情報漏洩

Slack使用時の情報漏洩のリスクとその対処法

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Slackは、多くの企業で使用されているコミュニケーションツールです。しかし、その便利さゆえに、適切に管理されていない場合、情報漏洩のリスクが高まることがあります。本記事では、Slackにおける情報漏洩の具体的なリスク、過去の事例、および防止策を解説します。Slackのセキュリティを強化し、情報漏洩を防ぐための具体的な対処法を学びましょう。

Slackの情報漏洩のリスクとは?

Slackを使用している企業や個人が直面する可能性のある情報漏洩のリスクについて説明します。特に、外部からの不正アクセスや社内の不適切な管理が原因となることが多くあります。

Slackの誤操作や設定ミス

Slackの設定が誤っている場合、社外の第三者に情報が漏洩するリスクが高まります。例えば、チャンネルやメンバー管理の設定を適切に行わないと、内部の機密情報が意図せず公開されてしまうことがあります。

外部攻撃による情報流出

Slackはサイバー攻撃者にとって魅力的なターゲットです。外部からの攻撃によって、パスワードやAPIトークンが盗まれ、悪用される危険性があります。

エンドポイントセキュリティの欠如

Slackを利用する各デバイス(エンドポイント)のセキュリティが不十分だと、不正アクセスの危険性が高まります。従業員のデバイスがマルウェアに感染している場合、そのデバイスを介してSlack内の情報が盗まれる可能性があります。

従業員のセキュリティ意識の低下

従業員が適切なセキュリティ対策を理解していない場合、情報漏洩のリスクが高まります。例えば、パスワードの再利用や二要素認証の未使用など、基本的なセキュリティルールを守らないことで漏洩リスクが増加します。

共有リンクの無制限な使用

Slackのファイル共有機能は便利ですが、共有リンクが無制限に外部に公開されてしまうと、重要な情報が不特定多数の人にアクセスされる可能性があります。リンクの有効期限設定やアクセス権限の管理が重要です。

Slackアカウントの不正利用

Slackアカウントの不正利用は、パスワード漏洩やフィッシング攻撃によって発生します。これにより、攻撃者が内部情報にアクセスできるようになり、深刻な情報漏洩につながる可能性があります。

Slack情報漏洩の対処法

Slackで情報漏洩が発生した場合、またはそのリスクを防ぐために取るべき対策について説明します。これらの対策を講じることで、Slackをより安全に使用できます。

適切なアクセス権限の設定

Slackチャンネルやファイルへのアクセス権限を適切に設定することが重要です。誰がどの情報にアクセスできるかを明確にし、不必要に広範な権限を与えないようにしましょう。

アクセス権限の設定手順
  1. Slackの「設定と管理」から「ワークスペースの設定」を選択します。
  2. 「アクセス権限」メニューに進み、各チャンネルのアクセスレベルを確認します。
  3. 必要に応じて、各メンバーのアクセス権限を「閲覧のみ」や「編集可」に変更します。

二要素認証の導入

Slackアカウントのセキュリティを強化するために、二要素認証を導入しましょう。これにより、パスワードが漏洩しても、アカウントへの不正アクセスを防止できます。

二要素認証の設定手順
  1. Slackの「アカウント設定」から「セキュリティ」を選択します。
  2. 「二要素認証を有効にする」をクリックし、指示に従って電話番号または認証アプリを登録します。
  3. 登録が完了すると、ログイン時に追加の認証コードが必要になります。

Slack APIトークンの管理

SlackのAPIトークンは、外部アプリケーションとの連携に使用されますが、これが漏洩すると深刻なセキュリティリスクを引き起こします。トークンの管理と使用状況を定期的に監視することが重要です。

エンドポイントセキュリティの強化

各従業員のデバイスに最新のセキュリティソフトウェアを導入し、Slack利用時のリスクを最小限に抑えましょう。デバイスが不正アクセスを受けることは、企業全体のセキュリティリスクにもつながります。

従業員教育とセキュリティ研修

Slackの使用に関する従業員教育を定期的に行うことで、情報漏洩リスクを減らすことができます。特に、強力なパスワードの設定や、フィッシングメールに対する警戒などを徹底させましょう。

フォレンジック調査の実施

万が一、情報漏洩が発生した場合、フォレンジック調査を実施して正確な原因や被害範囲を特定することが重要です。フォレンジック調査は専門家に依頼し、適切な証拠を収集して法的対応に備えましょう。

Slackのセキュリティを強化するためには

Slackの安全な使用を確保するためには、日常的なセキュリティ対策が必要です。

パスワードの管理と定期的な変更

強力なパスワードを設定し、定期的に変更することが重要です。パスワードは8文字以上で、大文字、小文字、数字、記号を含む複雑なものにしましょう。

不審なリンクやファイルの共有を避ける

Slack上で送信されるリンクやファイルには、不正なものが含まれる可能性があります。信頼できる相手からのものであるか確認した上でクリックするようにしましょう。

VPNの使用

外部ネットワークを使用する際は、必ずVPNを使用して通信を暗号化しましょう。これにより、第三者による不正な通信傍受を防ぐことができます。※VPNの運用を誤ると逆に脆弱性にもなりかねないので注意が必要です。

企業の情報漏えいインシデント対応が義務化されています

2022年4月から改正個人情報保護法が施行されました

個人情報保護法改正2022

2022年4月に施行された「改正個人情報保護法」では、個人データの漏えい、あるいは漏えいが発生する可能性がある場合、報告と通知が法人に義務付けられました。違反した企業には最大1億円以下の罰金が科せられる可能性もあります。

もし、マルウェア・ランサムウェア感染、不正アクセス、社内不正、情報持ち出しのような情報セキュリティ上の問題が発生した場合、まずは感染経路や漏えいしたデータの有無などを確認することが重要です。

ただ、調査を行うには、デジタルデータの収集・解析などの専門技術が必要です。これは自社のみで対応するのが困難なため、個人情報の漏えいが発生した、もしくは疑われる場合は、速やかにフォレンジック専門家に相談し、調査を実施することをおすすめします。

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情報漏えい調査はフォレンジック調査の専門家にご相談ください

DDF情報漏えいインシデントが発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備での端末の調査・解析、調査報告書の提出ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも開催しておりますので、お気軽にご相談ください。

官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当とエンジニアが対応させていただきます。

よくある質問

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対応内容・期間などにより変動いたします。
詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。

土日祝も対応してもらえますか?

可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

匿名相談は可能でしょうか?

もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数32,377件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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