社内不正・労働問題

イベントビューアーの使い方と活用法―不正の証拠を掴むログ調査について解説

イベントビューワー

Windows端末には、システムやユーザーの挙動を記録する「イベントビューアー」という標準ツールが搭載されています。ログを監視・分析することで、操作履歴や不正アクセスの兆候を見つけることができ、社内不正やマルウェア感染の早期発見につながります。

本記事では、イベントビューアーの基本機能から活用方法、セキュリティ対策やフォレンジック調査への応用まで、実務で役立つ情報を分かりやすく解説します。

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イベントビューアーの基本機能と役割

イベントビューアーは、Windows上で発生した各種イベント(操作・エラー・警告など)を記録・閲覧できるシステム監視ツールです。ユーザーのログオン・アプリケーションの異常・セキュリティ関連の操作などが、時系列で記録されます。

主なログには「システム」「セキュリティ」「アプリケーション」の3種があり、それぞれOS動作・アクセス制御・アプリのエラーなどを記録しています。これらのログは、不正な操作やシステム障害の原因究明に活用され、企業の監査・証拠保全にも重要な役割を果たします。

イベントビューアーのログの種類と特徴

イベントビューアーでは多様なログが記録されますが、主に以下の3種類が重要です。

  • システムログ…OSやドライバの異常、シャットダウン履歴などを記録
  • アプリケーションログ…アプリのエラーやクラッシュ履歴を記録
  • セキュリティログ…ユーザー認証、ログオン・ログオフ、ファイルアクセスなどを記録

このようなログには「発生日時」「イベントレベル(情報・警告・エラー)」「イベントID」「発生元」などが記録されます。

たとえば、イベントID「4624」はログオン成功、「4625」は失敗を示し、不正アクセスの手がかりになります。また、プロセス名やIPアドレス、ログイン元の端末情報が含まれていることもあり、操作内容を追跡するための貴重な情報源となります。これらの情報を読み解くことで、不審な操作や異常発生の原因を可視化できます。

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イベントビューアーの操作方法・基本的な見方

イベントビューアーはWindowsに標準搭載されています。起動手順は以下の通りです。

イベントビューアーの操作方法
  1. 「Windowsキー+R」を押し、「eventvwr」と入力しEnterキーを押す
  2. 「Windowsログ」、「セキュリティ」の順番に選択
  3. 表示される一覧から目的のイベントをダブルクリックする
  4. 詳細の画面で「イベントID」「日時」「ユーザー名」「操作内容」などを確認する
  5. 特定のログだけを絞り込むには、右側の「現在のログのフィルター」から、イベントID・ユーザー名・期間を指定する
  6. 定期的に使う条件は「カスタムビュー」として保存する

セキュリティ目的で注目されるイベントIDには以下のようなものがあります。

  • 4624:ログオン成功
  • 4625:ログオン失敗(総当たり攻撃の兆候)
  • 4663:ファイルアクセス
  • 4672:特権アカウントのログオン
  • 4688:新しいプロセスの作成

これらのイベントは、ユーザー操作の痕跡や不審な動作を見つける上で重要な指標となります。

実際の監査現場では、イベントログの突合により不正の兆候を早期に発見するケースがあります。たとえば、深夜の異常なログオン履歴や、管理者権限での不自然な設定変更などは、社内不正やマルウェア侵入の可能性を示すサインです。

このような不正の兆候が発見された場合、速やかにフォレンジック調査会社に相談して証拠保存を実施しましょう。証拠として各所に提出できる調査結果を、報告書形式で発行できることがあるため、解雇や訴訟に発展した際に役立ちます

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フォレンジック調査でのイベントビューアーの重要性

フォレンジック調査とは、コンピュータやネットワーク機器からデジタル証拠を収集・解析し、不正行為やインシデントの発生原因や経緯を科学的かつ法的に明らかにする調査手法です。主に情報漏えい、不正アクセス、内部不正、ランサムウェア感染といったインシデントの際に用いられ、企業の訴訟対応や内部処分の証拠としても活用されます。

この調査では、操作ログが改ざんされていないことが極めて重要です。Windowsの既定設定では、イベントログの保存容量に限りがあるため、古いログが自動的に上書きされてしまうリスクがあります。

フォレンジック調査現場でのログ分析の流れ

フォレンジック調査ではまずログを完全な状態で保全し、その後時系列やイベントIDごとに解析します。たとえば、「深夜のログオン」「USBメディアの接続」「権限変更」などを時系列で並べ、不正操作の流れを再構築します。

イベントビューアーの情報は、ファイル復元だけでは分からない「行為の痕跡」を明らかにし、誰が・いつ・何をしたのかという“事実”を証明する材料となります。ログの整合性が保たれていれば、裁判証拠としての活用も可能です。

Windowsのイベントログは、既定では一定容量に達すると古いログから自動的に上書きされます。つまり、重要な操作記録が短期間で消えてしまう可能性があり、セキュリティ事故や内部不正の証拠が失われるリスクがあります。また、意図的な削除やクリーンアップによって痕跡が消されるケースも少なくありません。

正確な事実確認が必要な場合や、警察や裁判所にイベントビューアーのログを証拠として提出したい場合は、専門のフォレンジック調査会社に相談し、適切な方法で証拠を保全・解析してもらいましょう。

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適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。

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企業に求められるイベントログ管理のポイント

企業の情報セキュリティやコンプライアンス対応において、イベントログの管理体制は極めて重要です。ログの保存・監査・証拠保全を手作業に頼るのではなく、専用ツールによる自動アーカイブやログの改ざん検知機能の導入が求められます。

たとえばSIEM製品やEDR(エンドポイント検知・対応)と連携し、イベントログをリアルタイムで監視・分析できる環境を構築することで、異常検知の早期化と証拠確保が両立します。

また、内部統制・ISMS対応においても、ログの取得・保存・レビューのプロセスを文書化し、責任範囲を明確にする必要があります。継続的な監査体制とログ管理の自動化こそが、企業を守る基盤となります。

よくある質問

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この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

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