取りの違い

以下は、「不正侵入」「不正アクセス」「乗っ取り」の違いをわかりやすく整理した比較表です。

用語 概要 典型例
不正侵入 許可なくネットワークや端末へ入り込む行為。脆弱性の悪用も含まれます。 サーバの脆弱性を突いて侵入、開放ポートからの侵入。
不正アクセス ID・パスワードを使った不正ログイン。広義に不正侵入を含みます。 他人のIDでログイン、管理画面への無断接続。
乗っ取り 不正アクセス後に操作権を奪い、正規利用者になりすます状態です。 アカウントの奪取、遠隔操作での送金や情報改ざん。

法律上、「不正アクセス」は正式な用語として定義されており、不正侵入や乗っ取りもこの法律の対象になります。違反した場合には、三年以下の懲役または百万円以下の罰金が科される可能性があります。

出典:e-Gov|不正アクセス行為の禁止等に関する法律

>>不正アクセスとは|よくある手口や被害事例・対応方法を解説

>>パソコン乗っ取りとは?原因と今すぐできる対処法を専門家が徹底解説

PCが狙われやすい背景

パソコンが不正侵入の標的になる原因は、基本的なセキュリティ対策の不足にあります。

  • OSやソフトの更新が不十分で、脆弱性が放置されている
  • パスワードの使い回しや単純な文字列を利用している
  • セキュリティソフトを導入していない、または設定が無効化されている

最近では攻撃手法の自動化が進み、企業だけでなく一般ユーザーも被害に遭いやすくなっています。セキュリティへの意識の違いが、攻撃を受けるかどうかを大きく左右します。

リスクを放置すると、個人情報の流出や業務データの改ざん、遠隔操作による被害拡大につながる恐れがあります。

不正侵入は発見が遅れるほど対応が難しくなるため、早めの対処が重要です。不審な動作やセキュリティに不安を感じたときは、専門業者による調査や診断を検討しましょう。

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【チェックリスト】不正侵入されたかどうかの確認方法

パソコンに不正侵入された可能性を感じたときは、できるだけ早く状況を確認しましょう。以下のチェック項目を参考に、兆候の有無を確認してください。

不審なログイン通知や2段階認証コード

身に覚えのない通知やコードが届いた場合、第三者によるログイン試行の可能性があります。アカウントのアクセス履歴を確認し、見覚えのないログインがあればパスワードをすぐに変更してください。

タスクマネージャーでプロセスを確認

Windowsなら「タスクマネージャー」、Macなら「アクティビティモニタ」を開き、不明なプログラムや高負荷なプロセスがないかを確認します。不審な動作がある場合、ネット検索でプログラム名を調べましょう。

イベントログ(イベントビューアー)の確認

「イベントビューアー」の「セキュリティログ」には、ログオン履歴が記録されています。「4625(ログオン失敗)」が多数記録されている場合、パスワードを狙った攻撃が疑われます。

ネットワーク通信状況のチェック

リソースモニターや通信監視ツールを使い、知らないIPアドレスとの通信や大きな通信量の変化がないか確認してください。継続的な通信が続いている場合、不正なバックドア通信の可能性があります。

ウイルス対策ソフトでスキャン

対策ソフトを最新状態にして、必ずフルスキャンを実施しましょう。不審なファイルが検出された場合は削除前にログを保存し、証拠として保管しておくと安心です。

専門業者によるフォレンジック調査

不正侵入の証拠や被害の範囲を正確に把握するには、専門業者によるフォレンジック調査が有効です。調査では次のような対応が可能です。

  • パソコンやネットワークの使用履歴を解析し、侵入経路と被害範囲を特定
  • 証拠の保全、報告書の作成、再発防止策の提案まで一括対応
  • 社内報告や警察への提出に必要な法的証拠の整理にも対応

フォレンジック調査では、パソコンやネットワークの使用履歴、アクセスログ、不審なファイルの痕跡などを専用ツールで解析し、情報漏えいの有無や被害の全容を明らかにします。調査結果は、企業内の対応指針や法的手続きにおいても非常に重要な役割を果たします。

とくに、業務用端末で不審な動作がある場合は、早急な調査が被害の最小化につながります。不安がある場合は、まずは専門業者に相談してみましょう。

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不正侵入の主な3つの攻撃パターン

不正侵入の手口は年々巧妙化しており、2025年現在も多数の被害が報告されています。中でも被害が深刻化しやすく、発生頻度が高い3つの代表的な攻撃パターンを紹介します。

フィッシング・マルウェア

偽メールやWebサイトを使って情報を盗み取る手口です。リンクや添付ファイルを開いた瞬間、マルウェアに感染するケースが多く見られます。

  • 実在企業を装ったメールで、ログイン情報を入力させる
  • 感染後はキーロガーや情報窃取型マルウェアで機密情報を送信

感染が進むと、ランサムウェアや遠隔操作による被害に発展することもあります。

>>【注意喚起】フィッシング詐欺とは?手口・防止法・被害時の対処法まで徹底解説

>>マルウェアとは|その特徴と感染時の対処方法を解説

リモートアクセスツール(RAT)

「RAT(Remote Access Tool)」は、パソコンを外部から完全に操作可能にする不正ツールです。ユーザーが気づかないうちに、ファイルやカメラなどへ自由にアクセスされる危険があります。

  • メールの添付ファイルや偽ソフトのインストールで感染
  • マウスやキーボード操作、ファイルの送受信、カメラ起動なども遠隔で実行可能

ユーザーが気づかないうちにデータが奪われたり、機密情報が外部に送信されたりするリスクが高まります。

脆弱性を突く攻撃

OSやソフトを更新せず放置すると、既知のセキュリティホールが攻撃に利用されます。とくに「ゼロデイ脆弱性」は修正パッチが出る前に悪用されるため、対処が難しくなります。

  • VPN機器や公開サーバーなどが標的になりやすい
  • 侵入後はネットワーク内の他端末にも被害が拡大する

特に、脆弱性を放置したままインターネットに接続されている端末は、標的型攻撃やランサムウェアとの複合攻撃を受けやすくなります。

上記紹介した攻撃は、情報漏洩や業務停止など深刻な被害を引き起こす恐れがあります。不審な挙動が見られた場合は、少しでも不安を感じたときは、専門業者による調査をご検討ください。

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不正侵入が疑われたらすぐやるべきこと

不正侵入の兆候に気づいたときは、被害を最小限に抑えるために初動対応が非常に重要です。落ち着いて、以下の3つの行動を実行してください。

  • ネットワークから切断
  • パスワードを変更
  • 専門業者または警察に相談

証拠となるログやファイルを誤って削除してしまうと、原因の特定が困難になります。自力での対応に限界を感じたときは、フォレンジック専門業者による証拠保全と調査が効果的です。

遠隔操作・不正侵入やサイバー被害調査を行いたい方へ

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自力で対応できない場合はフォレンジック調査の専門業者に依頼する

ハッキングや不正アクセス、ウイルス感染、情報漏えいなどの問題が起きた際、自分だけでの対応が難しいと感じたら、迷わずフォレンジック調査の専門業者に相談しましょう

どこから侵入され、どんな情報が漏れたのかを正しく把握することが重要です。特に、被害が大きい場合や情報が悪用された疑いがある場合は、専門家によるフォレンジック調査を実施することで、被害の拡大を未然に防ぐ有効な対策につながります。

信頼できる業者を選び、早めに動くことが、トラブルを最小限に抑えるポイントです。

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パソコンの不正侵入を防ぐための基本対策

不正侵入の多くは、日常的なセキュリティ対策で未然に防ぐことができます。以下の6つを基本として実施しましょう。

不正侵入を防ぐための対策
  1. 最新のセキュリティソフト導入
  2. 定期的なパスワード変更
  3. 二段階認証の設定
  4. ネットワーク監視の強化
  5. 従業員教育の徹底
  6. 定期的な脆弱性診断

これらの基本対策を継続することで、不正侵入のリスクを大幅に下げることが可能です。とくに業務用端末や機密情報を扱う環境では、対策の徹底が重要になります。

より詳細なセキュリティ対策については、以下の記事もあわせてご覧ください。

アンインストール
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まとめ

パソコンへの不正侵入は、気づかないうちに進行し、大切な情報が盗まれる恐れがあります。日常的なセキュリティ対策を徹底することはもちろん、不審な兆候が見られた場合は、できるだけ早く対応することが重要です。

自己判断で対処しきれない場合や、既に被害が疑われる状況では、速やかに専門業者へご相談ください。専門的な診断やフォレンジック調査を行うことで、侵入の経路や被害の範囲を正確に把握し、再発防止策まで一括して対応できます。

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もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

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