ランサムウェアは、感染したシステム内のデータを暗号化し、身代金を要求する悪質なマルウェアです。その中でも「Louisランサムウェア」は、特定の特徴を持つ新たな脅威として注目されています。本記事では、Louisランサムウェアの特徴、感染経路、そして対策方法について詳しく解説します。
目次
Louisランサムウェアの特徴
Louisランサムウェアの特徴は以下の通りです。
- 拡張子「.Louis」が追加される
- 「Louis_Help.txt」といった脅迫文が作成される
拡張子「.Louis」が追加される
Louisランサムウェアに感染すると、暗号化されたファイルには「.Louis」という拡張子が付加されます。例えば、「document.pdf」は「document.pdf.Louis」となり、復号化キーがない限りアクセスできません。
「Louis_Help.txt」といった脅迫文が作成される
暗号化後、攻撃者は「Louis_Help.txt」という名前の脅迫文を作成し、被害者に身代金の支払いを要求します。この文書には、攻撃者への連絡方法や支払い指示が記載されています。
出典:Pcrisk
ランサムウェアの感染経路
ランサムウェアの感染を防ぐためには、感染ルートを理解し、適切な対策を取ることが重要です。主要なランサムウェアの感染経路は下記のとおりです。
- VPN機器からの侵入
- RDP(リモートデスクトップ)からの侵入
- フィッシングメールや添付ファイル
ランサムウェア感染の被害を最小限に抑えるためには、被害に遭った時点ですぐにランサムウェアの侵入経路や被害の範囲を把握し、情報漏えいの有無を特定できる「フォレンジック調査」の専門家に対応を依頼することが重要です。
被害に遭った場合、速やかにフォレンジック調査を実施し、被害を最小限に抑えましょう。またランサムウェアは、アンチウイルスソフトを無効化して暗号化を行うため、EDR等で対策が必要です。
ランサムウェアの感染経路、症状・被害事例の詳細については下記の記事でも詳しく解説しています。

ランサムウェア感染時の対応
Louisランサムウェア感染時、誤った対応を取ると、再感染やデータ漏えいなどのインシデントに遭遇する恐れがあります。

よって過不足のないフローで適切な対応を取りましょう。 Louisランサムウェアに感染した場合の対処法は次のとおりです。
- 端末のネットワークを切断する
- バックアップから感染前のデータを復旧する
- パスワードを変更する
- 身代金は支払わない
- ランサムウェア感染調査に対応した専門業者を利用する
ランサムウェア感染時、企業がとるべき対応については下記でも詳しく解説しています。
https://digitaldata-forensics.com/column/cyber_security/1305/
①端末をオフラインにする
まずは、Louisランサムウェアが他端末に拡散されたり、盗んだ情報を外部に流出させないように、Wi-Fiなどのすべてのネットワーク接続を遮断して端末をオフラインにしましょう。
この後に感染経路や感染被害データの調査を行う必要があるため、端末の電源は切らないでください。
②バックアップから感染前のデータを復旧する
さらに、感染したサーバーのバックアップを確認し、最新のバックアップからデータを復元することができます(これをリストアと言います)。これにより、被害を回復できる場合があります。
必ずランサムウェアをソフトウェアなどを使って除去してから復旧作業を行いましょう。
なお、ランサムウェア感染時に復旧のみ行うと、攻撃経路の特定や、再発防止策の検討が必要となります。攻撃に遭った場合は「フォレンジック調査」を検討しておきましょう。
③パスワードを変更する
Louisランサムウェアに感染したら、すべてのアカウントのパスワードを変更しましょう。特に管理者アカウントのパスワードリセットは優先的に行う必要があります。
またランサムウェアの感染経路となるVPN機器はパスワード以外に、多要素認証を設定しておくなどして、ランサムウェア感染による不正アクセスを防止しましょう。
④身代金は支払わない
Louisランサムウェアに感染した場合、身代金を支払っても暗号化されたデータが復旧されたり、リークサイトに個人情報が掲載されない保証はありません。
支払った身代金は攻撃グループの資金源となるため、後日経営陣らの責任問題に発展する恐れがあります。
⑤ランサムウェア感染調査に対応した専門業者を利用する

Louisランサムウェアに感染した際は、感染経路を特定し、再発防止策を講じる必要があります。
特に「脆弱性」を悪用した攻撃を受けた場合、再度、攻撃を受けないよう、適切な対応を行うとともに、どの端末のどのデータが漏洩したかを確認する必要があります。
特に法人の場合、個人情報保護法に基づき、関係各所に向けた「被害報告」が法律で義務化されています。
Louisランサムウェアは証拠となるログなどを削除し、セキュリティツールの検知を回避する特徴があるため、独自に感染経路や情報漏えいの有無を適切に調査することは困難です。したがって、Louisランサムウェア感染時は、感染経路調査に対応した専門家による「フォレンジック調査」を利用することが有効です。
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ランサムウェア感染時、感染経路調査を行うメリット
ランサムウェアに感染した場合、感染経路を「フォレンジック調査」で調査することで、攻撃者の侵入方法を特定し、将来の攻撃から身を守るために対策を講じることができます。
フォレンジック調査とは、電子機器から証拠を収集・分析して、インシデントの詳細を解明する手法で、たとえば攻撃者がどのようにランサムウェアを侵入させたか、どのような手法や脆弱性が悪用されたかなど、感染経路や情報漏えいの特定に役立ちます。
ランサムウェア感染時の対処におけるフォレンジック調査のメリットは次のとおりです。
①被害範囲が特定できる
フォレンジック調査は、感染したシステムやネットワーク内での攻撃の拡散範囲を特定するのに役立ちます。これにより、被害を受けたシステムやデータ、ネットワークの一部を迅速に特定し、対処を開始することができます。
②感染経路や攻撃手法の解析・証拠の確保ができる
フォレンジック調査では、ランサムウェアの攻撃手法や感染経路を解析し、証拠を確保できます。また、証拠の確保は、法的な措置や法執行機関との連携に役立つだけでなく、被害の評価や保険請求のためにも重要な要素となります。
③専門エンジニアの詳細な調査結果が得られる
フォレンジック調査の専門会社には、正確にハッキング被害の実態を確認するために必要な高度な技術を持つ専門エンジニアがいます。
自社調査だけでは不適切な場合がありますが、フォレンジックの専門業者と提携することで、調査結果をまとめた報告書が作成でき、公的機関や法廷に提出することができます。
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フォレンジック調査では、マルウェアによる被害の程度や感染経路を特定することで、今後のリスクマネジメントに貢献することができます。弊社では、解析調査と報告書作成の他に、お客様のセキュリティを強化するためのサポートも提供しています。
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2022年4月に施行された「改正個人情報保護法」では、個人データの漏えい、あるいは漏えいが発生する可能性がある場合、報告と通知が法人に義務付けられました。違反した企業には最大1億円以下の罰金が科せられる可能性もあります。
もしLouisランサムウェアに感染した場合、まず感染経路や漏えいしたデータを確認することが重要です。しかし、調査を行う場合、法知識や専門技術が必要です。これは自社のみで対応するのが困難なため、フォレンジック専門家と提携して調査を実施することをおすすめします。
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