サイバー攻撃

セッションハイジャックとは?原因、手口、対処法を徹底解説

CVE202444577

セッションハイジャックは、ユーザーとサーバー間のセッションを攻撃者が乗っ取り、ユーザーになりすます攻撃手法です。攻撃者はこの方法で、不正アクセスや情報漏洩を引き起こし、機密データを盗むことができます。この攻撃はWebアプリケーションやオンラインサービスを利用する企業や個人にとって重大な脅威であり、適切な対策を講じることが非常に重要です。

本記事ではセッションハイジャックの手口や攻撃を受けた際の対処法について解説します。

セッションハイジャックの手口

セッションハイジャックは、主に次の2つの攻撃手法で実行されます。

1. セッションIDの盗難

セッションハイジャックの基本的な手法の1つは、ユーザーのセッションIDを盗むことです。セッションIDは、サーバーがユーザーを識別するために使用する一意の文字列であり、攻撃者がこれを手に入れると、そのユーザーとしてサーバーにアクセスできます。以下の方法でセッションIDが盗まれることがあります。

セッションIDが盗まれる手口は以下の通りです。

  • クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃: 攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込み、ユーザーのセッションIDを盗みます。XSS攻撃は、不正なスクリプトを実行させることで、ユーザーが知らない間にデータを攻撃者に送信させるものです。
  • ネットワークスニッフィング: 暗号化されていないHTTP通信を監視してセッションIDを盗む手法です。Wi-Fiなどの公共ネットワークを使用している場合、攻撃者が通信内容を盗聴し、セッションIDを入手することが可能です。

2. セッションフィクセーション

セッションフィクセーション攻撃では、攻撃者が事前に用意したセッションIDをユーザーに使用させ、そのセッションを乗っ取ります。攻撃者は、ユーザーがセッションを開始する前に、特定のセッションIDを割り当てて、そのIDで認証を行わせることで、不正なアクセスを行います。

セッションハイジャック攻撃を受けた場合の対処法

もしセッションハイジャック攻撃を受けた疑いがある場合、パスワードや機密情報などが漏えいする可能性が発生するため迅速な対応が重要です。以下に具体的な対処手順を示します。

1. セッションの強制終了

最初に行うべき対処は、現在のセッションをすぐに終了させることです。これにより、攻撃者がセッションIDを使用してさらに不正な操作を行うのを防ぐことができます。

Webアプリケーションやサービスの「設定」メニューから「ログアウト」または「すべてのデバイスからログアウト」を選択し、全セッションを無効化して再ログインを行いましょう。

2. パスワードの変更

セッションハイジャック攻撃を受けた場合、既に機器のパスワードが漏洩している可能性もあります。パスワードをすぐに変更し、二段階認証を設定することが推奨されます。

3. フォレンジック調査の実施

セッションハイジャックの被害に遭い、不正アクセスや情報漏えいなどの被害を受けた場合、専門家によるフォレンジック調査を受けて、セッションハイジャック攻撃の詳細や影響範囲を特定することが重要です。

セッションハイジャック攻撃でフォレンジック調査例は以下の通りです。

  • ログファイルの解析: サーバーやアプリケーションのログを調査し、攻撃者がどの時点でセッションに不正アクセスを行ったかを確認します。
  • ネットワークトラフィックの分析: 攻撃者がどのIPアドレスからアクセスしたか、また、どのような通信が行われたかを解析し、攻撃の痕跡を追跡します。
  • 証拠の保存: 攻撃に関するすべてのデータを収集し、法的手続きや今後の対策に役立てるために証拠として保全します。

詳しく調べる際はハッキング・乗っ取り調査の専門家に相談する

DDFハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、ハッキング調査の専門家に相談することが重要です。

ハッキング調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。

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セッションハイジャックの予防策

セッションハイジャックを防ぐためには、日常的なセキュリティ対策が重要です。以下に、具体的な予防策を紹介します。

1. HTTPS接続の強制

HTTP通信では、セッションIDが平文で送信されるため、スニッフィング攻撃に対して脆弱です。ウェブサイトやWebアプリケーションは、すべての通信をHTTPSに強制することで、通信内容を暗号化し、セッションIDの漏洩を防ぎます。

具体的な手順:

  • サーバー管理者は、Webサーバーの設定でHTTPSリダイレクトを有効にします。Apacheの場合、「.htaccess」ファイルに以下のコードを追加します。
  • RewriteEngine On
    RewriteCond %{HTTPS} off
    RewriteRule (.*) https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
  • ユーザーは、アクセスするWebサイトが「https://」で始まっているかどうかを常に確認します。

2. セッションタイムアウトの設定

ユーザーが一定期間操作を行わない場合、セッションを自動的に終了させるセッションタイムアウトの設定を行うことで、セッションハイジャックのリスクを減らします。

具体的な手順:

  • Webアプリケーションの開発者は、セッションの有効期限を適切に設定し、ユーザーがアクティビティを行わない場合、セッションを自動的に終了させます。
  • 一般的なタイムアウト時間は15〜30分程度が推奨されます。

3. セッションIDの保護

セッションIDの漏洩を防ぐために、いくつかの技術的な対策が有効です。

  • セッションIDの再生成: ユーザーが認証に成功した後、セッションIDを再生成し、攻撃者が盗んだセッションIDを無効化します。
  • セッションIDの送信制限: セッションIDがHTTPSを使用した通信でのみ送信されるよう、Secureフラグを設定します。さらに、HttpOnlyフラグを使用することで、JavaScriptによるセッションIDの盗難を防ぎます。

よくある質問

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対応内容・期間などにより変動いたします。
詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。

土日祝も対応してもらえますか?

可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

匿名相談は可能でしょうか?

もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

 

 

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数32,377件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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