無線LANに接続することで、ハッキングや情報漏えいのリスクが伴うこともあります。特に、自宅やオフィスで使用する無線LANのセキュリティが適切に設定されていない場合、悪意ある第三者がネットワークに侵入し、データを盗む可能性があります。
本記事では、無線LANのセキュリティリスク、具体的な対策方法について詳しく解説します。
目次
無線LANのセキュリティリスク
無線LANは便利な反面、適切なセキュリティ対策を施していないと、いくつかのリスクを伴います。以下では、主な無線LANのセキュリティリスクについて説明します。
1. ハッキングのリスク
無線LANのセキュリティが脆弱だと、ハッカーがネットワークに不正アクセスするリスクがあります。特に、パスワードが弱い、あるいは暗号化されていないネットワークは狙われやすいです。一度侵入されると、デバイス上の情報が盗まれたり、不正行為に利用されたりする可能性があります。詳細については以下の記事にも記載されています。
2. 情報漏えいのリスク
無線LAN経由で送受信されるデータは、適切な暗号化が施されていないと容易に盗まれる危険性があります。特に、公共のWi-Fiネットワークやオープンネットワークでは、このリスクが高まります。個人情報やクレジットカード情報が漏洩する恐れがあるため、無線LAN接続時には注意が必要です。
3. マルウェア感染のリスク
セキュリティが不十分な無線LANネットワークに接続すると、マルウェアがデバイスに感染することもあります。これにより、データが破壊されたり、デバイスが遠隔操作されたりする危険性があります。マルウェアによる被害が広がる前に、しっかりとしたセキュリティ対策を講じる必要があります。
無線LANのセキュリティ対策
無線LANのセキュリティを強化するために、具体的な対策を行うことが重要です。以下に紹介する対策は、一般家庭や小規模オフィスでも簡単に実行できるものばかりです。
1. 強力なパスワード設定
無線LANのパスワードは、簡単に推測されないものに設定する必要があります。以下のポイントを押さえて、強力なパスワードを設定しましょう。
パスワード設定手順
- ルーターの管理画面にアクセスします(通常はブラウザで「192.168.1.1」などのアドレスにアクセスします)。
- 「無線設定」もしくは「セキュリティ設定」を選択します。
- パスワードを設定する欄に、長く複雑な文字列(英数字、記号を組み合わせたもの)を入力します。
- 変更内容を保存し、ルーターを再起動します。
2. WPA3暗号化方式を使用する
無線LANの暗号化方式としては、最新のWPA3を使用することが推奨されます。WPA3は、以前のWPA2に比べてセキュリティが強化されており、ハッキングによる不正アクセスを防ぐ効果が高いです。もしルーターがWPA3に対応していない場合は、少なくともWPA2を利用してください。
WPA3の設定手順
- ルーターの管理画面にログインします。
- 「無線設定」または「セキュリティ設定」に移動し、「暗号化方式」を選択します。
- リストから「WPA3」を選択し、変更を保存します。
- ルーターを再起動して設定を適用します。
3. SSIDを隠す
SSID(ネットワーク名)を非表示にすることで、悪意のある第三者がネットワークを特定しにくくなります。SSIDを隠すことで、簡単にネットワークが検索されるのを防ぎ、セキュリティを強化できます。
SSID非表示設定手順
- ルーターの管理画面にアクセスします。
- 「無線設定」または「ネットワーク設定」の項目を選択します。
- 「SSIDのブロードキャストを無効にする」オプションを選択します。
- 変更を保存し、ルーターを再起動します。
4. ゲストネットワークを利用する
友人やゲストがWi-Fiを利用する場合には、メインのネットワークとは別にゲストネットワークを設定することをお勧めします。これにより、メインのネットワークとゲストのアクセスを分離でき、メインネットワークのセキュリティが向上します。
ゲストネットワークの設定手順
- ルーターの管理画面にアクセスします。
- 「ゲストネットワーク」または「ゲスト用Wi-Fi」を選択します。
- ゲストネットワーク用のSSIDとパスワードを設定します。
- セキュリティ設定でWPA3またはWPA2を選び、変更を保存します。
5. ファームウェアの更新
ルーターのファームウェアを定期的に更新することも重要です。最新のファームウェアは、既知のセキュリティ脆弱性を修正し、ネットワークの安全性を確保します。
ファームウェアの更新手順
- ルーターの管理画面にアクセスします。
- 「ファームウェアの更新」または「ソフトウェアの更新」オプションを選択します。
- ルーターの最新ファームウェアがある場合は、それをダウンロードして適用します。
- 更新後、ルーターを再起動します。
サイバー攻撃を受けたらハッキング・乗っ取り調査の専門家に相談する
ハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいなどサイバー攻撃を受けた場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。
このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、ハッキング調査の専門家に相談することが重要です。
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