サイバー攻撃

スマホがウイルスに感染したか検査する方法とは?専門家が解説します

スマートフォンがウイルス感染したか調べる方法

スマホがウイルスに感染したか検査するコロナ禍のリモートワークの普及により、モバイルデバイスを狙いとしたサイバー攻撃も活発化しており、スマホがウイルスに感染するリスクは高まっています。

もしウイルスに感染すると金銭的被害や個人情報漏えいなどの被害を被ることもあります。この記事では、スマホがウイルスに感染したか調べる方法を紹介します。正しい方法を知り、ウイルス感染の早期発見につなげましょう。

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スマホを狙ったウイルスとは

コロナ禍のリモートワークの普及によりモバイルデバイスを狙ったサイバー攻撃が活発化しています。スマホは個人情報の宝庫なので、世界水準のセキュリティ機能が搭載されています。

しかし、ウイルスは日々進化し続けています。そのため、世界水準のセキュリティ機能があっても突破されることが考えられ、ウイルス感染による被害を受ける可能性は決して0ではありません。

スマホがウイルスに感染したか検査する方法

ここではスマホがウイルス感染したのかどうか判断する方法を3つ紹介します。

症状から判断する

端末がロック・身代金を要求される

「突然に端末がロックされた」「解除のための身代金が要求されている」という場合、それは「ランサムウェア」という身代金要求型ウイルスに感染している可能性があります。

ランサムウェアについては次の記事で詳しく解説しています。

ランサムウェアとは?感染経路から被害事例・調査方法まで専門業者が解説
【専門業者が解説】ランサムウェアとは何か?仕組みと感染経路から攻撃手法、被害や調査方法など解説ランサムウェアとは、端末上のデータを暗号化することで利用者に身代金の支払いを要求するマルウェアの一種です。一般的なウイルスとは異なり、攻撃者が特定の標的を攻撃する強固な意思を持っていることが多く、いわゆる標的型攻撃が目立ちます。デジタルデータフォレンジックでデジタル機器内のログ調査を行い、証拠復元に貢献します。365日年中無休・相談見積無料。累計ご相談件数3.9万件以上。...

見覚えのないアプリがインストールされている

見覚えのないアプリがスマホ内にあった場合、ウイルス感染により勝手にインストールされた可能性があります。

このような見覚えのないアプリは、第三者がユーザーの個人情報や位置情報を勝手に収集する「スパイウェア」であることもよくあるので注意が必要です。

データ通信量の増加・動作不良・熱がある

ウイルスに感染すると、バックグラウンド通信が行われ、実際に使用したデータ量を大幅に超えた高額な通信料になることがあります。

またこのような場合、端末のCPUに負荷がかかりやすくなり、複数のアプリが頻繁にクラッシュしたり、端末が熱を帯びたりすることもあります。

セキュリティソフトで検査する

スマホ用のセキュリティ製品は、原則としてAndroidのみの対応となってます(iOSのシステムは非公開のため、Apple社以外にセキュリティ製品を作ることが出来ないため)。

ただし、セキュリティソフトを使い「駆除」などを行うと、専門業者に依頼・調査する際、正確な感染経路や漏えい情報などを辿ることができなくなる恐れがあります。不用意な操作・削除には注意が必要です。正確な調査を重視したい方は専門業者に依頼しましょう。

専門業者にウイルス検査を依頼する

セキュリティソフトに対応していないiPhone、ないしAndroidで、ウイルス感染の有無や被害全容を正確に調査したいという方は、専門業者に依頼しましょう。

むやみに端末を操作してしまうと、ウイルス感染の痕跡が上書きされてしまい、被害の全容が掴みにくくなる恐れがあります。

特に、社用端末として利用しているスマホでウイルス感染が発覚した場合は、個人情報保護法の観点から、企業は情報流出などの有無を調査して被害実態を明らかにし、行政・法的機関に提出可能な報告書を作成する必要があります。

この場合「フォレンジック」という特殊技術を活用して正確かつ適切にスマホを調査することが可能です。
「フォレンジック」とは、パソコンやスマホの調査・解析を行う技術であり、端末内に残されたログから、ハッキング・ウイルスなどの不正行為や、流出情報を調査することが出来ます

①専門エンジニアの詳細な調査結果が得られる

フォレンジック調査の専門会社では、高度な技術を持つ専門エンジニアが、正しい手続きでウイルス感染の有無を調査できるため、社内や個人で調べるよりも正確に被害の実態を確認することができます。

また、自社調査だけでは不適切とみなされてしまうケースがありますが、フォレンジックの専門業者と提携することで、調査結果を具体的にまとめた報告書が作成でき、これは公的機関や法廷に提出する資料として活用が可能です。

②セキュリティの脆弱性を発見し対策できる

フォレンジック調査では、ウイルス感染の経路や被害の程度を明らかにし、現在のセキュリティの脆弱性を発見することで、今後のリスクマネジメントに活かすことができます。

また弊社では解析調査や報告書作成に加え、お客様のセキュリティ強化に最適なサポートもご案内しています。

スマホがウイルスに感染する原因

ウイルスは日々進化・巧妙化し、その数も増えているため、スマホはウイルス感染のリスクに常に晒されています。ここではスマホがウイルス感染する原因を紹介します。

「脱獄」している(iPhoneの場合)

iPhoneOSにはウイルスを無効化する機能が搭載されており、ウイルス感染のリスクはそこまで高くありません。またiPhoneのApple storeは、AndroidのGoogle Playに比べて審査基準が厳しく、正規ルートで配信されているアプリをダウンロードしても、ウイルスに感染することはほぼありません。

しかし、iPhoneのプログラムを改変して、iPhoneの制限を取り除く「脱獄」(ジェイルブレイク)を行うと、iPhoneのセキュリティが脆弱になり、ウイルス感染につながることがあります。脱獄は、AppleStore以外の非公式アプリをインストールすることができるなどのメリットもありますが、セキュリティの観点から脱獄を行うことは推奨できません。

不正なアプリケーションから感染する

セキュリティの強いiPhoneと比較して、Andoriodはウイルス感染のリスクが高いです。なぜならAndroidのGoogle Playはアプリの審査基準が緩く、情報や金銭窃取を目的とした悪意あるアプリが存在するからです。

またAndroidは、Google Playとは全く関係ない非公式のストアからもアプリのインストールが可能なので、ウイルス感染のリスクがより高くなります。

偽SMSから不正サイトに誘導される・アプリをインストールする

近年は偽SMSによるウイルス感染などが増加しました。これはSMSを経由した、虚偽の通知で相手の恐怖を煽るもので、ウイルス感染の恐れがあるWEBサイトや、不正ないし高額なアプリのインストールを誘導するものです。

SMSでアプリのインストールを誘導したり、個人情報を入力させるようなケースは、すべて詐欺です。またApple Storeなど正規ルートで流通しているアプリをインストールさせられ、気づかないうちに高額なサービスと契約させられたというケースもあるので注意が必要です。

注文した覚えがない業者から届いた不審なメール、身に覚えのないメールは、決してリンクを開かずに、無視しましょう。

もし、原因となることを行ってしまった人がいれば、DDFへ気軽にご相談ください。DDFは累計相談件数3.9万件以上で24時間365日無料相談受付中です。

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スマホがウイルス感染疑惑時の症状

スマホがウイルスに感染してしまった場合に考えられる症状について以下で解説します。

バッテリーの消費が早くなる

スマホのバッテリーは通常使用している際も少しずつバッテリー容量が少なくなるものですが、いつかを境に急にバッテリーの消費が早くなった場合は何かしらの原因があり、バッテリーの消費が早くなったと考えられます。

広告や警告の内容のポップアップ表示をし続ける

不適切な広告や偽物のウイルス感染警告画面が表示され続け、ポップアップを閉じようとしてもうまく閉じれず画面が遷移することがあります。こういった症状は、スマホがウイルスに感染したと疑う兆候として有名なものです。

スマホの偽ウイルス感染警告画面について詳細に解説している記事はこちらです。

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アプリが頻繁にクラッシュする

少し前まで通常通り使用できていたアプリが頻繁にクラッシュし始めた場合、なんらかの原因でスマホに負担がかかっており、アプリの動作に耐え切れずクラッシュしていると思われます。

スマホの動作が重くなる

アプリがクラッシュする原因と同じでスマホに負担がかかってしまっているため、動作が重くなっていると考えられます。

スマホのデータ使用料が増えた

スマホのデータ足容量が身に覚えのないところで急激に増えた場合はバックグラウンドで何等かのアプリが起動していることなどが考えられます。不正な通信が行われていないか等調査する必要もあると考えられます。

カメラが勝手に起動する

スマホがウイルスに感染しており、攻撃者から遠隔操作を行われている場合は、勝手にカメラが起動し盗撮・盗聴が可能になります。撮影したデータを使用し、脅迫・金銭要求などを攻撃者が行ってくる可能性も考えられます。

スマホがウイルスに感染しないための対策方法

スマホがウイルスに感染しないために行うべき対策方法について解説します。

公式ストアが提供しているアプリのみインストールする

不審な配信元以外のアプリをインストールすることは避けましょう。インストールするだけでもウイルス感染の可能性が高くなってしまいます。公式ストアにあるというだけで安心してインストールせず、配信元を確認してからインストールしましょう。

iPhoneの場合の注意点

iPhoneの場合は、公式ストアでインストールができるアプリは原則大丈夫です。ただ、脱獄して認識されていないアプリをインストールすることはスマホのウイルス感染リスクを高める行為なので控えましょう。

不審なメールのリンクや不正サイトにアクセスしない

不審な送信者から来たメールやSMS等のメッセージにあるリンクや添付ファイルにはアクセスすることはスマホがウイルスに感染するリスクがあるため、絶対にアクセスしないようにしましょう。

信頼できないネットワークやWi-Fiには接続しない

街中にある「Free Wi-Fi」を装って、ネットワークやWi-Fiに接続した端末をウイルスに感染させる攻撃者も中にはいるため、スマホのWi-Fi設定が「自動接続」をオンにしている人はすぐにオフにしましょう。

最新のiOSとアプリを使用する

OSのアップデートを行うことにより、セキュリティの脆弱性を改善することができます。最新ではないものを使い続けると強大な脆弱性を抱えることになります。

セキュリティソフトをインストールし定期的なウイルススキャンを行う

最近は、スマホ用のセキュリティソフトが多くリリースされています。信頼できるセキュリティソフトをインストールし、定期的にウイルススキャンをすることも重要です。

秘密裏に活動しているウイルスもウイルススキャンにより早期発見することができ、被害を最小限に抑えることができる可能性があります。

詳しく調べる際はハッキング・乗っ取り調査の専門家に相談する

DDFハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、ハッキング調査の専門家に相談することが重要です。

ハッキング調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。

法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも開催しております。官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当者が対応させていただきます。

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匿名相談は可能でしょうか?

もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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