サイバー攻撃

Googleカレンダーが勝手に共有される原因と非公開にする方法を解説

Googleカレンダーが勝手に共有されると見られている

Googleカレンダーに登録した予定が、知らないうちに他人に見られているかもしれない。そんな不安を感じたことはありませんか。

特にプライベートな内容や社外秘の情報が含まれる場合、カレンダーの共有設定によって深刻な情報漏洩につながることがあります。

この記事では、「なぜ勝手に共有されたように見えるのか?」という原因とともに、安全に使うための具体的な設定方法を解説します。

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

 

Googleカレンダーの共有とは?

Googleカレンダーの「共有」とは、自分または管理しているカレンダーを、他のユーザーやグループと閲覧・編集できるように設定する機能です。

共有設定を活用すれば、家族やチームと予定を共有してスケジュール調整をスムーズに行えますが、設定次第では第三者に見えてしまうリスクもあるため注意が必要です。

共有権限の種類
  • 予定の空き状況のみを表示
  • すべての予定詳細を表示
  • 予定の編集・削除が可能
  • 他ユーザーにも共有設定できる(管理者権限)

どの共有権限を設定するかによって、相手に見える情報や操作できる範囲が大きく変わります。

勝手にカレンダーが共有されてしまう原因3つ

Googleカレンダーが意図せず共有されていると感じる原因には、設定の誤りや権限の見落とし、システム上の仕様が関係しているケースが多く見受けられます。特に多いのは、以下の3つです。

一般公開設定になっている(初期設定含む)

Googleカレンダーには「一般公開」機能があります。有効になると、カレンダーの情報がWeb上に公開され、第三者でも閲覧できる状態になります。

カレンダーを新規作成する際、「一般公開」にチェックが入ったまま保存されることがあり、気づかず予定を登録すると情報が外部に見える状態になる場合があります。

公開レベルは「空き状況のみ表示」や「予定の詳細まで表示」など選択できますが、いずれの設定でもアクセス可能な範囲に注意が必要です。

過去に招待したユーザーの権限が残っている

過去に共有の招待を送ったユーザーには、手動で削除しない限り閲覧や編集の権限が残り続けます。

たとえば、以前の同僚や退職した社員、関係が終了した外部関係者がカレンダーを見られる状態のままになっていることも少なくありません。定期的に「設定と共有」からアクセス権限を確認し、不要なユーザーは削除することが大切です。

社内グループウェアと自動で共有されている

Google Workspaceや社内グループウェアと連携したカレンダーでは、予定が組織やチームに自動で共有される設定になっている場合があります。部署異動や人事変更によって共有範囲が広がることもあるため、管理者はGoogle管理コンソールで定期的に確認と制御を行う必要があります。

設定を変更した記憶がないのに予定が他人に見られていると感じたときは、まず共有設定の確認をおすすめします。また、カレンダーに身に覚えのない予定が表示される場合は、スパムやGmailの自動追加機能が原因の可能性があります。

対処方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

Googleカレンダーに身に覚えのない予定が入る
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個人では気づきにくい権限の残存や不正な共有設定も、専門の調査会社による確認で客観的に把握できます。情報漏洩のリスクを最小限に抑えるためにも、早めの対策が重要です。

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Googleカレンダーの共有設定を見直す方法

Googleカレンダーの「設定と共有」画面では、公開範囲や共有相手、権限の管理が可能です。定期的に確認することで、情報漏えいや誤って予定を他人に見せてしまうリスクを防ぐことにつながります。

特に企業内での利用や、複数の端末・アカウントでGoogleカレンダーを使用している場合は、意図しない共有が発生していることに気づかないケースも少なくありません。

以下の3つの手順を、上から順に確認することで、共有状態を安全に整えることができます。

カレンダーごとの公開設定を確認

全体に公開されていないか、意図しない範囲でアクセス可能になっていないかをチェックします。

公開設定の確認方法(PCブラウザ)
  1. Googleカレンダー(https://calendar.google.com/)にアクセス
  2. 左側の「マイカレンダー」から対象カレンダー横の「︙(三点)」をクリック
  3. 「設定と共有」を選択
  4. 「予定のアクセス権限」内にある「一般公開」のチェックを確認し、必要なければ外す
  5. 組織アカウントの場合、「◯◯(組織名)で共有」もオフにする

アクセス権を持つユーザーを確認・削除

誰がカレンダーを見られるのか、不要な相手がいないかを確認します。

共有ユーザーの見直し手順
  1. 「設定と共有」画面の「特定のユーザーと共有」セクションを表示
  2. 共有されているユーザーの一覧を確認
  3. 不要な相手が含まれている場合は、右端の「×」をクリックして削除
  4. 残す場合でも「編集権限」や「管理権限」が不要であれば、権限を「閲覧のみに変更」

共有リンクの無効化

リンク経由で第三者が閲覧できる状態になっていないか確認しましょう。

リンク共有の確認・停止手順
  1. 「設定と共有」→「予定のアクセス権限」内でリンクによる共有設定を確認
  2. 共有リンクが有効になっている場合、そのオプションを無効にする
  3. 必要に応じて、既に共有済みのリンクURLを更新・削除する

共有設定を見直さずに放置していると、第三者に重要な情報が見られていることに気づかないまま時間が経過し、後戻りできない事態につながる恐れがあります。

もし、カレンダーが勝手に共有されたり、不審な予定が追加された形跡がある場合は、早めに専門業者へご相談ください。設定確認とあわせて、不正アクセスの有無や情報流出のリスクをチェックできます。

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カレンダーが勝手に共有されていることで発生するリスク

Googleカレンダーの共有設定を誤ると、プライベートな情報だけでなく、業務上の機密が意図せず外部に公開されるリスクがあります。特にビジネス利用では、信頼の低下やトラブルにつながる可能性があるため、定期的な設定確認が重要です。

個人情報や場所が第三者に漏れる

カレンダーが一般公開や広範囲に共有された状態のまま運用されていると、自宅や外出先、病院の予約など、プライバシーに関わる情報が第三者に見られる危険性があります。

ビジネス用途では信頼失墜につながる

社内会議や商談、取引先の情報が外部に漏れることで、顧客との信頼関係に影響が出たり、契約上のトラブルに発展する可能性があります。

カレンダーの改ざん・削除被害

編集権限や管理権限を付与されたユーザーによって、予定が勝手に変更・削除されるおそれがあります。納期や重要な会議などの情報が失われた場合、業務への影響は非常に大きくなります。

なりすまし・スパム招待などのセキュリティ被害

外部に公開されたカレンダーには、不正なイベント招待やスパム通知が届くことがあり、誤操作や混乱が生じるほか、予定に記載された情報が詐欺メールやなりすましの手がかりとして悪用される危険もあります。

業務でGoogleカレンダーを利用している場合、このリスクは顧客対応や社内オペレーションにも直結するため、共有設定の見直しやアクセス権限の管理を継続的に行うことが不可欠です。

意図しない共有状態や不審な予定の追加が確認された際には、設定の確認に加え、専門業者への相談を通じて早期に対応することが、リスクの最小化につながります。

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情報漏えいが心配な場合は専門のフォレンジック調査会社に相談

Googleカレンダーの設定を見直しても、不審な共有や予定の追加が続く場合は、操作ミスではなく外部からの不正アクセスや情報漏えいが発生している可能性があります。

こうした状況では、一般ユーザーが原因を正確に特定するのは難しく、対応が遅れることで被害が拡大するおそれもあります。フォレンジック調査会社に相談することで、アクセス履歴や通信経路などを専門的に解析し、原因や被害範囲を客観的に把握することが可能です。

フォレンジック調査(デジタルフォレンジック調査)とは、PCやスマホの内部ログを解析し、不正アクセスやマルウェア感染の有無を調べる技術です。警察の捜査でも活用される高度な手法で、個人情報漏えいの可能性や被害範囲の特定に役立ちます。

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自力で対応できない場合はフォレンジック調査の専門業者に依頼する

ハッキングや不正アクセス、ウイルス感染、情報漏えいなどの問題が起きた際、自分だけでの対応が難しいと感じたら、迷わずフォレンジック調査の専門業者に相談しましょう

どこから侵入され、どんな情報が漏れたのかを正しく把握することが重要です。特に、被害が大きい場合や情報が悪用された疑いがある場合は、専門家によるフォレンジック調査を実施することで、被害の拡大を未然に防ぐ有効な対策につながります。

信頼できる業者を選び、早めに動くことが、トラブルを最小限に抑えるポイントです。

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Googleカレンダーを安全に使うための運用ルール

Googleカレンダーを安全に運用するには、共有設定の確認だけでなく、日常的なルールの整備と定期的な見直しが重要です。

以下の運用ルールを徹底することで、情報漏えいやスパム被害、信頼低下といったリスクを効果的に防止できます。

共有範囲の明確化と最小化

カレンダーやイベントの共有範囲を確認し、「全体公開」や不要な外部共有は避けることが原則です。共有が必要な場合でも、対象は特定のユーザーやグループに限定し、権限は閲覧のみなど最小限にとどめることが安全です。

また、過去に共有した相手がそのまま残っている場合もあるため、定期的に「設定と共有」画面で見直し、不要なユーザーの削除や権限変更を行ってください。

業務用と個人用を分けて管理

業務用カレンダーとプライベートカレンダーは分けて運用することで、情報の混在による誤共有やプライバシー漏えいを防ぐことができます。

たとえば、個人の予定を業務カレンダーに登録しない、業務内容を私用カレンダーに記載しないといった使い分けが基本です。用途ごとにカレンダーを明確に区分することで、誤操作や情報の取り違えも防止できます。

社内でのセキュリティ教育とルール整備

安全な運用を実現するには、社内全体でルールを共有し、継続的に教育を行う体制づくりが必要です。共有設定やアクセス権限に対する意識を高めることで、ヒューマンエラーを減らすことができます。

Google Workspaceを導入している場合は、管理者が共有範囲の制限やログの監査、Gmail連携の制御などを一元管理することで、セキュリティレベルをさらに高められます。

まとめ

Googleカレンダーは便利な反面、設定を誤ると情報漏洩や不正アクセスのリスクがあります。公開範囲・共有相手・権限を定期的に見直し、安全に運用することが重要です。

不審な共有や予定の追加がある場合は、早めに専門の調査会社へ相談することで被害拡大を防げます。

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よくある質問

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