フォレンジック

不正アクセス被害の最新事例と見えてきた共通のリスクと対策

不正アクセスは今や企業・団体・教育機関・行政を問わず広く発生しており、その影響は情報漏洩からシステム停止、さらには信用失墜まで多岐にわたります。

近年の被害事例を見ても、パスワード設定やテストアカウントの管理不備など、基本的な対策の甘さが重大な事態を引き起こすケースが目立ちます。

本記事では、2024年から2025年にかけて公表された主な不正アクセス被害を事例ベースで整理し、見えてきた共通の教訓や対策の方向性を紹介します。

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不正アクセスとは?

不正アクセスとは、許可されていない第三者が他人のシステムやアカウントに無断で侵入・利用する行為を指します。たとえば、他人のIDやパスワードを盗んでログインしたり、脆弱性(セキュリティ上の欠陥)を突いてシステムに侵入したりするのが典型例です。

日本では「不正アクセス禁止法」により、こうした行為は刑事罰の対象とされています。ですが近年、サイバー攻撃は、ただアクセスするだけでなく、以下のような悪質な目的を伴うケースも多くあります。

  • 個人情報や機密データの窃取(盗み)
  • 社内ネットワークの乗っ取りや踏み台化(他の攻撃の中継点にされる)
  • ランサムウェアによるシステムの人質化と金銭要求
  • 情報改ざん・破壊による業務妨害や社会的信用の失墜

不正アクセスとはただの侵入ではなく、重大な情報セキュリティインシデントの入り口となりうる危険な行為ということです。

最近発生した主な不正アクセス被害事例

以下は、最近主に発生した不正アクセス被害の事例となります。

2025年2月・徳島県教育委員会

教育委員会のドメインが不正利用され、140万件以上の不審なメールが外部に送信される事態が発生。サーバーの侵入経路やログイン権限の管理に課題が残りました。

出典:Act

2025年2月・柏崎青果オンラインショップ

不正アクセスにより、1,198件のクレジットカード情報やログイン情報が漏洩。決済システムの脆弱性や外部委託先の管理状況が問われました。

出典:柏崎青果

2025年1月・ハンズ

公式通販アプリが攻撃され、12万件超の個人情報が漏洩。アプリの脆弱性や通信経路の暗号化管理に課題があったとみられます。

出典:ハンズ公式PDF

2024年6月・キューヘン

ランサムウェアに感染し、業務システムが停止。10万件を超える個人情報の流出が懸念され、委託元である九州電力のデータも含まれていたとされています。

>>【九州電力被害】大企業まで狙われるランサムウェア攻撃とは

出典:九州電力プレスリリース

2024年6月・ワークポート

転職支援サイトが不正アクセスされ、会員情報・パスワードが流出。情報が海外の掲示板に投稿されたことが確認されています。

出典:Workport

2024年3月・お茶の水女子大学

「test」という簡易パスワード付きアカウントが踏み台とされ、サーバーへ侵入される被害が発生。学内システムからの外部攻撃に使われた可能性もあります。

出典:大学公式HP

2024年1月・株式会社日水コン

テスト用アカウントの不備により、問い合わせフォーム経由で約7年分の顧客情報が漏洩。アカウントの運用管理ルールが甘かったことが原因とされています。

出典:日水コン公式HP

不正アクセスの主な手口とそこから見える共通のリスク

以下は、近年の不正アクセス被害で多く見られる攻撃手法と、それらから浮かび上がる共通のリスク傾向です。企業・団体を問わず、脆弱なポイントは似通っており、攻撃者にとって狙いやすいパターンが存在します。

主な攻撃手法
  • パスワードリスト攻撃・ブルートフォース攻撃
    既知のID・パスワード組み合わせを使ってログインを突破する典型的手法。使い回しや弱いパスワードが狙われやすくなる。
  • Webフォームや公開サーバーの脆弱性を突いた侵入
    ソフトウェアやCMSのセキュリティホールから侵入されるケース。脆弱性放置が致命傷になる。
  • 未使用アカウント・初期設定アカウントの放置
    権限があるのに使われていないアカウントが“踏み台”にされ、内部から侵害されるパターン。無視されがちだが非常に危険である。
  • ランサムウェア感染によるシステム停止・情報漏洩
    侵入後にランサムウェア(身代金型マルウェア)を展開し、業務停止やデータ漏洩を引き起こす。内部情報が二次流出する例も多い。

共通して見られるリスク傾向

これらの事例に共通するのは、「見逃された小さな脆弱性」が被害の引き金になっているという点です。たとえば「誰も使っていないアカウント」「設定されっぱなしの初期パスワード」「放置された脆弱なフォーム」など、気づかれずに残っていた穴が狙われています。

つまり、技術的な防御だけでなく、“管理の甘さ”が攻撃を呼び込んでいると言えます。

フォレンジック調査の重要性

こうした攻撃は、攻撃手法や侵入経路を正確に把握するためのフォレンジック調査(デジタル証拠解析)が極めて重要になります。

インシデント発生後に被害状況を迅速に特定し、再発防止策を練る上でも、ログ管理・ネットワークトラフィック監視・端末の証拠保全といった基礎が問われます。

被害を防ぐために重視すべきポイント

以下は、不正アクセス被害防止に向けて重要とされる基本的な対策ポイントです。

強力なパスワードと初期設定アカウントの廃止

「test」や「admin」といった初期アカウントや簡易パスワードは必ず削除や変更を行い、最低でも12桁以上の強力なパスワードを設定しましょう。

OS・アプリの更新と脆弱性対策

脆弱性は放置するほど攻撃対象になる恐れが高まります。自社システムや委託先の運用状況も含めて定期的にチェックし、パッチ適用を徹底しましょう。

EDR・WAF等による多層防御

ファイアウォールだけでなく、振る舞い検知型のEDR、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)を併用することで、防御力を高めましょう。

不審なログインの監視とMFA導入

国外IPや深夜時間帯などのログイン監視を行い、全ての利用者に多要素認証のMFAを導入することで、不正ログインリスクを大幅に低減することができます。

詳しく調べる際はフォレンジック調査会社に相談を

サイバー攻撃、不正アクセス、マルウェア感染のような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。

特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。

>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?詳しく解説

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この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

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累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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