Firefoxを利用中に「知らない拡張機能が勝手に追加されていた」「広告が急に増えた」「動作が重くなった」などの症状に気づいたことはありませんか？これらはマルウェアに感染している可能性があるサインです。
特にFirefoxは拡張性が高く、サードパーティのアドオンやスクリプト経由でマルウェアが侵入する恐れがあります。こうした被害は気づきにくく、放置すれば個人情報の流出やリダイレクト詐欺といった深刻な被害につながることもあります。
この記事では、Firefoxを狙ったマルウェアの駆除方法をステップごとに整理し、無料ツールを使用する際の注意点や、症状が続く場合に考慮すべきポイントを丁寧に解説します。初めての方でも対応できるよう、わかりやすい表現を心がけています。
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目次
Firefoxを狙うマルウェアとは
Firefoxを標的とするマルウェアは、ブラウザに不正な拡張機能を追加したり、検索結果を改ざんしたり、リダイレクトを強制するなどの手口を用いて情報を窃取したりします。
特に以下のような手法が確認されています。
- 偽の警告画面を表示して、不要なソフトウェアをインストールさせる
- 正規のアドオンを装って悪意あるスクリプトを追加
- アクセス履歴やCookieを読み取ってターゲティング広告に悪用
被害が進むと、ブラウザの設定が書き換えられたり、個人情報が外部サーバに送信されたりするケースもあります。
Firefoxを狙うマルウェアの駆除方法
Firefoxにマルウェアが入り込んだ疑いがある場合、以下の手順で対応することが推奨されます。基本的には安全確認→駆除ツールの使用→設定の初期化という流れです。
Firefoxをセーフモードで起動する
セーフモードでは一時的に拡張機能が無効化されるため、不審なアドオンの動作を停止できます。ここで正常に動作すれば、拡張機能が原因と判断できます。
- Firefoxを起動した状態で、[ヘルプ] → [アドオンなしで再起動] を選択
- 表示された拡張機能を確認し、不審なものを無効化または削除
- 正常に戻ったか確認
ウイルス・マルウェア駆除ツールでスキャン
マルウェア全体を除去するためには、信頼できるウイルス対策ソフトやマルウェア駆除専用ツールを使用してPC全体をスキャンする必要があります。
代表的な無料ツールには以下があります：
- Malwarebytes（マルウェアバイト）
- AdwCleaner
- HitmanPro（ヒットマンプロ）
- ツール公式サイトから最新版をダウンロード
- インストール後、PC全体スキャンを実施
- 検出された脅威を隔離・削除する
Firefoxの最新版にアップデート
古いバージョンのFirefoxを使っていると、既知の脆弱性が悪用されるリスクがあります。最新版にすることで、セキュリティパッチが適用され、マルウェア感染の予防につながります。
- Firefoxのメニュー（≡）から [ヘルプ] → [Firefox について] を選択
- アップデートがある場合、自動的にダウンロードが開始される
- 再起動後、アップデートが適用される
履歴やキャッシュの削除
一部のマルウェアはCookieやキャッシュを使って再度悪質なページに誘導することがあります。履歴や一時データを削除することで、痕跡のリスクを減らすことができます。
- Firefoxのメニューから [設定] → [プライバシーとセキュリティ] を選択
- [Cookie とサイトデータ] の [データを消去] をクリック
- キャッシュ、Cookie、履歴を選んで削除
Firefoxのリフレッシュまたは再インストール
上記の対処法でも解決しない場合は、Firefoxをリフレッシュ（初期化）または完全にアンインストールして再インストールする方法が効果的です。設定が初期化されるため、不正な変更も元に戻せます。
リフレッシュ前には、必要なブックマークやパスワードのバックアップを取っておきましょう。
- Firefoxのメニューから [ヘルプ] → [トラブルシューティング情報]
- [Firefoxをリフレッシュ] ボタンをクリック
- または、完全に削除後公式サイトから最新版を再インストール
無料ツールを使用する場合のリスク
無料のマルウェア対策ツールは手軽に使える一方で、次のようなリスクも存在します。
- 公式でないツールを使うと、かえって新たなマルウェアに感染する恐れ
- 駆除の過程でシステムが不安定になる可能性
- 特殊なマルウェアには対応できず、完全に駆除できないことも
信頼できる公式サイトからのダウンロードを徹底し、使い方が不安な場合は無理に操作せず、専門家への相談を検討してください。
専門家に相談すべきタイミング
- 複数のPCやスマホなど、端末全体に影響が出ている場合
- ネットワーク全体が感染している可能性がある場合
- 業務用端末や、機密情報にアクセスできるデバイスが被害を受けた場合
- 再起動しても症状が続く、ツールで解決できない
複数の対処を行っても改善しない場合や、業務に関わる端末での被害が疑われる場合には、サイバーセキュリティの専門業者に相談することをおすすめします。
フォレンジック調査を専門とする業者では、マルウェア感染の痕跡や侵入経路、影響範囲を科学的に特定することが可能です。証拠の保全や調査報告書の作成など、法的対応を見据えた調査も対応しています。
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この記事を書いた人
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