自社のWebサイトやサーバーが改ざんされたり、社内ネットワークに不審なアクセスがあったりと、不正アクセスの脅威は企業の規模を問わず身近な問題となっています。
とくに初期段階で対応を誤ると、侵入経路や手口の特定が難しくなり、証拠が消失する恐れがあります。その結果、復旧の遅れや再発リスクの増大につながる可能性があります。
そこで本記事では、不正アクセスの定義と主な原因、代表的な手口と種類、そして企業が講じるべき対策までを体系的に解説します。
不正アクセスとは
不正アクセスとは、本来アクセス権を持たない第三者がシステムやアカウントへ不正に侵入する行為を指します。具体的には、他人のID・パスワードを使ってログインしたり、ネットワーク経由でサーバーやデータベースに侵入するようなケースが含まれます。
こうした行為は、不正アクセス禁止法などの法律で厳しく規制されており、企業のセキュリティ対策や対応の姿勢が問われるインシデントとなります。
攻撃者は様々な手口でシステムの脆弱性を突いてくるため、単なる偶発的なトラブルではなく、明確な意図を持った攻撃である点に注意が必要です。
不正アクセスに関するより詳しい詳細は以下の記事で解説します。
不正アクセスの原因
ここでは、不正アクセスが発生する主な原因について解説します。企業内の設定ミスやユーザーの操作習慣など、内部・外部を問わずさまざまなリスクが潜んでいます。
パスワードの使い回しや推測されやすい設定
「123456」「password」などの単純なパスワードや、複数のサービスで同じパスワードを使用していると、不正アクセスのリスクが高まります。攻撃者は漏洩した認証情報を使って、他サービスへのログインを試みる“パスワードリスト攻撃”を多用します。
個人任せの運用では不備が生じやすく、企業としての統一ルールが求められます。
OSやソフトウェアの脆弱性を放置
WindowsやLinuxなどのOS、業務用アプリケーションに発見された脆弱性(セキュリティホール)を放置していると、攻撃者に侵入口を与えることになります。特にゼロデイ攻撃のように、公開前の脆弱性を狙った手口には即時対応が不可欠です。
定期的なアップデートとパッチ適用がリスク軽減の基本となります。
フィッシング詐欺による認証情報の窃取
偽のログイン画面やサポートを装ったメールなどを使って、社員のID・パスワードを盗み取る手法です。従業員がうっかり入力してしまった情報が、攻撃者による不正アクセスの足がかりとなります。
教育や訓練による意識の底上げが求められます。
ウイルスやマルウェア感染による内部侵入
外部からのマルウェア感染により、社内ネットワーク内部の端末が乗っ取られ、そこからサーバーや他のシステムへ不正アクセスされるケースもあります。C2通信(遠隔操作)を含む攻撃では、外部との通信ログが鍵を握ります。
感染経路の調査と通信履歴の分析が不可欠です。
アクセス制御の設定ミスや管理不足
社内の情報システムで、誰がどこまでアクセスできるかを定める「アクセス権限設定」が適切でないと、意図しない情報漏えいや不正操作の温床になります。例えば、退職者のアカウントが有効のまま放置されていたケースなどが典型です。
アクセスログの定期監査や自動化された管理が安全性向上につながります。
もし、上記に相当する内容があり、端末が不正アクセスされたかを確認したい場合の調べ方については以下の記事で解説します。
不正アクセスの主な手口
不正アクセスは、その手口によって分類されます。ここでは代表的な侵入方法や攻撃スタイルを紹介します。
ID・パスワードの不正使用(なりすまし)
攻撃者が他人のログイン情報を不正に入手して本人になりすます手法です。漏洩データの再利用やパスワード推測が多く、特に二段階認証が未設定の環境では被害が深刻化しやすい傾向があります。
SQLインジェクションなどの脆弱性攻撃
Webアプリケーションの入力欄から不正な命令を送り、データベースを操作する攻撃です。特にユーザー認証画面が狙われやすく、顧客情報や管理画面へのアクセスが突破される危険があります。
マルウェア感染による内部アクセス
外部から侵入したマルウェアが社内端末に感染し、内部ネットワークから権限昇格や不正操作を行うパターンです。操作痕跡はEDRやログ解析によって明らかになります。
ブルートフォース攻撃(総当たり)
IDとパスワードの組み合わせを片っ端から試す強引な攻撃です。多くの場合は自動化され、時間とともに突破されるリスクが高まります。ログイン試行回数制限やIP制限で防御する必要があります。
フィッシング詐欺・ソーシャルエンジニアリング
人間の心理的な隙を突いて認証情報を奪う手口です。たとえば「セキュリティ警告」や「ログイン確認メール」に偽装して、正規サイトへのリンクと見せかけた偽ページへ誘導します。
実際に起こった不正アクセスの事例は以下の記事で紹介します。
不正アクセスが発生した際の対処法
実際に不正アクセスの被害が発覚した場合、企業は迅速かつ的確な初動対応を取る必要があります。ここでは、基本となる3つのステップを紹介します。
速やかにパスワードを変更する
不正ログインが疑われる場合は、関係するすべてのパスワードを変更することが基本です。管理者アカウントや連携システムの認証情報も忘れずに変更し、第三者の再侵入を防ぎます。
- 管理者アカウントから緊急ログイン
- 影響範囲を特定し、すべてのパスワードを強化
- 二要素認証(MFA)の導入・再設定
ログや接続元IPの確認と遮断
不審なアクセス元や操作履歴を確認することで、攻撃の起点や影響範囲を把握します。特定のIPや時間帯に集中した接続などが見つかれば、ファイアウォールやルーター設定で遮断を行います。
- 管理画面やサーバーからアクセスログを取得
- ログイン履歴、接続元IP、時刻、操作内容を調査
- 不審なIPを遮断、必要に応じて外部調査を依頼
ウイルススキャン・初期化
被害端末やサーバーにマルウェアが残っていないか確認し、感染が疑われる場合は初期化も検討します。
- セキュリティソフトによる全体スキャン
- 必要に応じてOSのクリーンインストール
- 証拠が必要な場合はフォレンジック調査を依頼
サイバーセキュリティの専門業者に相談する
不正アクセスが疑われる場合、自己判断での対処には限界があります。特に操作ログや痕跡を正確に分析するには、専門技術とツールが不可欠です。
早い段階で専門家に相談することで、被害の拡大や証拠の消失を防ぐことが可能になります。証拠の保全や法的対応も視野に入れる必要がある場合は、フォレンジック調査の活用が有効です。
もし、パソコンが不正アクセスの恐れがある場合の対処方法については以下の記事で解説します。
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>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?詳しく解説
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