X(旧Twitter)のアカウントが不正にログインされると、個人情報の漏えいやスパム投稿、さらにはフィッシング詐欺への加担といった重大な被害につながる恐れがあります。不正アクセスが疑われる場合、スピーディかつ正確に対応することが非常に重要です。
この記事では、不正ログインされた際に行うべき具体的な対処法から、今後同じ被害を繰り返さないための予防策、さらには最悪のケースにおける専門家への相談手順までを網羅的に解説します。
目次
Xアカウントが不正ログインされた時の対処法
不正アクセスが発覚した際には、段階的に下記の対策を行ってください。
以下に、各手順の詳細を説明していきます。
パスワードを速やかに変更する
不正アクセスを確認したら、まず最初にすべきことはパスワードの即時変更です。第三者の侵入経路を断つため、ログイン可能なうちに実施しましょう。
- Xにログイン後、画面左側の「もっと見る」→「設定とサポート」→「設定とプライバシー」を選択します。
- 「アカウント」→「パスワード変更」を選びます。
- 現在のパスワードと、新しい強固なパスワード(英数字・記号を含む12文字以上)を入力して保存します。
ログインできない場合は「ログインヘルプ」から「パスワードを忘れた場合」を選択し、登録メールアドレスや電話番号を入力してリセットを試みましょう。
登録されたメールアドレスと電話番号の確認・修正
攻撃者が情報を改ざんしている可能性があるため、メールアドレスと電話番号の確認は必須です。
- 「設定とプライバシー」→「アカウント情報」に進みます。
- 表示されているメールアドレスや電話番号が自分のものと一致しているか確認します。
- 他人の情報に変更されている場合は、本人確認後に自分の情報へ修正します。
ログインできない場合はXサポートに連絡が必要です。
連携アプリの確認と解除
不正アプリがアカウント操作をしている場合があるため、アプリ連携も確認・解除します。
- 「設定とプライバシー」→「セキュリティとアカウントアクセス」→「アプリとセッション」→「接続されているアプリ」を開きます。
- 見覚えのないアプリを選択し、「アクセスを取り消す」をクリックします。
- すべての連携アプリを見直し、不要なものは削除します。
ログイン履歴の確認
不正アクセスの有無を特定するために、ログイン履歴を確認します。
- 「設定とプライバシー」→「セキュリティとアカウントアクセス」→「アカウントアクセス履歴」を開きます。
- 地域、端末、時間帯などを確認し、自分が使っていない端末からのアクセスがないか確認します。
- 不審なアクセスがあれば、即座にパスワード変更と2FAの設定を行います。
二要素認証(2FA)の有効化
2FAを設定することで、パスワードが漏れても第三者の侵入を防止できます。
- 「設定とプライバシー」→「セキュリティとアカウントアクセス」→「セキュリティ」→「二要素認証」を開きます。
- 「テキストメッセージ認証」または「認証アプリ」を選択し、設定に従って登録します。
- バックアップコードを必ず控えておきます。
不審な投稿やDMの削除
乗っ取られた間に送信された迷惑DMやツイートは、信頼の低下や被害の拡大につながります。
- 「プロフィール」や「通知」から、自分のアカウントが行った投稿をチェックします。
- 不審な内容を見つけたら、該当投稿の右上の「…」をクリックして「削除」を選択します。
- DMも同様に、左側メニューの「メッセージ」から削除可能です。
ウイルススキャンとマルウェアチェック
アカウントが乗っ取られた原因が端末のマルウェア感染にあるケースも少なくありません。
- 最新のセキュリティソフト(Windows Defender、MacならAvastなど)をインストールします。
- 「フルスキャン」または「カスタムスキャン」で全ファイルをチェックします。
- 検出された脅威があれば、駆除または隔離を選択して処理します。
ログインできない・情報改ざん時の対応
パスワードが変更できない場合や、登録メールアドレスすら書き換えられているときは、自己対応が困難です。
- 公式のXヘルプセンターにアクセスします:https://help.twitter.com/forms
- 「ハッキングされたアカウント」フォームを選択します。
- 必要情報(ユーザー名、登録メール、最後にアクセスできた日など)を正確に入力します。
フォロワー・知人への注意喚起
スパムDMや詐欺投稿によってフォロワーが被害に遭うケースもあります。誤解を避けるためにも早急に周知しましょう。
- 不正アクセスがあった旨を、自分のツイートで報告します。
- 「乗っ取られていた間に送られたDMは開かないように」と注意喚起します。
- LINEやメールなど、他の手段でも周知できるなら行いましょう。
フォレンジック調査が必要なケースとその重要性
不正アクセスの影響範囲が不明な場合、または情報漏えいが疑われる場合、個人での対処には限界があります。
フォレンジック調査を推奨する理由
フォレンジック調査とは、デジタル機器の記録を証拠保全・解析する手法で、警察や裁判所の調査でも用いられています。
- どのような侵入経路が使われたかが明らかになります。
- 漏洩した可能性のあるデータの範囲が特定できます。
- 犯人の痕跡(IP、使用ツール)なども解析されます。
社内や個人で調査を完結させるのは、証拠の観点からリスクが高いため、フォレンジック調査会社や専門のセキュリティベンダーへの早期相談を強く推奨します。
自力で対応できない場合はフォレンジック調査の専門業者に依頼する

自力で対応するのが難しい場合には、迷わずフォレンジック調査の専門業者に依頼しましょう。特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
適切な業者を選び、迅速に対応することが、トラブルを最小限に抑える鍵となります。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
デジタルデータフォレンジックの強み
デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。
累計相談件数39,451件以上のご相談実績
官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
国内最大規模の最新設備・技術
自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)
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まとめ:不正ログインへの最も効果的な対策とは?
Xアカウントが不正アクセスを受けた場合、初動対応の迅速さが被害の拡大を防ぐ鍵となります。以下のポイントを必ず押さえましょう。
- ログインできるうちにパスワード変更と2FAの設定を行う。
- 登録情報の確認と、連携アプリ・ログイン履歴の見直しを行う。
- 被害拡大を防ぐため、知人・フォロワーへも情報を共有する。
- 状況によってはXサポートやフォレンジック調査会社に相談する。
アカウントの安全性は、日々の意識と予防策によって守られます。今後同じような被害に遭わないためにも、セキュリティ習慣を見直す良い機会と捉えましょう。
よくある質問
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