サイバー攻撃

パソコンの乗っ取り・遠隔操作とは?手口から対策まで解説

ランサム

「パソコンが勝手に動いた気がする」「見覚えのないソフトが勝手にインストールされていた」
そんな経験、ありませんか?もしかするとそれは、あなたのパソコンが誰かに“乗っ取られて”いたサインかもしれません。

近年増えている「遠隔操作」や「乗っ取り」の被害は、気づかないうちに進行し、個人情報の流出・金銭的被害・加害者への加担といった深刻な事態に発展するおそれがあります。

本記事では、パソコン乗っ取りの仕組みや手口、被害に遭うとどうなるか、そして自分でできる予防策までをわかりやすく解説します。
「自分は大丈夫」と思っているうちに被害者にならないために、まずは基本を押さえておきましょう。

パソコンの乗っ取り・遠隔操作とは?

パソコンの乗っ取りとは、第三者が不正な手段であなたのパソコンをコントロール可能な状態にすることを指します。
そして遠隔操作は、その乗っ取られたパソコンを物理的に触れることなく、ネット経由で操作されてしまう行為です。

このような不正行為は、情報漏洩や金銭被害だけでなく、気づかないうちに加害者にされる危険性もあるため、早期の理解と対策が欠かせません。
まずは、どんな目的で乗っ取りや遠隔操作が行われるのか、主なパターンを見ていきましょう。

パソコンの乗っ取り・遠隔操作の目的

パソコンの乗っ取りは、攻撃者が第三者のコンピュータを不正に操作・支配し、自分の目的達成のために利用する行為です。主な目的は以下の通りです。

  • 機密情報や個人情報の窃取
    クレジットカード情報、ログインID・パスワード、業務データなどを盗み出し、不正利用や売買に使います。
  • 金銭的利益の獲得
    ランサムウェアによる身代金要求や、ネットバンキング・ECサイトの不正利用、仮想通貨の不正マイニングなど。
  • 踏み台としての悪用
    スパムメール送信やDDoS攻撃の発信元として使われ、攻撃者の身元を隠す手段になります。
  • 組織・国家への攻撃
    政治的・戦略的な意図を持ち、政府機関や企業を狙ったサイバー攻撃の起点にされることも。
  • 不正アクセスやなりすまし
    乗っ取った端末を使って詐欺行為や虚偽の投稿を行い、第三者を騙すケースもあります。

パソコン乗っ取り・遠隔操作の種類

種類 概要 主な目的・特徴
マルウェア感染型 トロイの木馬やボットウイルスがメールやWeb経由で侵入 情報窃取、踏み台化、ランサム要求など
リモート操作アプリ悪用型 正規の遠隔操作ツールを不正に使用 ファイル操作、監視、なりすまし
フィッシング詐欺型 偽ログイン画面でID・パスワードを奪取 アカウント乗っ取り、情報漏洩
脆弱性攻撃型 OSやソフトの欠陥(ゼロデイ)を突く バックドア設置、持続的な侵入
ブルートフォース型 総当たり・辞書攻撃で認証突破 アカウント支配、外部からの侵入
ソーシャルエンジニアリング型 人間の心理を突いた情報搾取 覗き見、なりすまし、情報漏洩

TeamViewer、AnyDesk、UltraViewer、Chrome Remote Desktopなどは、本来は次のような正当な目的で使われるリモート操作ツールです。

  • パソコンの遠隔サポート
  • 社内リモートワーク
  • IT管理者による遠隔トラブル対応

これらのツールは、ユーザーが許可(接続コード・PIN)を出せば、遠隔からマウス・キーボード操作や画面閲覧が完全にできてしまいます。

パソコンが乗っ取られることで生じる主なリスク

パソコンの乗っ取りは、情報漏洩や金銭的被害だけでなく、気づかないうちに自分が“加害者”となってしまう可能性もある深刻な脅威です。

被害者が背負うおそれのある主なリスク
  • ① 個人情報の漏洩:氏名・住所・ID・パスワード・決済情報などが流出し、悪用される
  • ② なりすましや詐欺被害:SNSやメールを通じて、あなたになりすまされた詐欺行為が行われる
  • ③ ウイルス拡散・加害行為への加担:自分のパソコンから他人へ攻撃が行われる(スパム・DDoS等)
  • ④ カメラ・マイクの盗用:プライベートな映像や音声が記録・盗聴され、プライバシーが侵害される
  • ⑤ 犯罪への関与リスク:不正アクセスやマネーロンダリングの中継地点として使われ、警察の捜査対象になるおそれ

これらの被害は、「操作を少しされただけ」では済まず、信用や財産・プライバシーまで奪われる危険があります。
早期発見と冷静な対応が、被害の拡大を防ぐ鍵になります。

もし「これ、自分も当てはまるかも…」と不安を感じたら、無理に自力で何とかしようとせず、専門家に相談するのもひとつの手です。
当社ではパソコンの遠隔操作やウイルス感染を調査する「デジタルフォレンジックサービス」もあります。判断に迷ったときは、証拠を壊してしまう前に、専門調査会社に相談することを推奨します

>>【簡単調査】パソコンが遠隔操作されているか調べる方法を解説

>>パソコンが遠隔操作されたらどうすればいい?対処法を解説

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遠隔操作されないための対策

遠隔操作の被害を防ぐために、日頃から以下のポイントを意識しておきましょう。

  • セキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つ
  • OSやアプリケーションをこまめにアップデートする
  • 不要なリモート操作アプリはアンインストールする
  • パスワードを使い回さず、定期的に見直す
  • 二段階認証(2FA)をすべての重要サービスに導入する
  • 怪しいメール・リンク・警告画面は開かない・信じない
  • 公共Wi-Fi使用時はVPNを活用する
  • タスクマネージャーやログで不審な挙動を定期的にチェックする

「ちょっと気をつける」だけでも、パソコンの安全性は大きく変わります。大切なのは、被害に遭う前の予防です。

もしパソコンが乗っ取り被害に遭った場合はすぐにフォレンジック調査会社に相談しましょう。

自力で対応できない場合はフォレンジック調査の専門業者に依頼する

ハッキングや不正アクセス、ウイルス感染、情報漏えいなどの問題が起きた際、自分だけでの対応が難しいと感じたら、迷わずフォレンジック調査の専門業者に相談しましょう

どこから侵入され、どんな情報が漏れたのかを正しく把握することが重要です。特に、被害が大きい場合や情報が悪用された疑いがある場合は、専門家によるフォレンジック調査を実施することで、被害の拡大を未然に防ぐ有効な対策につながります。

信頼できる業者を選び、早めに動くことが、トラブルを最小限に抑えるポイントです。

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デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。

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この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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