サイバー攻撃

Androidスマホが乗っ取られているか調べる方法を解説

スマートフォンは個人情報や金融情報を多く含んでいるため、サイバー攻撃の標的になりやすいデバイスです。もし乗っ取りが疑われる場合は、すぐに専門家に相談することがおすすめです。

本記事では、初心者でも分かりやすい方法で、スマホが乗っ取られているかを確認するための8つのチェック方法、万が一被害が発生した際の対処法、そして事前対策について詳しく解説します。

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Androidスマホが乗っ取られているか確認する方法

Androidスマホが乗っ取られていないかをセルフチェックする方法を、6つの観点から徹底解説します。いずれも、特別なツールや専門知識を必要としない、「初心者でもできる実践的な手順」を採用しています。日頃からの予防と合わせて、以下の確認項目を定期的にチェックしておくことで、乗っ取りのリスクを大幅に低減できます。

身に覚えのないアプリがインストールされている

スマートフォンの乗っ取りを疑う上で、最初に確認すべきなのが「身に覚えのないアプリ」の存在です。これは不正アクセスの非常に典型的なサインであり、マルウェアやスパイウェアが正規のアプリに偽装して潜伏しているケースが多く見られます。特に、見た目は電卓アプリやQRコードリーダーに見せかけて、実際には裏で位置情報や通話履歴、連絡先などの個人情報を外部に送信しているものも存在します。

また、悪質なケースでは「アプリを削除できない」「起動すらできない」ように設計されていることもあり、一見すると問題のない常駐アプリやシステムアプリに見えるため、ユーザーが気づかないまま放置してしまいがちです。これを放置しておくと、スマホがBot化してDDoS攻撃の踏み台になったり、SMSの大量送信に利用されたりと、自分だけでなく他人への加害にもつながります。

そのため、アプリ一覧は定期的に見直すことが大切です。特に無料の壁紙アプリ、バッテリー節約アプリ、ゲーム攻略ツールなどは、表面上は正常でも裏でマルウェアが仕込まれている可能性があります

  1. 「設定」アプリを開き、「アプリ」または「アプリと通知」を選択します。
  2. 「すべてのアプリを表示」をタップして、インストール済みのアプリを一覧で確認します。
  3. 見覚えのない、評価の悪い、説明文のないアプリを探し、「アンインストール」を実行します。

なお、削除できないアプリの場合は「デバイス管理アプリ」として権限が付与されているケースがあるため、「設定」→「セキュリティ」→「デバイス管理アプリ」から権限を無効にしてから削除してください。

勝手にSMSやメールが送信されている

近年はSMSベースのフィッシング(スミッシング)攻撃が増加しており、自分のスマホがボットネットの一部として利用されている可能性もあります。特に「楽天からのお知らせ」や「宅配便のお届け不在」など、実在企業を装った文面で送信されるケースが多いため、気づきにくいのが特徴です。

  1. 「メッセージ」アプリを開き、最近の送信履歴を確認します。
  2. 身に覚えのない送信履歴があった場合、その内容・送信先を記録しておく。
  3. 不審な送信が確認された場合、アプリ権限を見直し、関連するアプリを削除。

動作が極端に遅くなったり、バッテリー消耗が激しい

マルウェアが常に動作している状態になると、CPUやメモリ、通信モジュールが継続的に消費されます。特に「使用していないのにバッテリーが1日持たなくなった」「常にスマホが熱を持っている」などの症状は、危険な兆候です。

  1. 「設定」→「バッテリー」→「バッテリー使用量」へ進む。
  2. 普段使用しないアプリが極端にバッテリーを消耗していないかを確認。
  3. バッテリーを多く消費しているアプリをタップし、「強制停止」または「アンインストール」します。

通信量が急激に増えている

データ使用量が急に増加している場合、それはスマホ内の情報が外部に転送されている証拠かもしれません。マルウェアが、あなたの連絡先、写真、位置情報、会話データなどを盗み出し、第三者のサーバーに送っている可能性があります。

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「データ使用量」を開きます。
  2. 「モバイルデータ使用量」から、アプリごとの通信量を確認。
  3. 不自然なデータ使用があれば、詳細を確認し、アプリを停止または削除。

広告やポップアップが頻繁に表示される

「ウイルスに感染しています」「スマホが危険です」などといった脅迫的なポップアップ広告は、アドウェアによる偽警告です。これに騙されてセキュリティアプリを装ったマルウェアをインストールしてしまうと、さらに状況が悪化します。

  1. ポップアップが表示されるタイミングで、どのアプリが起動していたかを記録。
  2. 「設定」→「アプリ」→「特別なアプリアクセス」→「他のアプリの上に表示」を開き、権限を持つアプリを見直す。
  3. 該当アプリの表示権限をオフにし、必要であればアンインストール。

SNSやGoogleアカウントに不審な動きがある

スマホが乗っ取られていると、GoogleアカウントやLINE・InstagramなどのSNSで「知らない場所からのログイン履歴」や「勝手な投稿」が見られることがあります。こうした異常は即座に対処しないと、信用を失うだけでなく、他人への被害拡散にもつながります。

  1. Googleアカウントの場合、「myaccount.google.com」→「セキュリティ」→「デバイスの管理」を開く。
  2. 自分が使っていない端末がログインしていないか確認し、「ログアウト」を選択。
  3. パスワードをすぐに変更。可能であれば2段階認証を有効化。
  4. SNSも同様に、設定画面から「ログイン履歴」「アクティビティ」を確認し、不審な動きがあればアカウント保護措置を取る。

専門家によるフォレンジック調査を受ける

自分でスマホの動作やアプリ、通信量を確認しても決定的な証拠が見つからない場合、フォレンジック調査によって客観的な証拠を収集するという選択肢があります。

フォレンジック調査とは、IT機器の内部に保存されているログやデータを高度な技術で解析し、「いつ」「どのような操作が行われたか」「どのアプリやアカウントが使われたか」といった詳細なデジタル痕跡を明らかにする専門的な調査です。

例えば、次のようなことがフォレンジックによって確認できます。

  • 特定のアプリが何時にインストール・実行されたか
  • スマホ内で収集された情報がどこへ送信されたか
  • 第三者によるリモート操作や通信の痕跡
  • LINEやメールでやり取りされた重要メッセージの復元

これは特に、社内の機密漏洩や従業員の内部不正、または恋人・配偶者間の不正監視など、法的措置も視野に入れる必要があるケースで極めて有効です。

  1. 信頼できるフォレンジック調査会社を検索・選定する。
  2. スマホ本体や不正の疑いがある証拠データを提出する。
  3. 数日〜数週間で調査報告書を受け取り、必要に応じて警察や法務関係者と共有する。

社内や個人でフォレンジック調査を完結させるのは、証拠の観点からリスクが高いことを理解し、初動段階から専門家への相談をおすすめします。

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Androidスマホが乗っ取られていた場合の対処法

スマホが実際に乗っ取られていた、あるいはその疑いが強いと判断された場合は、被害の拡大を防ぐために迅速な対処が求められます。放置してしまうと、個人情報や認証情報が第三者の手に渡り、なりすまし・詐欺・犯罪利用などの被害につながる恐れがあります。

また、被害の規模が深刻であったり、証拠保全が必要なケースでは、フォレンジック調査の専門家に依頼することが法的リスクの回避にもつながります。以下の手順を順番に確認し、必要な対応を取りましょう。

不審なアプリをアンインストール

スマホ乗っ取りの多くは、ユーザーの知らないうちにインストールされた悪質なアプリによって引き起こされています。そのため、第一の対策として必要なのが、不審なアプリを即時にアンインストールすることです。

これにより、バックグラウンドで動作するマルウェアや情報収集型のスパイアプリの影響を遮断し、スマホの安全性を大きく改善できます。アンインストールできない場合、そのアプリに「デバイス管理者権限」が与えられている可能性があるため、権限の無効化も合わせて行いましょう。

  1. 「設定」→「アプリ」または「アプリと通知」を開く。
  2. すべてのアプリ一覧を確認し、身に覚えのない・レビューが極端に悪いアプリを見つける。
  3. タップして詳細を開き、「アンインストール」を選択。

削除できない場合は「設定」→「セキュリティ」→「デバイス管理アプリ」から権限を無効化した上で、再度アンインストールを試みましょう。

アカウントのパスワードをすべて変更

乗っ取りの影響は、スマホ内のデータにとどまらず、Googleアカウントや各種SNS、メールサービスなどに波及します。特に、アカウントが外部から不正に操作されている場合は、被害の拡大を防ぐために、全アカウントのパスワード変更を最優先で実施する必要があります

また、単にパスワードを変更するだけではなく、二段階認証(2FA)の有効化も併せて行うことで、将来的な再乗っ取りのリスクを大幅に軽減できます。

  1. Googleアカウントにログインし、「セキュリティ」→「パスワード」から新しい強固なパスワードに変更。
  2. LINE、Instagram、Facebook、Twitter、メールアプリなどもすべて変更。
  3. それぞれのアカウントで2段階認証を有効に設定。

パスワードは英数字・記号を組み合わせた12文字以上が推奨されます。

セキュリティアプリでフルスキャン

マルウェアやスパイウェアを自力で見つけ出すのは困難なため、信頼できるセキュリティアプリを使ってフルスキャンを行うことが重要です。無料アプリの中には広告収益を目的に作られた偽アプリも多いため、必ず信頼性の高い開発元のものを利用しましょう。

おすすめは、ESET、Avast、ノートン、Bitdefenderなどの実績あるアプリです。中には「リアルタイム監視機能」や「危険なWi-Fi検知機能」を備えたものもあり、今後の予防にも役立ちます。

  1. Google Playストアで「ESET」などのセキュリティアプリを検索・インストール。
  2. アプリを起動し、初期設定後「フルスキャン」または「全体スキャン」を実行。
  3. 検出された脅威は即時削除または隔離。

端末を初期化してリセット

スマホの挙動が極端に不審で、アプリの削除やパスワード変更でも解決しない場合は、端末の初期化(工場出荷状態へのリセット)を検討しましょう。これにより、すべての不正アプリや設定が完全に削除され、スマホの安全性を取り戻すことが可能です。

ただし、初期化を行うと写真・連絡先・メモ・LINE履歴なども消去されるため、事前のバックアップは必須です。Googleアカウントを活用した自動バックアップを設定しておくと便利です。

  1. 「設定」→「システム」→「リセットオプション」へ進む。
  2. 「すべてのデータを消去(出荷時設定にリセット)」を選択。
  3. 確認画面で「リセット」をタップして初期化を実行。

初期化後は、Googleアカウントに再ログインし、必要なデータを復元してください。

キャリアへ相談

自分のスマホが乗っ取られた可能性があるにもかかわらず、どのように対処してよいか判断がつかない場合は、携帯キャリア(docomo、au、SoftBankなど)に相談することを強くおすすめします。

特に、料金請求の異常、アカウントのロック、通話や通信の不正利用などが発生している場合は、通信会社が調査や制限措置を行ってくれる場合があります。

  1. キャリアショップに予約・来店。
  2. 「不正利用の疑いがある」と伝えて調査依頼。
  3. スマホ診断・修理やSIMカードの再発行などの対応を相談。

調査の結果、法的トラブルの可能性がある場合は、速やかに専門家へエスカレーションしましょう。

フォレンジック調査の検討

被害が深刻で、「どの情報が漏えいしたのか」「何が原因で乗っ取られたのか」「法的措置が必要か」など、正確な調査が求められる場合は、フォレンジック調査の専門業者への依頼を検討してください。

フォレンジックとは、スマホやPCなどのデジタルデバイスから証拠となるデータを収集・解析・報告する調査手法です。警察の捜査や裁判資料としても正式に採用されるほど信頼性が高く、特に企業内部での不正や情報漏洩事件では不可欠な手段となります。

社内や個人でフォレンジック調査を完結させるのは、証拠の観点からリスクが高いことを理解し、必ず外部の専門家に相談してください。

  1. フォレンジック調査会社に相談・依頼。
  2. スマホ端末や証拠となる画面キャプチャ・ログ・メールなどを提出。
  3. 調査報告書をもとに、警察相談や法的手続きに進む。

個人情報漏洩や業務機密の不正流出が疑われる場合は、早急な対応が必要です。

自力で対応できない場合はフォレンジック調査の専門業者に依頼する

ハッキングや不正アクセス、ウイルス感染、情報漏えいなどの問題が起きた際、自分だけでの対応が難しいと感じたら、迷わずフォレンジック調査の専門業者に相談しましょう

どこから侵入され、どんな情報が漏れたのかを正しく把握することが重要です。特に、被害が大きい場合や情報が悪用された疑いがある場合は、専門家の対応によって被害を最小限に抑え、証拠となるデータを確実に残すことができます。

信頼できる業者を選び、早めに動くことが、トラブルを最小限に抑えるポイントです。

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デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。

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デジタルデータフォレンジックでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。

まとめ

スマホの乗っ取り被害は増加しており、誰もが標的になる可能性があります。本記事で紹介した確認方法、対処法、予防策を実践し、被害を未然に防ぎましょう。もし不審な症状が見られた場合は、速やかに専門の調査会社に相談することをおすすめします。

よくある質問

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この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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