ランサムウェアは、被害者のデータを暗号化して、復号するための身代金を要求するサイバー攻撃です。
サイバー攻撃の脅威が日々深刻化する中、RansomHubは上下水道システムから医療や輸送に至るまで、主要産業において最も広く蔓延する脅威の一つとして位置づけられています。
RansomHubは2025年4月に運営が停止されたと報告されていますが、攻撃手法やインフラは他の脅威グループに引き継がれていると見られ、引き続き注意する必要があります。
本記事では、RansomHubとは一体何なのか、感染経路から感染時の対処方法まで詳しく解説します。
目次
RansomHubランサムウェアとは?
RansomHubランサムウェアは、2024年において最も深刻な脅威のひとつとされるランサムウェアです。
RansomHubは、「RaaS(ランサムウェア・アズ・ア・サービス)」と呼ばれるビジネスモデルのバリエーションで活動しているグループです。RaaSは、ランサムウェア攻撃を仕掛けるためのツールやインフラを開発者が提供し、それを利用する実行犯が攻撃を行い、得た利益を分配する仕組みです。
RansomHubはネットワークへの浸透、権限乗っ取り、データ流出を行った後、重要なシステムやファイルを暗号化します。
出典:Picus
【2025年】RansomHubの最新情報
2024年に活発に活動し、2025年3月時点でも主要なRaaSの一つとされていたRansomHubは、4月に突然リークサイトの運営を停止し、活動が終息したとみられています。
しかし、RansomHubと関係していた攻撃者はDragonForceやLockBitといった他のランサムウェアグループに移行したと見られており、脅威そのものが完全に消えたわけではありません。
活動が終息しても、類似の攻撃が続く可能性があるため、引き続き注意が必要です。
出典:rapid7
LockBitランサムウェアに関しては以下の記事で解説しています。
RansomHubランサムウェアの特徴
RansomHubのランサムウェアには主に以下のような特徴があります。
ファイル名に任意の拡張子が追加される
RansomHubに感染すると、任意の文字列がファイル名の末尾に付け加えられ、元のファイルが識別できなくなります。
たとえば、「1.jpg」という画像ファイルは「1.jpg.9a311a」のように、拡張子の末尾にランダムな文字列が付加され、識別不能な状態に変更されます。
「実際に暗号化されたファイル」画像出典:pcrisk
出典:pcrisk
ランサムノートが追加される
RansomHubによるファイルの暗号化の後、主にREADME_[encrypted_file_extension].txtというランサムノートが生成されます。以下の画像はランサムウェアによる脅迫メッセージの一例です。
「ランサムノートの内容」画像出典:Red Piranha
RansomHubのランサムノートには、「身代金を速やかに支払わなければ、暗号化したデータをダークネット上に公開する」といった強い脅迫文が記載されています。
さらに、公的機関への通報を禁じる警告や、被害者に対してTorブラウザを使って特定のウェブサイトへアクセスし、攻撃者と連絡を取るよう指示する内容も含まれています。
出典:pcrisk
リークサイト上にデータが漏えいする(二重恐喝)
RansomHubはダークウェブに流出サイトを運営しています。
ファイルを暗号化するだけでなく、お金を支払わなければ窃取したデータを公開すると脅迫しています。以下の画像はRansomHubが運営する流出サイトの一例です。
「RansomHubのリークサイト」画像出典:Red Piranha
もしランサムウェアに感染した疑いがある場合や、リークサイトやダークウェブに情報を公開された場合は、素早く対処することが重要です。感染経路の調査やダークウェブへの情報漏えい調査などに対応しているフォレンジック調査会社へ速やかに相談しましょう。
出典:Red Piranha
ランサムウェア感染時の対応
ランサムウェアに感染した場合は、以下のフローで被害を最小限に抑える必要があります。
感染時は慌てずに、過不足のないフローで適切な対応を取りましょう。 ランサムウェアに感染した場合の対応は次のとおりです。
端末をオフラインにする
まずは、ネットワークから感染した端末を切り離す必要があります。これにより感染が広がることを防ぐことができます。
リストアする(バックアップから感染前のデータを復旧する)
さらに、感染したサーバーのバックアップを確認し、最新のバックアップからデータを復元することができます(これをリストアと言います)。これにより、被害を回復することができます。
ただし、ランサムウェア感染時は、復旧だけではなく、攻撃経路の特定や、再発防止策の検討が必要となります。攻撃に遭った場合は「フォレンジック調査」を検討しておきましょう。
ランサムウェア感染調査に対応した専門業者を利用する

ランサムウェア感染時は、感染経路を特定し、再発防止策を講じる必要があります。
たとえば「脆弱性」を悪用した攻撃を受けた場合、再攻撃を受けないよう、適切な対応を行うとともに、どの端末の、どのデータが被害に遭ったのかを確認する必要があります。
特に法人の場合、個人情報の漏えいが疑われる際は、関係各所に向けた「被害報告」が必要ですが、自社調査だけでは客観性や正確性が担保できないことがあります。セキュリティツールはマルウェアを検知・駆除できますが、感染経路や情報漏えいの有無を適切に調査することはできないからです。
したがって、ランサムウェア感染時は、感染経路調査に対応した「フォレンジック調査」を利用することが有効です。
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ランサムウェアの感染経路
ランサムウェアはユーザーの警戒心の隙やシステムの弱点を突く、多様な手口で侵入してきます。他のランサムウェアと同様に以下のような経路で感染すると考えられます。
- マルウェアが仕込まれたメールのファイル(マクロ付き)
- 無料でファイルをダウンロードできる共有サイト(トレントサイト)
- マルウェアに誘導する危険な広告
以上の経路を通じて、主にマルウェア(ランサムウェアを含む)を拡散させる目的で用いられる可能性があります。
出典:PCrisk
RansomHubランサムウェア感染時、感染経路調査を行うメリット
ランサムウェアに感染した場合、感染経路を調査することで、攻撃者の侵入方法を特定し、将来の攻撃から身を守るために対策を講じることができます。
ランサムウェア感染の調査を行う方法として「フォレンジック調査」を挙げることができます。フォレンジック調査とは、電子機器から証拠を収集・分析して、インシデントの詳細を解明する手法で、たとえば攻撃者がどのようにランサムウェアを侵入させたか、どのような手法や脆弱性が悪用されたかなど、感染経路や情報漏えいの特定に役立ちます。
ランサムウェア感染時の対処におけるフォレンジック調査のメリットは次のとおりです。
- 被害範囲を特定できる
- 感染経路や攻撃手法の解析・証拠が確保できる
- 専門エンジニアの詳細な調査結果が得られる
- セキュリティの脆弱性を発見し、再発を防止できる
①被害範囲を特定できる
フォレンジック調査は、感染したシステムやネットワーク内での攻撃の拡散範囲を特定するのに役立ちます。これにより、被害を受けたシステムやデータ、ネットワークの一部を迅速に特定し、対処を開始することができます。
②感染経路や攻撃手法の解析・証拠が確保できる
フォレンジック調査では、ランサムウェアの攻撃手法や感染経路を解析し、証拠を確保できます。また、証拠の確保は、法的な措置や法執行機関との連携に役立つだけでなく、被害の評価や保険請求のためにも重要な要素となります。
③専門エンジニアの詳細な調査結果が得られる
フォレンジック調査の専門会社には、正確にハッキング被害の実態を確認するために必要な高度な技術を持つ専門エンジニアがいます。
自社調査だけでは不適切な場合がありますが、フォレンジックの専門業者と提携することで、調査結果をまとめた報告書が作成でき、公的機関や法廷に提出することができます。
④セキュリティの脆弱性を発見し、再発を防止できる
フォレンジック調査では、マルウェアによる被害の程度や感染経路を特定することで、今後のリスクマネジメントに貢献することが出来ます。弊社では、解析調査と報告書作成の他に、お客様のセキュリティを強化するためのサポートも提供しています。
私たちデジタルデータフォレンジックは官公庁、上場企業、捜査機関等を含む幅広いインシデントに対応経験があります。お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
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RansomHubランサムウェアによる被害の調査は専門業者に相談する
マルウェア・ランサムウェア感染、不正アクセスのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。
このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。
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