サイバー攻撃

【Tor.jack マルウェア】の警告は本物?対処法を解説

Webサイト上で突然「Tor jack マルウェアが検出されました」といった警告文が表示されたという経験はありませんか?

こうした警告文は偽物で、実際にはマルウェアは検出されていません。しかし指示にしたがってしまうと、多大な被害が発生する恐れがあります。

そこで今回はTor jack マルウェアの警告文の被害例やその対処法について解説します。

万が一、すでに指示に従ってしまった場合は、無料相談にて状況の整理や調査費用の見積を取ることをおすすめします。

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Tor jack マルウェアとは

悪意のあるサイトにアクセスすると、「警告! Chromeは13個のマルウェアによって深刻な被害を受けています。」「ChromeがTor.jackマルウェアによって(62%)破損していることが検出されました。」といった偽の警告文が表示されることがあります。

しかし、Tor jack マルウェアは実在するウイルスではなく、偽の警告文によりウイルス感染していると信じ込ませるためのダミーです。

偽アラートの指示に従い、不正なアプリをインストールしてしまうと、個人情報を盗み取られたり、デバイスをハッキングされたりする恐れがあります。指示には絶対に従わず、無視してWebサイトを閉じるようにしましょう。

>偽アラートの見分け方についてはこちら

Tor jack マルウェアに従ったときの被害例

Tor jack マルウェアは偽の警告文を表示し、あたかもデバイスがウイルスに感染したように見せかけます。「マルウェアに感染」という文字を見ると、焦ってしまいがちですが、指示に従うと多大な被害を被る可能性があります。

それでは具体的にどのような被害が想定されるのでしょうか? Tor jack マルウェアに従ったときの被害例は主に次のとおりです。

Tor jack マルウェアに従ったときの被害例
  • 個人情報の漏えい
  • 送金要求
  • デバイスのハッキング

個人情報の漏えい

警告文に従ってアプリケーションやソフトウェアをインストールすると、悪意のあるプログラムがデバイスに侵入し、個人情報が漏えいする恐れがあります。

漏えいすると、クレジットカード番号やアカウント情報、住所などが第三者に渡る可能性があるため注意が必要です。

>改正個人情報保護法に準拠した対応および被害事例はこちら

送金要求

偽の警告文に従うと送金を要求されることがあります。デバイスやセキュリティの復旧を行うための費用を支払うよう請求されることがありますが、実際には復旧作業は行われず、詐欺師にお金が渡るだけの結果になってしまいます。

また、身に覚えのない請求書や罰金に基づいてお金を送金するよう要求したり、粗悪な商品を無理やり購入させたりするケースもあります。恐れや混乱に乗じて、送金をせかしてくることがありますが、焦って要求に応じないようにしましょう。

デバイスのハッキング

警告文に指示されるリンクやボタンをクリックすると、マルウェアがインストールされる可能性があります。

マルウェアがインストールされると、デバイスがハッキングされ、データ・システムの破壊やクレジットカード番号・口座情報が第三者に渡ってしまう恐れがあります。また、ネットワークを共有している他のデバイスにも感染が拡大することがあるため注意しましょう。

このようなインシデントが疑われる場合、フォレンジック調査が有効です。

フォレンジック調査は、デジタル端末の専門的な解析技術で、感染経路や情報漏えいの有無を正確に把握できます。ただし、フォレンジック調査は自力で行うのが困難であるため、適切な調査を行う場合は、フォレンジック調査の専門業者に相談することをおすすめします。

私たちデジタルデータフォレンジック(DDF)には、官公庁、上場企業、捜査機関等を含む幅広いインシデントに対応経験がある専門エンジニアが多数在籍しており、これまで無数のインシデント被害を調査してきました。まずはお気軽にご相談ください。24時間365日体制で相談や見積もりを無料で受け付けております。

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Tor jack マルウェアが表示されたときの対処法

Tor jack マルウェアが表示されたときは下記の対処法を試しましょう。それでも解決しない場合は専門業者に相談することをおすすめします。

Tor jack マルウェアが表示されたときの対処法
  • 無視する
  • ソフトウェアを削除する
  • マルウェアスキャンを実行する
  • システム復元を実行する
  • OSを最新のバージョンアップデートする
  • 専門業者に相談する

無視する

Tor jack マルウェアの警告文が表示された際の一番の対処法は、無視してWebサイトを閉じることです。原則、警告文の指示に従いリンクやボタンをクリックしなければ、被害に遭う可能性は低いです。そのため警告文が表示された場合は、無視するようにしましょう。

ソフトウェアを削除する

不審な動きのあるソフトウェアはすぐに削除しましょう。

早急に対処することで被害を最小限に留めることができます。削除後も不審な動きが続いて不安な場合、フォレンジック調査を依頼することで、不正な挙動の全貌を把握できます。被害を最小限に留めるためにも、不審な動きがあった場合には即座に対処しておきましょう。

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マルウェアスキャンを実行する

Tor jack マルウェアが表示されたときは、マルウェアスキャンを実行しましょう。マルウェアスキャンとは、デバイス内に存在するマルウェアを検出・駆除するためのツールです。これを実行することで、マルウェアに感染しているかが分かり、いち早く対処することができます。

システム復元を実行する

システム復元とは、パソコンのシステムを復元ポイントまで戻すことです。「復元ポイント」は、過去のシステムの状態を保存したもので、Windowsの場合、これを実行することで、Tor jack マルウェアが表示される以前の状態まで端末の状態を戻すことができます。

システム復元を実行する方法(Windows10の場合)
  1.  「スタートメニュー」→「設定」→「更新とセキュリティ」を開く
  2.  「更新とセキュリティ」の画面で「回復」を選択→「今すぐ始める」をクリック
  3. リストから復元ポイントを選択し「次へ」をクリックすると復元が開始される
  4. 復元が完了するまで待つ

OSを最新のバージョンアップデートする

OSを最新のバージョンにアップデートし、セキュリティ機能の改善を行いましょう。アップデート後は、高額なサブスクリプションに加入させられていないか、など不正利用された形跡を確認することをおすすめします。また、ID・パスワードなども変更しておくと安心です。

OSを最新のバージョンアップデートする方法(Windows10の場合)
  1. 「スタートメニュー」→「設定」→「更新とセキュリティ」を開く
  2. 「更新とセキュリティ」の画面で左側のメニューから「Windows Update」を選択する
  3. 右側の画面に「利用可能な更新プログラムを確認する」というボタンが表示されているか確認し、このボタンをクリックして、新しいアップデートをチェックする
  4. 一覧から更新プログラムを選択し「今すぐダウンロードしてインストール」ボタンをクリックする
  5. 必要があれば、指示に従い再起動する
  6. 再起動後、再度「Windows Update」を開いて、アップデートが正しくインストールされたかを確認する

専門業者に相談する

下記のような兆候がある場合は、ハッキングによる機密情報の漏えいが発生している可能性があります。

  • システムやアプリケーションが予期せぬ方法で動作する
  • ファイルが暗号化されたり、削除されたりした
  • セキュリティソフトウェアが不正なファイルを検出した
  • パスワードが変更されたり、アカウント情報が盗まれたりした

上記の兆候が確認された場合、フォレンジック調査会社に相談することをおすすめします。

フォレンジック調査を行うことで、感染経路や情報漏えいの有無などのインシデントを正確に把握することが可能です。ただし、これらを自力で行うのは困難であり、不用意に操作をすると証拠となるデータが消失する恐れがあります。

そのため、適切な調査を行う場合は、フォレンジック調査の専門業者まで相談するようにしましょう。

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ハッキング調査が必要な場合は専門家に相談する

DDFハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。

フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも開催しておりますので、お気軽にご相談ください。

官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当者が対応させていただきます。

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累計ご相談件数32,377件以上の豊富な実績

 

対応機種

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ハッキング調査会社への相談方法

インシデントが発生した際、フォレンジック調査を行うか決定していない段階でも、今後のプロセス整理のために、まずは実績のある専門会社へ相談することを推奨しています。

取引先や行政に報告する際、自社での調査だけでは、正確な情報は得られません。むしろ意図的にデータ改ざん・削除されている場合は、情報の信頼性が問われることもあります。

インシデント時は、第三者機関に調査を依頼し、情報収集を行うことを検討しましょう。

DDF(デジタルデータフォレンジック)では、フォレンジックの技術を駆使して、法人/個人を問わず、お客様の問題解決をいたします。

当社では作業内容のご提案とお見積りのご提示まで無料でご案内しております。

解析した結果は、調査報告書としてレポートを作成しています。作成した報告書には、調査で行った手順やインシデントの全容などが詳細に記載され、法執行機関にも提出可能です。

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ハッキング調査の料金・目安について

調査の料金・目安について

まずは無料の概算見積もりを。専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
機器を来社お持込み、またはご発送頂ければ、無料で正確な見積りのご提出が可能です。
まずはお気軽にお電話下さい。

【法人様限定】初動対応無料(Web打ち合わせ・電話ヒアリング・現地保全)

❶無料で迅速初動対応

お電話でのご相談、Web打ち合わせ、現地への駆け付け対応を無料で行います(保全は最短2時間で対応可能です。)。

❷いつでも相談できる

365日相談・調査対応しており、危機対応の経験豊富なコンサルタントが常駐しています。

❸お電話一本で駆け付け可能

緊急の現地調査が必要な場合も、調査専門の技術員が迅速に駆け付けます。(駆け付け場所によっては出張費をいただく場合があります)

よくある質問

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対応内容・期間などにより変動いたします。
詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。

土日祝も対応してもらえますか?

可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

匿名相談は可能でしょうか?

もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

 

 

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数32,377件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

 

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