「IPアドレスが漏れた」「誰かに抜かれたかもしれない」――そんな話を聞くと、不安になる方も多いと思います。
ですが結論からお伝えすると、IPアドレスが知られただけで、すぐに危険なことが起きるケースはほとんどありません。
IPアドレスは、インターネットを利用するすべての人が日常的に使っている情報であり、完全に隠すことは現実的ではありません。ただし、特定の条件下では、一部のリスクにつながる可能性もあるため、正しく理解して対処することが大切です。
この記事では、「IPアドレスが漏れるとどうなるのか」「不安を感じたときの具体的な対策」をわかりやすく解説します。
目次
IPアドレスが漏れるとどうなる?
IPアドレスが第三者に知られた場合でも、その瞬間に個人情報が特定されたり、端末が直接乗っ取られたりすることは通常ありません。
一方で、IPアドレスは通信上の識別情報であるため、悪意ある相手に知られると、攻撃準備や詐欺の材料として使われる可能性があります。ここでは、「起こりうること」と「実際には起きにくいこと」を切り分けて整理します。
位置情報が推測される
IPアドレスから分かるのは、主に国・都道府県・市区町村レベルまでの大まかなエリア情報です。通常、IPアドレスだけで自宅の正確な住所や氏名が分かることはありません。
ただし、SNSの投稿内容や公開プロフィール、写真などの情報と組み合わさると、個人が特定されやすくなるリスクは高まります。
ポートスキャンや攻撃準備の対象になる
攻撃者は、IPアドレスに対してポートスキャンを行い、外部から接続可能なサービスや脆弱な設定がないかを確認することがあります。
特に、古いルーターを使っている場合や、管理画面のパスワードが初期設定のままの場合は、不要な侵入口を与えてしまう可能性があります。
DDoS攻撃の標的にされることがある
オンラインゲームや通話サービスなどでIPアドレスが相手に知られると、大量の通信を送りつけるDDoS攻撃を受けるケースがあります。
多くの場合は一時的に通信が不安定になる程度ですが、継続的に行われると業務や学業に支障が出ることもあります。
フィッシング詐欺の材料に使われる
IPアドレスから利用している回線事業者(ISP)が分かるため、「○○ネットのサポートです」などと装った詐欺に悪用されることがあります。
また、IPアドレスと行動履歴が結び付けられると、利用頻度の高いサービスを狙ったフィッシングメールが送られてくる可能性もあります。
IPアドレスが漏れたときの確認ポイントと安全対策
IPアドレスが漏れたかもしれないと感じた場合は、過度に不安になる前に「どの程度のリスクなのか」を冷静に切り分けることが重要です。
多くのケースでは、基本的な確認と設定の見直しだけで十分なこともあります。以下の手順に沿って、順番に状況を確認していきましょう。
1. IPがどこで知られたかを整理する
まずは、IPアドレスがどの場面で相手に知られた可能性があるのかを思い出してください。状況によって、想定すべきリスクの大きさは変わります。
- オンラインゲーム、掲示板、SNS、仕事上のやり取りなど、どの環境で知られたかを整理します。
- 「IPが分かったから住所も分かる」「今からハックする」といった発言は、実際には誇張であることが多いため、内容を鵜呑みにせず冷静に受け止めましょう。
2. IPアドレスを変更できるか確認する
次に、現在利用している回線でIPアドレスを変更できるかを確認します。
- 家庭用回線やスマートフォン回線の多くは動的IPを採用しており、ルーターや端末を再起動するとIPが変わる場合があります。
- 法人契約などで固定IPを利用している場合は、利用中のプロバイダに連絡し、変更可否や代替策を相談する必要があります。
3. ネットワーク機器・端末の状態を確認する
ルーターの基本設定を確認
IPアドレスが知られたことをきっかけに、ルーター周辺の設定を一度見直しておくと安心です。
- 管理画面のパスワードが初期設定のままになっていないか確認する
- 不要なポート開放や、外部からのリモート管理機能が有効になっていないか確認する
- ルーターのファームウェアが最新の状態かを確認する
端末側の安全性を確認
あわせて、利用しているパソコンやスマートフォンの状態も確認します。
- ウイルス対策ソフトやOS標準機能でマルウェアスキャンを実行する
- OS、ブラウザ、主要アプリが最新バージョンに更新されているか確認する
4. 実際に攻撃や悪用が起きていないか確認する
IPアドレスが知られた後に、目立った異常が起きていないかも確認しておきましょう。
- 回線が極端に重くなる、ルーターのランプが常時激しく点滅している場合は、DDoS攻撃の可能性があります。
- GoogleやSNS、クラウドサービスから見覚えのないログイン通知が届いていないか確認します。
- メール送信エラーやアクセス制限が頻発している場合は、IPアドレスがブラックリスト登録されている可能性も考えられます。
5. 必要に応じて追加の対策を検討する
基本的な確認を行っても不安が残る場合や、実際に支障が出ている場合は、次の対策も検討できます。
IPアドレスの再取得
- 動的IPの場合は、ルーターの電源を数分間切ってから入れ直すことで、IPが変更されることがあります。
- 固定IPの場合は、プロバイダに連絡し、変更や通信制限などの対応を相談します。
VPNやプライバシー設定の見直し
- 公共Wi-Fiを利用する機会が多い場合は、信頼できるVPNの利用を検討すると安心です。
- SNSや各種サービスのプロフィール、投稿の公開範囲を見直し、IP以外の情報が結び付かないようにします。
専門家による調査が必要となるケース
IPアドレスが知られただけで、直ちに専門的な調査が必要になるケースは多くありません。
ただし、次のような状況に当てはまる場合は、専門家による対応を検討する価値があります。
- 業務用ネットワークで通信障害や攻撃が継続して発生している
- 不正アクセスや情報漏えいが疑われ、影響範囲を確認する必要がある
- 社内報告や法的対応のため、客観的な調査結果や記録が必要である
このような場合には、フォレンジック調査の専門業者に相談することで、技術的な原因の特定や証拠の保全を適切に行うことが可能になります。
情報漏えい調査はフォレンジック調査の専門家にご相談ください
情報漏えいインシデントが発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。
このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備での端末の調査・解析、調査報告書の提出ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
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IPアドレスが漏れたときの対処法
もし不安な状況があれば、以下の方法で安全性を高めることができます。
- ルーターを再起動してIPを変更(動的IPの場合)
- ルーターの設定見直し(ポート開放やリモート機能の無効化)
- OS・セキュリティソフト・ルーターを最新状態に保つ
- 重要アカウントは強力なパスワード+二要素認証にする
まとめ
IPアドレスが知られただけで、すぐに個人情報が特定されたり、端末が乗っ取られたりすることはほとんどありません。
大切なのは、過度に不安にならず、IPの変更可否・ルーターや端末の基本設定・不審な挙動の有無を順番に確認することです。
業務ネットワークへの影響や、不正アクセス・情報漏えいが疑われる場合は、自己判断せず専門家に相談することで、客観的な確認と証拠保全が可能になります。
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