社内不正・労働問題

ファイル履歴の復元を法人で活用すべきシーンとその方法について解説

ファイル履歴 復元
  • 削除したはずのファイルの内容が一部だけ復元されていた
  • 退職者が使っていたPCの履歴が不自然に空白になっていた
  • 社内ファイルが突然消え、誰が操作したか分からない

こうしたケースでは、社内不正や情報漏洩、サイバー攻撃によってファイル履歴が意図的に消去・改ざんされた可能性があります。放置すると、重要な証拠が消失し、調査が不可能になるリスクもあります。

本記事では、法人向けにファイル履歴復元の方法から活用すべきシーンまでを詳しく解説します。もし少しでも不安や不明点がある場合は、早めにフォレンジック専門企業へご相談ください。

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法人でのファイル履歴復元が必要なシーン

法人でサイバー攻撃や情報漏洩が発生した際などに、ファイル履歴の復元によって、インシデントの手がかりを得られることがあります。

例えば退職者による情報持ち出しや、マルウェアによる削除・改ざんなど、トラブルが発生した際には「いつ・誰が・どのファイルを」扱ったのかが調査の起点となります。これは、復元可能な情報には、ファイル本体だけでなく、アクセス日時・編集履歴・ユーザー操作ログなどが含まれるためです。万が一履歴が消失していた場合、社内調査や訴訟対応が困難になるためです。

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削除された閲覧履歴(検索履歴)の復元方法をブラウザ別に紹介閲覧・検索履歴の復元方法は、Googleマイアクティビティを利用する方法やシステムの復元の活用、バックアップからの復元など様々です。この記事では削除された閲覧履歴(検索履歴)の復元方法をブラウザ別に紹介します。デジタルデータフォレンジック(DDF)は、官公庁・上場企業・捜査機関・法律事務所等で実績多数!累積39,451件以上のご相談実績をもとに、インシデント原因や被害状況などスピーディーに調査。 ...

退職者・異動時の削除データ対応

退職者が在職中に扱っていたファイルを削除・持ち出していた場合、履歴を追跡できなければ真相究明は困難です。特にUSB接続のログやアクセス履歴が消去されている場合、フォレンジック技術とよばれる、電子端末のデータを保全・解析する技術で履歴を復元し、どのデータがどのような経路で持ち出されたかなど調査することが必要です。

サイバー攻撃・マルウェア被害時の証拠保全

外部からの不正アクセスやマルウェアによってファイル履歴が削除されるといった被害があった際、履歴の復元によって攻撃経路や被害範囲を特定できることがあります。ログ改ざんや削除が行われていても、痕跡をたどることで事実関係を明らかにでき、訴訟や保険申請にも活用可能です。

ただし、「ファイルレスマルウェア」などのように、一部のマルウェアは被害の痕跡を残しにくいものもあります。もしも見逃しが合った場合、今後のセキュリティ対策に影響が出てしまう可能性もあるので、専門家に相談して調査してもらうことをおすすめします。

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ファイル履歴の復元方法

法人環境においてファイルの誤削除や上書きによるデータ損失は、業務の信頼性や生産性に大きな影響を与える恐れがあります。Windowsの「ファイル履歴」機能を活用すれば、こうしたトラブルに迅速に対応できます。以下に、Windows 10 および Windows 11 における基本的な復元手順を解説します。

ステップ1:ファイル履歴の有効化状況を確認

復元を行うには、事前に「ファイル履歴」が有効になっている必要があります。ファイル履歴は外部ストレージやネットワークドライブを使用してバックアップを保存する仕組みです。以下の手順で確認しましょう。

ファイル履歴の有効化状況の確認方法
  1. [スタート] → [設定] → [更新とセキュリティ] → [バックアップ] を開きます
  2.  「ファイル履歴を使ってバックアップ」欄に、バックアップ先が表示されていれば有効です。
  3. 未設定の場合は、「ドライブの追加」をクリックして外部ドライブを指定する

ステップ2:復元したいファイルの場所を開く

次に、復元したいファイルまたはフォルダが元々保存されていたフォルダをエクスプローラーで開きます。これは復元対象を特定するために必要なステップです。

ステップ3:以前のバージョンを表示

対象のフォルダ内で、誤って削除または上書きされたファイルのあった場所を右クリックし、「以前のバージョンの復元」を選択します。ここで表示されるバージョンは、ファイル履歴によって保存されたスナップショットです。

ステップ4:ファイルをプレビューして復元

ファイル履歴の復元画面では、左右の矢印で過去の履歴を参照できます。目的のファイルバージョンが確認できたら、以下の方法で復元を行います。

  • 元の場所に復元: 画面下の「緑色の復元ボタン(⟳)」をクリックすると、元の場所にファイルが復元されます。
  • 別の場所に保存: 復元ボタンを右クリックし、「復元先を指定」を選べば、誤って上書きすることなく安全に取り出すことが可能です。

法人利用における注意点

法人での利用時には、復元操作を行うユーザーの権限設定や、ファイル履歴の保存期間、バックアップ先のセキュリティ設定にも注意が必要です。特に以下の点を意識してください。

  • 管理者権限のあるユーザーのみが復元操作を行う。
  • 共有フォルダでの復元は、他のユーザーの業務に影響を及ぼす可能性があるため、事前に通知を行う。
  • 復元操作後は、どのファイルが復元されたかをログに記録しておく。

ファイル履歴が復元できない場合の対処法

万が一、ファイル履歴からの復元ができない場合(バックアップが存在しない・ドライブが認識されない等)は、次の対応を検討してください。

  • 別途バックアップソリューション(例:Acronis、Veeam等)からの復元を試みる。
  • ストレージ障害などが疑われる場合は、フォレンジック調査を専門機関に依頼し、証拠保全と原因特定を行う。

フォレンジック調査とは、パソコンやスマートフォンなどの電子端末のデータを証拠として保全し、解析する調査です。

一般的に履歴などのデジタルデータは、削除などの改ざんが簡単にできるため、特に法的機関などに証拠として提出する際は、フォレンジック調査で、データに改ざんがないことを明らかにしておくと証拠として認められやすくなります。

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詳しく調べる際はフォレンジック調査の専門家に相談する

適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。

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ファイル履歴の復元について法人が注意すべきこと

法人でインシデントが発生した際に、ファイル履歴を復元する必要に迫られた際に注意すべき点があります。

個人情報・プライバシー保護の観点

履歴データの復元や調査には、個人情報が含まれる場合もあります。調査目的を明確にし、適法かつ最小限の範囲でアクセスすることが求められます。プライバシー保護を軽視した対応は、企業イメージや法的リスクに直結するため慎重な運用が必要です。

ローカル・クラウド運用の留意点

ローカル環境では物理的なアクセス制限が重要ですが、クラウド環境ではアクセス権限やログの保全がカギになります。いずれも定期的な監査と、操作記録のバックアップ体制を整備することで、万が一の際にも迅速な調査が可能になります。

社内ルール・ガイドライン策定の重要性

ファイル履歴の取り扱いについて明文化されたルールがあるかどうかは、トラブル時の対応力を左右します。保存期間・操作制限・調査権限などを明記した社内ガイドラインを整備することで、従業員の認識統一とトラブル回避につながります。

よくある質問

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対応内容・期間などにより変動いたします。
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この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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