フォレンジック

デジタルフォレンジックにおけるHDD解析とは?必要となるケースや対処法について解説

フォレンジック調査のHDD解析風景

以下のような状況に心当たりはありませんか?

  • パソコンの操作履歴が消えている
  • 社内ファイルが勝手に削除されていた
  • 外部への不審なファイル送信履歴がある

これらの症状が確認された場合、意図的にデータが隠蔽・改ざんされている可能性があります。被害を放置すれば、企業の信頼や機密情報の流出につながりかねません。

HDD解析やデジタルフォレンジック調査を行えば、削除されたファイルの復元や不正操作の証拠を科学的に明らかにできます。特に、不正アクセスや情報漏洩が疑われるケースでは、初動対応の正確さが証拠保全の鍵を握ります。

本記事では、HDD解析およびデジタルフォレンジックの具体的な手順や活用される技術、調査の進め方について、専門業者の立場から解説します。調査の必要性や流れを把握した上で、迅速かつ的確な対応を検討したい方は、ぜひご一読ください。

\HDDに残る証拠を科学的に復元し、不正の全貌を明らかに/

デジタルフォレンジックにおいてHDD解析が必要となるケース

デジタルフォレンジックにおけるHDD解析は、以下のような深刻なインシデントが発生した場合に実施されます。不正行為を見逃せば、社内の信頼性低下や法的責任につながる恐れがあります。

削除ファイルに重要情報が含まれていた

業務データや社外秘ファイルなど、通常削除されるべきでないファイルが意図的に削除されているケースがあります。こうした削除行為は、社外への不正な情報持ち出しや、内部不正の隠蔽工作の可能性が高いとされます。早急に調査しないと、証拠が失われる危険があります。

HDDに不審な痕跡が残されていた

アクセス日時や起動履歴、隠しフォルダの存在など、HDDには操作の履歴が数多く残っています。不審なユーザーによるアクセスや外部接続の記録が発見されることもあり、デジタルフォレンジック解析によりこれらの痕跡を特定できます。

USB接続やアクセスログが改ざんされていた

データ持ち出しを隠蔽するために、USB接続ログや操作履歴が削除されているケースがあります。OSの標準機能では追えないような改ざんも多く、HDD全体を対象とするイメージ取得とデジタルフォレンジック専用ツールによる解析が必要になります。

デジタルフォレンジックにおけるHDD解析方法

HDDに保存された操作履歴やファイル構造は、たとえ削除・改ざんされてもデジタルフォレンジックの技術を用いれば復元可能です。ここでは、企業が講じるべきHDDフォレンジック調査の具体的な対処法を紹介します。

①完全ディスクイメージの取得で証拠を保全する

HDD解析における初動として、まずは対象HDDの全セクターを正確にコピーする「ディスクイメージ取得」を行います。これはファイル単位のコピーでは取得できない削除済みファイルや未使用領域のデータまで含めることができ、法的な証拠保全の観点からも最重要工程です。

完全ディスクイメージ取得の流れ
  1. 対象のHDDをWriteBlocker経由で接続します
  2. フォレンジック専用ツールでセクタ単位のコピーを実施
  3. 取得したディスクイメージのハッシュ値を記録・保全します

②削除されたファイルを復元する

ディスクイメージからは、論理的に削除されたファイルも高精度で復元可能です。特に「データカービング」という技術を用いることで、削除済みファイルの一部構造を元に復元できます。メールデータや添付ファイルも復元対象になります。

削除ファイル復元のステップ
  1. ディスクイメージを解析用ソフトに読み込みます
  2. 削除済み領域からファイルシグネチャを検索します
  3. 復元できたファイルをカテゴリごとに分類・抽出します

③操作ログや接続履歴を解析する

フォレンジックツールを活用することで、Windowsのレジストリやイベントログ、USB接続履歴、インターネットアクセス記録などを抽出できます。操作した日時やソフト起動の履歴から、不正な行為の痕跡が可視化されます。

操作ログの調査方法
  1. イベントログやレジストリを抽出してタイムライン化
  2. 不審な時間帯や操作を抽出
  3. 関連するファイルアクセス・ネットワーク通信を紐づけて確認

詳しく調べる際はデジタルフォレンジックの専門家に相談する

HDDに不審な痕跡が見つかっても、調査を誤れば証拠の改ざんや消失につながるおそれがあります。また、自力での解析では操作ミスにより状況を悪化させる可能性もあるため、HDD解析とデジタルフォレンジックの専門業者への早期相談が不可欠です。

適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。

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この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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