サイバー攻撃

インフォスティーラーとは?個人も企業も狙われる情報窃取マルウェアの脅威

Bumblebeeマルウェア

インフォスティーラー(Infostealer)は、現代のサイバー攻撃で極めて深刻な脅威の一つです。感染したPCやスマートフォンから、ユーザーの同意なしに個人情報や機密データを盗み出す悪質なマルウェアであり、企業・個人を問わず大きなリスクとなります。

本記事では、インフォスティーラーの基礎知識から具体的な被害事例、感染経路まで解説していきます。

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インフォスティーラーの基礎知識

インフォスティーラーは「情報窃取型マルウェア」とも呼ばれ、その目的は端末内のあらゆるデジタル資産を盗み取ることに特化しています。

情報窃取機能に特化している

インフォスティーラーは、端末に保存されている下記のようなデータを狙います。

  1. ブラウザに保存されたID・パスワード
  2. クレジットカードや銀行口座の情報
  3. チャットログやスクリーンショット
  4. システム情報やインストールアプリ

これらの情報は、攻撃者のサーバーに暗号化されずに送信されることも多く、非常に危険です。

多様な感染経路を持つ

インフォスティーラーの感染経路は多岐にわたり、特に以下のような手口が一般的です。

  1. フィッシングメールの添付ファイルを開く
  2. 偽のソフトウェアサイトからインストール
  3. マルバタイジング(悪意ある広告)
  4. 不正なブラウザ拡張機能
  5. OSやソフトの脆弱性を突くエクスプロイト

特に近年では、一般ユーザーが気付きにくい方法で巧妙に侵入してくる傾向があります。

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検知されにくい設計

インフォスティーラーは、ウイルス対策ソフトやシステムモニタリングから隠れるように動作します。これは「LotL(Living off the Land)」と呼ばれる攻撃手法で、Windows標準機能や既存アプリを悪用することで、あたかも正規の処理のように見せかけるのです。

盗んだ情報が犯罪に利用される

攻撃者は収集した情報をダークウェブで売却し、次のような犯罪に転用されます。

  1. アカウント乗っ取り
  2. 不正送金
  3. なりすましによる詐欺
  4. サプライチェーン攻撃への利用

被害は感染直後から拡大する可能性が高く、迅速な対応が必要です。

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代表的なインフォスティーラー

インフォスティーラーには多数の亜種が存在し、特に以下の5種が世界的に悪名高い存在です。

代表的なインフォスティーラー

RedLine Stealer

高い情報収集能力と拡張性を持つマルウェアで、主に不正広告やクラックツール経由で感染します。仮想通貨ウォレットの情報まで盗まれる事例もあります。

Raccoon Stealer

低価格で「サービス」として販売されることが多く、犯罪者が容易に利用可能。2022年にはソースコードが流出し、亜種の拡散が加速しました。

Vidar

RedLineと類似の機能を持ち、ブラウザからの情報抽出、スクリーンショット撮影、FTP・VPN情報の窃取にも対応。ロシア発とされます。

Taurus

MaaS(Malware as a Service)として暗黒市場で流通。手軽さと広範な機能で知られていますが、2021年以降活動が鈍化しています。

AZORult

比較的古いインフォスティーラーですが、更新が続いており根強い人気を持ちます。感染後の情報漏洩スピードが非常に早いのが特徴です。

インフォスティーラーの対策方法

万が一感染した場合の被害を最小限に抑えるため、以下の対策を講じておきましょう。

疑わしいメールやリンクを開かない

最も基本かつ重要な対策です。メール本文に含まれるリンクや添付ファイルは、以下の基準でチェックしましょう。

  1. 送信元のアドレスに不審な点がないか確認
  2. リンクURLを実際にクリックせず、マウスオーバーで確認
  3. ZIPファイルや実行ファイル(.exe)は不用意に開かない

OSとソフトのアップデートを徹底

インフォスティーラーは脆弱性を悪用して侵入するケースが多いため、常にシステムやアプリの最新版を維持することが必要です。

  1. Windows Update を手動で確認
  2. 使用しているブラウザやPDFリーダーもアップデート
  3. 使用しないソフトは削除しておく

多要素認証(MFA)を導入

パスワードだけでなく、スマホや生体認証など複数の認証要素を組み合わせることで、万が一情報が盗まれても不正ログインを防げます。

VPNを導入する場合、運用を誤ると逆に脆弱性にもなりかねないので注意が必要です。

セキュリティソフトの活用

既知のインフォスティーラーに対しては、優れたセキュリティソフトが即座に反応します。リアルタイム保護と定期スキャンの設定を見直しましょう。

保存する情報を最小限に

ブラウザにパスワードを保存しない、クレジット情報は決済時のみ入力するなど、被害範囲を減らす工夫が重要です。

定期的に情報漏洩チェックを実施

Have I Been Pwnedなどの漏洩チェックツールを活用し、自分のメールアドレスが流出していないかを定期的に確認しましょう。

まとめ

インフォスティーラーは、現代のサイバー犯罪において極めて巧妙かつ深刻な被害をもたらす存在です。たとえ個人利用のPCであっても、攻撃者の標的になる可能性が十分にあることを理解し、早期対策を講じておくことが何よりも重要です。

特に企業で被害が疑われる場合は、社内や個人での調査は証拠保全の観点から危険であり、フォレンジック調査会社への相談を推奨します

自力で対応できない場合はフォレンジック調査の専門業者に依頼する

ハッキングや不正アクセス、ウイルス感染、情報漏えいなどの問題が起きた際、自分だけでの対応が難しいと感じたら、迷わずフォレンジック調査の専門業者に相談しましょう

どこから侵入され、どんな情報が漏れたのかを正しく把握することが重要です。特に、被害が大きい場合や情報が悪用された疑いがある場合は、専門家の対応によって被害を最小限に抑え、証拠となるデータを確実に残すことができます。

信頼できる業者を選び、早めに動くことが、トラブルを最小限に抑えるポイントです。

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この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

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