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ニュース・被害事例

かわもと音戯館不正アクセスで最大83件の個人情報が漏洩の可能性川本町が公表

島根県川本町は、2025年9月26日に、指定管理施設「かわもと音戯館」のホームページが不正アクセスを受け、利用者の個人情報が漏洩した可能性があると発表しました。また、サイト改ざんにより、ホームページから外部サイトに誘導される事象も確認されています。

本記事では、川本町および指定管理者の発表をもとに、発生の経緯、被害の内容、原因、行政対応について整理します。

出典:川本町

川本町がかわもと音戯館の不正アクセスと個人情報流出の可能性を発表

かわもと音戯館のホームページに対し、外部からの不正アクセスが行われ、保存されていた利用者の個人情報が漏洩した可能性があることが明らかになりました。調査の結果、最大83件が対象とされ、すでにホームページ上には改ざんの痕跡も確認されています。

利用者の通報と調査で不正アクセスが発覚

  • 9月20日土曜日
    指定管理者が管理画面にアクセスできない事象を確認。同時に、利用者から「ホームページから外部サイトへ飛ばされた」との通報を受け、調査を開始。
  • 9月21日日曜日から24日水曜日
    サーバー管理会社と連携し、セキュリティ強化、不正プログラムの無効化、改ざんファイルの削除、サイト復旧を順次実施。
  • 9月25日木曜日から26日金曜日
    町および個人情報保護委員会へ報告し、正式に公表。

宿泊・プール利用者の情報が対象 最大83件

漏洩の可能性があるのは、以下の情報です。

  • 宿泊施設利用者:氏名、住所、連絡先、メールアドレス
  • プール利用者:アカウント名、メールアドレス

対象は最大83件で、そのうち1件は指定管理者自身。該当データは、令和7年2月以降に保存機能を付与された情報とされています。

原因は管理者パスワードの脆弱性

不正アクセスの原因は、管理画面に設定されていたパスワードに脆弱性があったことでした。これにより、第三者がアクセスできる状態となり、情報の閲覧・改ざんが可能となっていました。

対応と再発防止策

以下は川本町の指導内容と指定管理者の再発防止策になります。

川本町の指導内容

  • 対象利用者への個別通知
  • セキュリティ対策の強化
  • 類似事案発生時の即時報告義務

指定管理者の再発防止策

  • 管理者パスワードの定期変更
  • 利用者情報を保存しない設計へのシステム改修
  • 事案発生時の報告体制の徹底

出典:川本町

不正アクセスを受けた場合はフォレンジック調査が有効

不正アクセスが発生した際は、被害範囲や侵入経路を正確に把握しなければ、適切な対応や再発防止策を講じることはできません。そのため、専門的な解析技術を用いるフォレンジック調査の実施が有効です。

フォレンジック調査とは、サイバー攻撃、情報漏えい、データ改ざんなどのセキュリティ関連インシデントが発生した際に、その原因を特定し、被害の範囲や影響を明らかにするための詳細な調査手法です。

もともとフォレンジック調査は、犯罪や事件が起きた時、その現場から犯行の手掛かりとなる「鑑識」を指していました。特にデジタルデータからの証拠収集・分析は「デジタル鑑識」あるいは「デジタル・フォレンジック」とも呼ばれます。

被害発生時にフォレンジック調査が有効な理由は次の通りです。

  • 侵入経路の特定:攻撃者がどこから侵入したかを明確にする
  • 被害範囲の可視化:影響を受けたデータやシステムを把握する
  • 証拠となるデータ保全:法的対応や保険請求に備えて証拠データを安全に保存する
  • 再発防止策の策定:調査結果を基にセキュリティ体制を強化する

インシデントの内容によっては、個人情報保護委員会など特定の機関への報告義務が発生する場合があります。自社のみで調査を行うと、報告書が認められないケースもあるため、第三者機関による調査が一般的です。

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早期対応が被害拡大防止の鍵となりますので、まずはご相談ください。

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まとめ

本記事では、川本町が公表した「かわもと音戯館」における不正アクセスと個人情報漏洩の可能性について、その概要と対応状況を整理しました。

公共施設のWebサイトであっても、脆弱な管理体制が悪用されれば、情報漏洩や改ざんといった深刻な被害につながり得ます。今回の事案は、地方自治体や指定管理者におけるセキュリティ意識と対策の重要性を改めて浮き彫りにするものです。

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この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

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