「もしかしたら気づかない間に外部から不正にアクセスされているかも?」そういった不安を感じたことはありませんか?インターネットに接続されている限り、外部からのアクセスや不正侵入のリスクは誰にでもあります。
本記事では、外部からアクセスされているかどうかを確認する方法や、万が一アクセスされていた場合の対処法を、詳しく解説します。
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目次
外部からのアクセスとは
インターネットに接続されたパソコンやサーバーは、常に外部からのアクセスリスクにさらされています。すべてが悪意のあるアクセスとは限りませんが、本人が気づかないうちに情報を抜き取られたり、遠隔操作されたりするケースもあります。
ここでは、外部からのアクセスの中でも、特に注意すべき「不正アクセス」と「遠隔操作」について詳しく解説します。
不正アクセス
不正アクセスとは、正規のユーザーIDやパスワードを使わず、許可なくネットワークやアカウントに侵入する行為を指します。たとえば、他人のメールやクラウドに勝手にログインする、企業の内部サーバーへ侵入して情報を盗むといったケースが典型です。
>>不正アクセスとは|よくある手口や被害事例・対応方法を解説
遠隔操作
遠隔操作とは、RAT(Remote Access Trojan:遠隔操作用トロイの木馬)などのマルウェアを使い、攻撃者がインターネットを通じてターゲットのパソコンを操作する行為です。本人にも気付かれずに操作されているケースもあります。RATに感染すると、ファイルの盗難、キーボード入力の盗聴、カメラやマイクの乗っ取り、画面の監視などがバックグラウンドで密かに行われます。
多くの場合、被害者はこれらの活動に全く気付かないままとなります。
>>遠隔操作ウイルス(RAT)とはなにか?感染経路や被害ついて解説
「アクセス履歴を見ても確信が持てない」「不審な動きがあるが判断できない」そんな状況でも、見えないところで個人情報の漏洩やパスワードの窃取、カメラ・マイクの不正使用、業務データの流出といった深刻な被害が進行している可能性があります。こうしたリスクを放置すれば、金銭的損失や信用の低下、法的トラブルに発展する恐れもあります。
不正アクセスの有無を明確にし、証拠を確保するためには、専門機関によるフォレンジック調査が有効です。早期に状況を把握し、被害の拡大を防ぐとともに、再発防止や法的対応への備えにもつながります。
外部からアクセスされているかを確認する3つの方法
「誰かが勝手に自分のアカウントを使っていないか?」「見知らぬデバイスからアクセスされていないか?」そんな不安を感じたときは、まず自分のアカウントや端末のアクセス履歴を確認することが重要です。
特別なツールを使わなくても、基本的なチェックだけで不正アクセスの兆候をつかめることがあります。
①最近のアクセスログの確認
各種サービス(Google、Microsoft、Appleなど)は「ログイン履歴」や「最近のアクティビティ」として、いつ・どこからアクセスされたかを記録しています。
以下の手順で確認できます。
- Googleアカウント:「Google アカウント」→「セキュリティ」→「最近のセキュリティイベント」または「デバイスの管理」
- Microsoftアカウント:「Microsoft アカウント」→「セキュリティ」→「アクティビティの確認」
- Apple ID:「設定」→「[自分の名前]」→「Apple ID」→「デバイス一覧」
②最近のアクセス元のデバイス確認
見覚えのないデバイスがアクセスしていないかをチェックします。疑わしい端末がある場合は、即座にアカウントから削除し、パスワードを変更してください。
③最近のアクセス元のIPアドレス確認
アクセス履歴に表示されるIPアドレスが自宅や勤務先以外のものであれば、不正アクセスの疑いがあります。IPアドレスの地域情報を調べるには、以下のサイトを使うと便利です。
「アクセス履歴を見ても確信が持てない」「不審な動きがあるが判断できない」そんな状況でも、見えないところで個人情報の漏洩やパスワードの窃取、カメラ・マイクの不正使用、業務データの流出といった深刻な被害が進行している可能性があります。こうしたリスクを放置すれば、金銭的損失や信用の低下、法的トラブルに発展する恐れもあります。
不正アクセスの有無を明確にし、証拠を確保するためには、専門機関によるフォレンジック調査が有効です。早期に状況を把握し、被害の拡大を防ぐとともに、再発防止や法的対応への備えにもつながります。
外部アクセスによる被害例
外部からの不正アクセスは、気づかないうちに深刻な被害を引き起こす可能性があります。個人だけでなく、企業にとっても信用失墜や金銭的損失につながることが多いため、早期発見と対策が非常に重要です。
ここでは、実際に起こりうる主な被害例を紹介します。
不正送金やクレジットカードの不正利用
オンラインバンキングやキャッシュレス決済が普及している現在、不正アクセスによって銀行口座やカード情報が盗まれ、不正な送金や支払いが行われる被害が報告されています。
ホームページやファイルの改竄・消去
自社サーバーやWordPressサイトに侵入されると、Webサイトの内容が改ざんされたり、重要なファイルが削除されたりする恐れがあります。
個人情報や顧客情報の漏洩
アクセス権限を奪われると、保存されている住所・電話番号・クレジットカード情報などが流出する可能性があります。法人の場合、顧客データの漏えいは信用問題に直結します。
>>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?詳しく解説
>>個人情報が流出するとどうなる?企業と個人への影響・罰則・対策を解説
SNS・メール・ゲームアカウント等の乗っ取り
FacebookやInstagram、Gmail、LINEといった日常的に使うアカウントが第三者に乗っ取られると、勝手に投稿されたり、スパムメッセージが大量に送信される恐れがあります。
被害はアカウントの持ち主だけでなく、連絡先に登録された友人や仕事関係者にも及ぶため、信頼の損失や情報漏洩につながるリスクもあります。
>>Instagramが乗っ取られたらどうなる?原因、手口、対処法を徹底解説
>>メールアドレス乗っ取りのリスクや確認・調査方法を徹底解説
>>LINEアプリの乗っ取りがもたらすリスクとその対処法について解説
「アクセス履歴を見ても確信が持てない」「不審な動きがあるが判断できない」そんな状況でも、見えないところで個人情報の漏洩やパスワードの窃取、カメラ・マイクの不正使用、業務データの流出といった深刻な被害が進行している可能性があります。こうしたリスクを放置すれば、金銭的損失や信用の低下、法的トラブルに発展する恐れもあります。
不正アクセスの有無を明確にし、証拠を確保するためには、専門機関によるフォレンジック調査が有効です。早期に状況を把握し、被害の拡大を防ぐとともに、再発防止や法的対応への備えにもつながります。
不正アクセスの疑いがある時はフォレンジック調査会社へ相談
不正アクセスが疑われる場合、個人情報の漏えいや業務データの流出、遠隔操作による被害など、目に見えないリスクが進行している可能性があります。こうした状況を正確に把握するためには、フォレンジック調査による専門的な解析が有効です。
フォレンジック調査とは、パソコンやスマートフォンに残されたログや通信履歴などのデータをもとに、不正アクセスや情報漏えいの有無やその経緯を明らかにする調査手法です。事実関係を客観的に特定することで、法的対応や再発防止策の検討にもつながります。
当社では、デジタルフォレンジックの技術を用いて、遠隔操作による二次被害リスクや情報漏えいの有無を調べるサービスをご用意しています。24時間365日ご相談を受付けており、専門アドバイザーによる相談から見積りまで無料でご案内していますので、自己判断では不安な場合はお気軽にご相談ください
自力で対応できない場合はフォレンジック調査の専門業者に依頼する

ハッキングや不正アクセス、ウイルス感染、情報漏えいなどの問題が起きた際、自分だけでの対応が難しいと感じたら、迷わずフォレンジック調査の専門業者に相談しましょう。
どこから侵入され、どんな情報が漏れたのかを正しく把握することが重要です。特に、被害が大きい場合や情報が悪用された疑いがある場合は、専門家によるフォレンジック調査を実施することで、被害の拡大を未然に防ぐ有効な対策につながります。
信頼できる業者を選び、早めに動くことが、トラブルを最小限に抑えるポイントです。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
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デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。
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(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
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自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)
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外部からのアクセスの対処法
外部からの不正アクセスが疑われる場合、まずは冷静に初期対応を行うことが非常に重要です。被害を最小限に抑えるためには、ネットワークの遮断、再発防止、証拠の保全など、段階的に対処する必要があります。
以下に、すぐに実行できる基本的な対処法をまとめました。
被害拡大を防ぐためのサーバー隔離
被害が疑われるサーバーは、速やかにネットワークから切り離し、被害の拡大を防ぎましょう。物理的に接続を遮断するか、ファイアウォールでアクセスをブロックする方法が有効です。
パソコンのパスワードを変更
すべてのアカウントについて、パスワードの変更を行ってください。特に、以下のポイントに注意しましょう。
- 英数字・記号を含む12文字以上の強力なパスワード
- 使い回しのパスワードは避ける
- 二要素認証(2FA)を必ず設定する
これらの基本的なセキュリティ対策を徹底することで、不正アクセスの多くを防ぐことができます。また、パスワード管理ツールの利用を検討すると、複雑なパスワードを無理なく使い回さずに済みます。
ウイルススキャンによる状態・安全の確認
ウイルス対策ソフトでフルスキャンを実行し、不審なプログラムやマルウェアが潜んでいないか確認しましょう。感染が見つかった場合は、隔離や削除を行ってください。
アクセスログを保管し、定期的に確認
万が一の事態に備え、アクセスログは定期的にバックアップを取っておきましょう。また、月に一度など定期的にログを確認し、異常なアクセスがないか監視を続けることが重要です。
まとめ
気づかないうちに外部からアクセスされていると、大きな被害につながる恐れがあります。以下のポイントを常に意識し、リスクに備えましょう。
- アクセスログやデバイス情報は定期的に確認
- 不審なアクセスがあったら即パスワード変更
- ウイルス対策とアップデートを怠らない
- 必要に応じてフォレンジック調査の活用を
- アクセスログのバックアップと監視を習慣化
「自分だけは大丈夫」と思わず、常にセキュリティ意識を持つことが、被害を未然に防ぐ最も効果的な対策ですが、それでも不安な場合は専門の調査会社へ相談することで被害拡大を防げます。