「iPhoneは安全だから、ウイルス感染の心配はない」と思っていませんか?
たしかに、iPhoneはAndroidと比べてウイルス感染のリスクが低いとされています。しかし、リスクがゼロではないことはあまり知られていません。
実際には、見覚えのないアプリの勝手なインストールや、バッテリー・通信量の異常、SNSアカウントの乗っ取りなど、ウイルスやスパイウェアが疑われる被害が報告されています。
しかも一見すると正常に動作しているように見えるため、スパイウェアや不正な構成プロファイルが裏で動作していても気づきにくいのが特徴です。
そこで本記事では、iPhoneがウイルスに感染しているかを確認する方法と、自分では判断できないときの相談先について、わかりやすく解説します。
目次
iPhoneのウイルス感染を調べる9つのチェック方法
iPhoneの動作に不審な点が見られるときは、ウイルス感染を疑うべき兆候が出ている可能性があります。複数当てはまる場合、スパイウェアや不正なプロファイルのインストールなど、iPhoneが悪意ある挙動をしていることが考えられます。
iPhoneのウイルスチェックを行う方法は以下のとおりです。
①勝手に身に覚えのない動作をされていないか確認する方法
ウイルスに感染すると、勝手にSNSへの投稿やアカウント登録・ログインなどの操作をされることがあります。使用履歴から不正な操作が行われていないか確認しましょう。
- 「設定」アプリを開く。
- 「画面時間」をタップする。
- 「過去24時間/過去7日間」をタップして、使用履歴を確認する。
- 詳細な使用履歴を確認するには、「デバイス使用状況」をタップする。
- 「アプリごとの使用時間」、「通知」、「ピックアップと実行」、「バックグラウンド活動」などの詳細な使用履歴を確認する。
②データ使用量が増加していないか確認する方法
iPhoneがウイルスに感染している場合、知らないうちにバックグラウンドで操作されてデータ通信量が増大することがあります。そのためデータ使用量が増加していないか確認しましょう。
- 「設定」アプリを開く。
- 「携帯電話」または「モバイルデータ」をタップする。
- 「使用量」をタップする。
- 「現在の周期」で使用されたデータ通信の総量が表示される。
③不審な通知や広告が表示されていないか確認する方法
「身に覚えのないアプリやサービスに関する通知」・「個人情報の入力を求める通知」・「不正サイトに誘導される広告」など不審な通知や広告が表示されていないか確認しましょう。心当たりがある場合はウイルスに感染している可能性があり、早急にウイルス感染の調査やハッキングの被害状況の調査を行うことが必要です。迅速に調査することで被害を最小限に留めることができます。
https://digitaldata-forensics.com/column/cyber_security/12975/
④バッテリーの消費量が増加していないか確認する方法
ウイルスに感染している場合、通常よりもバッテリーの消費が増加することがあります。
- 充電が切れるスピードが速まった
- iPhoneを使用していないのに本体が過熱している
上記のような場合は、ウイルス感染によってバッテリーが過剰に消費されている可能性が高いです。「設定」アプリから「バッテリーの状態」を開き、消費量に異常がないか確かめましょう。
⑤iPhoneのストレージ使用量が増加していないか確認する方法
iPhoneに侵入したウイルスが活動していると、通常よりも多くのストレージを使用する可能性があります。iPhoneのストレージ使用量のうち「その他のデータ」に見覚えのないものが多い場合や短期間で使用容量が急増している場合は、ウイルスに感染している可能性が高いです。定期的にストレージ容量に異常がないか確認しておきましょう。
- iPhoneの「設定」アプリを開く。
- 「一般」を選択する。
- 「iPhoneストレージ」をタップする。
- 画面上部にある「使用済み」と「利用可能」で、iPhoneのストレージ使用量を確認する。
⑥設定が勝手に変更されていないか確認する方法
ウイルス感染のチェックをする場合は、設定が勝手に変更されていないか確認しましょう。
- パスワードと認証
- アカウントとセキュリティ
- アプリケーションの設定
- ネットワークと接続
特にセキュリティ関連の設定を注意して確認することをおすすめします。
⑦カメラやマイクが勝手に起動していないか確認する方法
iOS14以降であれば、カメラやマイクの使用中に画面の右上に「インジケーター」という丸い点が出るようになっています。インジケーターは以下の2種類です。
- オレンジの点(●):マイクを使用中
- 緑の点(●):カメラ(またはカメラ+マイク両方)を使用中
カメラやマイクが使用中でもないのに勝手にインジケーターが点灯している場合、遠隔から端末を監視されている可能性があります。ただし、そもそもiPhoneを脱獄(制限を解除して非公式アプリや機能を使える状態)してインジケーターを無効化するといった方法もあるため注意が必要です。
⑧見覚えのないアプリがないか調べる方法
iPhoneがウイルスやスパイウェアに感染している場合、知らないうちに不正なアプリがインストールされることがあります。まずはホーム画面やAppライブラリを確認して、自分でインストールした覚えのないアプリが入っていないかをチェックしましょう。
以下のような特徴のアプリが見つかった場合は注意が必要です。
- アイコンやアプリ名に見覚えがない
- App Storeからではなく、構成プロファイル経由でインストールされた
- 名前が意味不明な英数字の羅列になっている(例:config.mgmt.○○)
- アプリの説明がない、またはApp Storeに表示されない
不正なアプリを開くと個人情報の漏えいやiPhoneのデータ破壊といったリスクが生じる可能性があります。定期的にホーム画面をチェックし、インストールされているアプリを確認することで、異常を早期発見することが重要です。
不要なアプリを削除する手順
- ホーム画面またはAppライブラリでアプリを長押しします。
- 表示されたメニューから「Appを削除」を選びます。
- 確認メッセージが表示されたら「削除」をタップします。
不正なアプリは、正規のアプリアイコンに似せていたり、バックグラウンドで活動するように設定されていることがあります。
ただ、本当に問題があるアプリかどうかは、専門知識がなければ判別が難しいケースもあります。確実にチェックして脅威を取り除きたい場合は、ウイルス感染調査・駆除に対応しているサービスに相談する方が安全です。
⑨不審な構成プロファイルがないか確認する方法
iPhoneにインストールされる「構成プロファイル」は、本来は企業や教育機関などが端末設定を管理するための機能ですが、悪意あるプロファイルがウイルスやスパイウェアの入り口になるケースもあります。
たとえば、不正なVPN接続を追加されたり、未知のアプリをインストールさせられたりすることもあり、感染の原因になっている可能性もあるのです。
構成プロファイルの確認・削除手順
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」→「VPNとデバイス管理」をタップします。
- 不要なプロファイルを選択し、「プロファイルを削除」をタップします。
心当たりのないプロファイルが入っている場合、それが不正なアプリの自動インストールや、フィッシングサイトへの転送に使われている可能性があります。内容が不明なプロファイルは削除し、必要であれば再設定しましょう。
iPhoneにウイルスが感染することはあるのか?
結論から言うと、iPhoneがウイルスやスパイウェアに感染する可能性はあります。ただし、その多くは通常の使い方ではなく、特定の条件が重なった場合に起こります。
iPhoneはセキュリティの堅牢さで知られており、一般的なマルウェアには非常に強い設計となっています。Appleが提供する「App Store」は審査が厳しく、怪しいアプリが表に出にくいため、公式アプリ経由で感染するケースは極めて稀です。
また、iOSではアプリごとに「サンドボックス」という仕組みで他の領域と分離されており、仮に1つのアプリが不正な動作をしても、システム全体への影響が最小限に抑えられます。
ただし、以下のようなケースでは感染のリスクが現実的に高まります。
- 脱獄(ジェイルブレイク)されたiPhoneを使用している
- 非公式のプロファイルやアプリをインストールしてしまった
- フィッシングサイトで情報を入力したり、怪しいボタンを押した
つまり、iPhoneは「感染しにくい」だけであって、「感染しないわけではない」と認識しておくことが重要です。
iPhoneにウイルススキャンアプリが存在しない理由とできる対策
パソコンでは、ウイルス対策ソフトが端末全体をスキャンし、マルウェアを検出・駆除するのが一般的ですが、iPhone(iOS)にはそうした「ウイルススキャンアプリ」は存在しません。
これは、iOSの設計思想が根本的に異なるためです。AppleはOSレベルで多層的なセキュリティ対策を組み込み、「感染を前提に駆除する」のではなく、「そもそも感染させない」という発想を採っています。
- アプリはサンドボックスで分離されており、他アプリやシステム領域にアクセスできない
- App Storeの厳しい審査により、不正アプリはそもそも配信されにくい
- OSレベルでのコード署名・セキュリティチェックにより改ざんが困難
このため、App Storeにある「セキュリティアプリ」は、ウイルスをスキャンして駆除するものではなく、以下のような予防・補助機能が中心です。
- フィッシング詐欺サイトや危険なWebサイトのブロック
- VPNによる通信の暗号化とプライバシー保護
- 広告トラッカーの遮断や位置情報の管理
- 紛失・盗難時の端末の追跡や遠隔ロック
つまり、iPhoneでは「ウイルスを見つけて削除する」よりも、ウイルスをそもそも侵入させないための仕組みが重視されており、パソコンとは根本的に異なるセキュリティモデルが採用されています。
ただし、不審な挙動がある場合には注意が必要です。アプリ一覧や構成プロファイル、バッテリーや通信履歴などを手動で確認し、不自然な点がないかセルフチェックすることが基本となります。
中には、設定画面に表示されないプロファイルや、削除しても復活する悪質なスパイウェアのように、高度な偽装が施されたケースもあります。このような場合、初期化やアプリの削除だけでは根本的な解決にならず、かえって証拠となるログや痕跡を消してしまう恐れもあります。
「不審なアプリが削除できない」「個人情報が漏れたかもしれない」「挙動がおかしい状態が続いている」といった不安がある場合は、無理に自力で対応せず、スマホフォレンジックなどの専門調査によって、安全性を確認することが最も確実な対処法です。
iPhoneはウイルスに感染しにくい設計ですが、日頃の使い方次第でリスクをゼロにすることはできません。不審なサイトへのアクセスやフィッシング被害を防ぐためには、日常的なウイルス対策・セキュリティ設定の見直しが重要です。
具体的なiPhoneのウイルス対策方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
自力で対応できない場合はフォレンジック調査の専門業者に依頼する
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【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
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まとめ
iPhoneはセキュリティの高い設計が施されていますが、それでもすべての脅威を完全に防げるわけではありません。とくに、見覚えのないアプリのインストールや、構成プロファイルの異常などが見られる場合、自己判断での対処が証拠の消失につながる恐れがあります。
なかには、設定画面では確認できないプロファイルや、高度に偽装されたスパイウェアのように、表面上では異常が分かりにくいケースもあります。安易に削除や初期化を行ってしまうと、原因特定が困難になるだけでなく、再発防止策を講じることも難しくなります。
そうしたときこそ、サイバーセキュリティの専門家による調査が有効です。専門ツールによって端末や通信の履歴を解析し、ウイルス感染や不正な構成の有無、影響範囲を客観的に明らかにすることができます。早めの相談が被害拡大を防ぐ第一歩となるため、不安を感じた時点で一度ご相談されることをおすすめします。
よくある質問
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