フォレンジック

メールフォレンジックとは?証拠収集から不正の可視化まで

  • 「社内で機密情報が漏洩している可能性がある」
  • 「退職者が不正にデータを持ち出したかもしれない」
  • 「取引先とのトラブルを証拠で裏付けたい」

こうした状況において、決定的な証拠を掴む手段として注目されるのがメールフォレンジックです。

メールフォレンジックは、削除されたメールの復元、送信日時や接続元IPの特定、不正な添付ファイルの解析などを通じて、情報漏洩や社内不正の裏付けを行います。しかし、このプロセスは単なるメールチェックではなく、高度な専門知識と法的配慮を要するデジタル証拠の調査です。

本記事では、メールフォレンジックの全体像とその調査手順、具体的な対処法まで徹底解説します。

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メールフォレンジックの原因と発生背景

メールに関する不正や問題が発生する背景には、さまざまな要因が潜んでいます。以下に主な要因を分類し、内部リンク付きでまとめます。

情報漏洩・内部不正

メールフォレンジックが最も活用されるケースの一つが、社内での情報漏洩や内部不正の疑いがある場合です。メールの添付ファイルに企業機密が含まれていたり、外部の競合他社と秘密裏に連絡している履歴が見つかった事例もあります。

退職者によるデータ持ち出し

退職時にPCを初期化してデータを消去し、証拠隠滅を図るケースは後を絶ちません。メールフォレンジックでは、削除されたメールを復元し、情報の持ち出し有無を明らかにすることが可能です。

なりすましメールの疑い

サイバー攻撃者が社内の担当者を装い、取引先に偽の送金指示を行う「BEC(ビジネスメール詐欺)」が増加しています。送信元のIPやメールヘッダーを解析し、本物かどうかを見極める調査が重要です。

削除されたメールの復元

証拠となるメールが意図的に削除された場合、メールサーバーや端末のデータ領域から該当情報を復元し、証拠保全を図るのがメールフォレンジックの役割です。

メール改ざんの痕跡調査

メール内容が編集された可能性がある場合、ヘッダー情報や改ざん履歴の解析が必要になります。改ざんされた箇所と改ざんされたタイミングを特定できることもあります。

法的証拠としての利用

メールフォレンジックの成果物は、刑事事件や労務トラブル、契約トラブルなどの法的な場面で証拠として提出されることが多々あります。調査方法や証拠保全の手順が法的要件を満たしている必要があります。

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メールフォレンジックの調査方法

不正やトラブルに直面した場合、どのようにしてメールフォレンジックを活用するべきか。以下に具体的なステップと対処法を解説します。

ヒアリングと状況整理

最初のステップは、トラブルの全体像を整理することです。どのアカウントが関与し、どの期間のメールが問題なのかを明確にする必要があります。

  1. 関係者から事実確認を行い、疑わしいメールの送受信日時・件名を把握する。
  2. 対象端末(PC、スマホ)とメールサーバーの利用状況を整理する。
  3. 外部流出・内部不正など、被害の内容と範囲を暫定的に把握する。

メールデータの保全

調査の出発点は証拠の消失を防ぐことです。保全作業には厳格な手順が求められます。

  1. 対象端末の電源を切らずに保持し、書き換えを防ぐ。
  2. フォレンジックツールを使い、完全なイメージデータを取得。
  3. メールサーバー管理者と連携し、該当アカウントのデータ保全を依頼。

削除メールの復元

証拠隠滅のため削除されたメールは、専用の復元技術を用いて検出します。特にOutlookやThunderbirdでは復元可能性が高いです。

  1. メールクライアントのPSTファイルやMBOXファイルを取得。
  2. データ復元ツールで復元可能な削除済みメールを抽出。
  3. タイムスタンプや送信先・添付ファイルを確認し、証拠として分類。

メールヘッダーとIP情報の解析

メールが改ざんされたり、なりすましで送信された疑いがある場合、ヘッダー情報の解析が必須です。

  1. 対象メールのヘッダー情を抽出。
  2. 接続元IPアドレスの地理的な場所とISPを特定。
  3. 同一ネットワークからの異常なアクセスパターンがないか確認。

不正メールのパターン分析

複数の不正メールがある場合、類似する特徴(送信者名、件名、タイミング)を洗い出し、攻撃者の行動パターンを分析します。

  1. 全不審メールを一覧化し、共通項(ドメイン、時間帯、添付ファイル形式など)を抽出。
  2. スピアフィッシング(特定個人を狙った攻撃)やBECの傾向を把握。
  3. 将来的な攻撃に備えてフィルタリングルールや警戒体制を強化。

専門機関によるフォレンジック調査

メールフォレンジックを社内で完結させるのは、証拠の真正性を損なうリスクがあります。警察や裁判が関係する可能性がある場合は、必ず外部のフォレンジック専門会社へ依頼してください。

  1. 専門機関にヒアリングを依頼し、調査計画を共有。
  2. データの保全・解析・報告書作成まで一貫して実施。
  3. 調査結果を法的証拠として裁判所や警察へ提出可能な形式に整える。

適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。

>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?

当社では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。

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デジタルデータフォレンジックの強み

デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。

累計相談件数39,451件以上のご相談実績

官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~

国内最大規模の最新設備・技術

自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)

24時間365日スピード対応

緊急性の高いインシデントにもいち早く対応できるよう24時間365日受付しております。

ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せを開催・即日現地駆けつけの対応も可能です。(法人様限定)自社内に調査ラボを持つからこそ提供できる迅速な対応を多数のお客様にご評価いただいています。

デジタルデータフォレンジックでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。

まとめ:メールフォレンジックの活用で不正を可視化する

メールフォレンジックは単なるメールチェックではなく、証拠保全と真相解明を支える高度な調査手法です。情報漏洩、社内不正、裁判対応など、事案が重大であればあるほど、初動の正確さと専門的対応が重要になります。

繰り返しになりますが、メールフォレンジックを個人や社内のみで完結させることは、証拠の消失や改ざんのリスクを伴います。調査の精度と中立性を保つためにも、フォレンジック専門会社への相談を強く推奨します。

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