情報漏洩

テザリングによる情報漏洩リスクとは?対策方法を専門家が解説

テザリングは、スマートフォンを使って他のデバイスをインターネットに接続できる便利な機能です。しかし、セキュリティの専門家として警告したいのは、テザリングを使用することで情報漏洩のリスクが増加する可能性があるという点です。

この記事では、テザリングに関する情報漏洩のリスクについて深く掘り下げ、対処法を解説します。

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テザリング利用時の情報漏洩リスク

テザリングは、スマートフォンをインターネット接続のゲートウェイとして利用し、他のデバイスにインターネット接続を共有する機能です。
Wi-Fi、Bluetooth、USBなどの接続方式を用いて手軽にネットワークを共有できる一方で、設定や利用状況によっては第三者からの不正アクセスや通信傍受のリスクが高まる可能性があります。

特に、以下のような状況では情報漏洩のリスクが顕著に高まります。

公共空間でのWi-Fiテザリング

暗号化されていないWi-Fi接続(オープンネットワーク)を利用してテザリングを行うと、通信内容が暗号化されずに送信される可能性があります。
このような場合、近くにいる第三者が通信を傍受し、やり取りされる情報(ログイン情報や入力データなど)を盗み見る可能性があります。

パスワード設定の不備

テザリング接続時にパスワードを設定していない、あるいは非常に弱いパスワードを使用している場合、不正アクセスのリスクが高まります。
攻撃者が容易に接続して通信を盗み見たり、接続先デバイスにアクセスしたりすることが可能になります。

テザリング接続先デバイスのセキュリティが不十分

接続されたデバイスのセキュリティ設定が甘いと、意図せず他の接続デバイスにアクセス可能な状態になってしまう場合があります。
例えば、ファイル共有機能が無防備に有効化されている場合、接続してきた第三者がファイルへアクセスするリスクがあります。

テザリングを悪用した攻撃の具体例

近年では、テザリング接続を悪用したサイバー攻撃の手口も確認されています。
特に公共Wi-Fi環境を利用している際に、攻撃者がテザリング中のデバイスを標的にするケースがあります。

具体的には、以下のような攻撃が報告されています。

通信内容の盗聴

テザリング接続中のデータ通信を傍受し、ログイン情報や入力フォームの内容などを取得される恐れがあります。

偽のアクセスポイントの設置(Evil Twin攻撃)

攻撃者が正規のSSID(Wi-Fiのネットワーク名)に似せた偽アクセスポイントを設置し、ユーザーを接続させることで、通信の中身を盗み取る手法です。

接続されたデバイスへの不正アクセス

テザリングを通じて接続されたデバイスに対し、ファイル共有機能やネットワーク設定の脆弱性を突いてアクセスされるケースがあります。

テザリング中に情報漏えいの疑いがある場合の対処法

テザリング利用中に情報漏えい・不正アクセスの可能性が疑われる場合は、迅速かつ冷静な対応が求められます。以下に対処手順を示します。

テザリング接続の切断

不審な接続や挙動を確認した場合、まず最初にテザリング機能をオフにして、すべてのデバイスをネットワークから切断します。

テザリング接続の切断(Android)
  1. ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
  2. 「ネットワークとインターネット」または「接続」項目をタップします。
  3. 「テザリング」または「インターネット共有」を選択します。
  4. 「Wi-Fiテザリング」または「USBテザリング」のスイッチをオフにします。

一方でiPhoneでは「インターネット共有」がテザリングの機能に該当します。これを無効にすることで、他の端末が接続できなくなります。

テザリング接続の切断(iPhone)
  1. ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
  2. 「インターネット共有」をタップします。
  3. 「ほかの人の接続を許可」のスイッチをオフにします。

SSIDおよびパスワードの再設定

不正な接続が疑われる場合は、SSID(ネットワーク名)とパスワードを変更することが重要です。特にパスワードは使い回しを避け、十分に強度の高いものを設定しましょう。

Androidの操作手順
  1. 「設定」アプリを開きます。
  2. 「ネットワークとインターネット」から「テザリング」または「モバイルホットスポット」をタップします。
  3. 「Wi-Fiテザリング」または「ホットスポットの設定」を開きます。
  4. 「SSID(ネットワーク名)」を任意の名称に変更します。
  5. 「パスワード」欄に、新しい強力なパスワードを設定します。
  6. 保存ボタンをタップして設定を反映させます。

 

iPhoneの操作手順
  1. 「設定」アプリを開きます。
  2. 「インターネット共有」をタップします。
  3. 「Wi-Fiのパスワード」をタップして新しいパスワードを入力します。
  4. 入力が完了したら戻るボタンで設定を保存します。

フォレンジック調査会社に相談する

テザリングを通じて重要な情報に対するアクセスが発生していた可能性がある場合は、速やかにフォレンジック調査会社への相談を検討することが重要です。

フォレンジック調査とは、デジタル機器に対して証拠保全・分析・原因特定を専門的に行う調査のことです。
一般的なIT部門やセキュリティ担当では把握しきれないレベルの痕跡解析(ログ・通信履歴・端末操作履歴など)を行い、「いつ」「どこから」「どのように」不正アクセスや情報漏えいが行われたのかを明確にすることができます。

特に以下のような状況に当てはまる場合は、社内対応だけでは不十分です。

  • 接続されていた端末に機密情報や業務データが含まれていた場合
  • 社内ネットワークやシステムへの侵入が疑われる場合
  • トラブルが社内監査や法律上の問題につながる可能性がある場合

このようなケースでは、専門会社による調査を行うことで、客観的な証拠保全や、インシデント対応の正当性の担保にもつながります。
また、調査結果は警察への被害届提出保険会社への報告、取引先への説明資料としても活用されることがあります。

フォレンジック調査会社の多くは、初期相談からリスクの判定まで対応しているため、
被害の可能性がある段階でも、早めに相談することで被害の拡大防止や二次被害の抑制につながります。

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詳しく調べる際は情報漏えい調査の専門家に相談する

DDFハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、情報漏えい調査の専門家に相談することが重要です。

情報漏えい調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。

法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも開催しております。官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当者が対応させていただきます。

まずは、お気軽にご相談ください。

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もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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