2025年現在、迷惑メールをきっかけとしたマルウェア感染が急増しています。特に、実在企業を装った業務メールや不審な添付ファイルを通じて、個人情報や社内データが盗まれる被害が目立っています。
本記事では、迷惑メールに潜む脅威と対策について、専門家の視点からわかりやすく解説します。またマルウェア感染を疑いがある場合、すぐ専門のフォレンジック調査会社に相談することがおすすめです。
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目次
迷惑メールによるマルウェア感染の原因
以下に、迷惑メールをきっかけにマルウェア感染が発生する主な原因を整理します。
添付ファイルを開封して感染
最も多い感染経路の一つが、「請求書」「注文書」などと称した添付ファイルの開封です。WordやExcel、PDFに見せかけたファイルには、マクロ付きマルウェアや、標的型ウイルスが埋め込まれていることがあります。
本文リンクをクリックして感染
「パスワードを再設定してください」や「宅配便の再配達手続きはこちら」といった文面に記載されたURLをクリックすると、マルウェアが自動的にダウンロード・実行されるケースが確認されています。
なりすましメールを開封して感染
最近では、実在の取引先や上司の名前を使ってメールを偽装する高度な手口が主流です。なじみのある文面で油断させ、悪意のあるファイルやリンクを踏ませようとします。
ZIPファイルに偽装されたマルウェア
IPAの最新注意喚起では、ZIPファイルに偽装されたマルウェアが添付された迷惑メールの被害が多発していると報告されています。中身は「請求書.pdf.exe」などの「ダブル拡張子」で、拡張子が見えない設定の場合は非常に危険です。
迷惑メールの自動拡散型ワーム
一度感染したPCが自動で迷惑メールを拡散するタイプのワーム型マルウェアも存在します。自動拡散により、社内や取引先へ二次被害が波及するリスクがあります。
業務メールを通じたフィッシングによる感染
フィッシングメールを介してマルウェアが感染するケースが増加しています。特に、ビジネス関連の内容(「取引確認」や「会議資料」など)を装ったメールが巧妙で、HTML形式の本文に埋め込まれたJavaScriptや添付ファイルからマルウェアが実行されます。
もし迷惑メールによりマルウェア感染を疑いがある場合、すぐ専門のフォレンジック調査会社に相談することがおすすめです。
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迷惑メールによりマルウェア感染した場合の対処法
迷惑メールによってマルウェアに感染した場合、被害を最小限に抑えるためには迅速かつ適切な対処が必要です。以下に手順を詳しく解説します。
ネットワークからの遮断
感染拡大や情報漏洩を防止するため、直ちにインターネット接続を切断します。Wi-Fi接続の場合は設定をオフにし、有線LANの場合はケーブルを抜いて接続を完全に断ち切ります。スマートフォンやタブレットであれば、機内モードを有効にすることでも対応できます。
感染経路の特定
感染原因を明確にするため、セキュリティソフトのログを参照し、どのように感染が発生したかを確認します。迷惑メールの添付ファイル開封やリンククリックなど、感染の原因を特定して記録しておくことが重要です。
ウイルススキャンと駆除
セキュリティソフトを利用して端末全体をスキャンし、感染しているファイルや悪意のあるプログラムを検出します。検出したマルウェアをすぐ削除または隔離し、完全に駆除します。
セキュリティソフトでの駆除が困難な場合は、専門業者に相談することがおすすめです。
データの復旧
感染前に取得しておいたクリーンなバックアップから、重要なデータやファイルを復旧します。感染後に取得したバックアップデータはマルウェアを含んでいる可能性が高いため、絶対に使用してはいけません。
再発防止策の実施
感染を再発させないためには、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションを常に最新の状態に保つことが基本です。さらに、以下のセキュリティ対策を強化することをおすすめします。
- 強固なファイアウォールの設定
- 信頼性の高いウイルス対策ソフトの導入
- パスワードの複雑化
- 二段階認証の有効化
防止策を講じることで、マルウェアの再感染リスクを大きく低減させることができます。
専門の調査会社と相談
自力での調査が難しい場合、感染状況が深刻な場合、情報漏洩などの二次被害が懸念される場合には、専門のフォレンジック調査会社への相談をおすすめします。
専門のフォレンジック調査会社による調査は、感染状況の詳細把握、感染経路の解析、適切な再発防止策の策定に協力することが可能です。
自力で対応できない場合はフォレンジック調査の専門業者に依頼する

自力で対応するのが難しい場合には、迷わずフォレンジック調査の専門業者に依頼しましょう。特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
適切な業者を選び、迅速に対応することが、トラブルを最小限に抑える鍵となります。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
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迷惑メールによるマルウェア感染を防ぐための対策
迷惑メールによるマルウェア感染を防ぐためには、日頃からの対策が重要です。
以下に具体的な方法を紹介します。
OSとソフトウェアの最新化
マルウェアはOSやアプリケーションの脆弱性を狙って侵入します。定期的にアップデートを行い、常に最新の状態を維持しましょう。
- Windowsの「設定」>「Windows Update」からアップデートを確認し、すべての更新を適用します。
- Macの場合は「システム設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」から確認します。
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Adobe AcrobatやJavaなど、よく使う外部アプリケーションも公式サイトで最新版に更新しましょう。
セキュリティソフトを導入して設定を行う
リアルタイム監視機能や迷惑メール判定機能が搭載されているウイルス対策ソフトを導入し、自動スキャンの設定を有効にしておきます。
- 「Windows セキュリティ」または「Mac標準のXProtect」も利用可能です。
- 高機能な市販ソフト(ESET、カスペルスキー、トレンドマイクロ等)では、迷惑メール専用のフィルタも設定できます。
-
毎週1回程度フルスキャンを実施し、ログを確認して異常がないことを確認しましょう。
迷惑メールフィルタリングを強化する
GmailやOutlookなど、主要なメールサービスのスパムフィルター機能を活用して迷惑メールを排除しましょう。
- Gmailでは「設定」>「すべての設定を表示」>「フィルターとブロック中のアドレス」から条件を追加できます。
- 企業メールでは、Google WorkspaceやMicrosoft 365の管理者が「迷惑メールポリシー」を設定します。
- 携帯キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)は迷惑メール対策サービスを提供しているため、管理画面から有効化しましょう。
不審なメールを見極める習慣を身につける
メールの送信元やリンク先URL、メールの内容に不自然な点がないか注意深く確認しましょう。
- リンクを開く前に、マウスオーバーしてURLが正しいかを確認します。
- 「パスワード再設定」や「至急対応」など急かす内容のメールには慎重に確認します。
-
不明なメールや添付ファイルを開く前には、差出人に直接電話で確認しましょう。
メールアドレスの公開制限
自身のメールアドレスがスパム業者に収集されることを防ぐため、公開方法に注意しましょう。
- WebサイトやSNS上でメールアドレスを直接記載しないようにします。
- 問い合わせフォームを使用し、メールアドレスの直接公開を避けましょう。
- 複雑なアドレス(例:info_company2025@example.com)を使用し、自動収集を避けます。
まとめ
迷惑メールは単なるスパムにとどまらず、情報漏洩、金銭的損失、業務停止など深刻な被害をもたらすサイバー攻撃の一手段です。日々進化する手口に対抗するには、メールリテラシーの向上に加え、システム的な防御、運用の見直し、そして万が一の事態に備えた調査体制が必要不可欠です。
また迷惑メールによりマルウェア感染を疑いがある場合、すぐ専門のフォレンジック調査会社に相談することがおすすめです。
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