クリプトジャッキングは、ユーザーが気づかないうちにコンピュータやスマートフォンを使って仮想通貨を不正に採掘(マイニング)されるサイバー攻撃の一種です。
攻撃者は、被害者のデバイスのリソースを無断で利用し、自身の利益を目的として仮想通貨を採掘します。これにより、デバイスのパフォーマンスが低下したり、電力消費が増加したりするほか、セキュリティ上のリスクも高まります。
本記事では、クリプトジャッキングの仕組みと、それに対する具体的な対策について詳しく解説します。
目次
クリプトジャッキングの仕組みと手口
1. 不正なスクリプトの埋め込み
クリプトジャッキングの手口は、主に不正なJavaScriptコードをウェブサイトに埋め込むことで行われます。攻撃者は、改ざんされたサイトや信頼性の低いサイトに悪意のあるスクリプトを仕込み、訪問者がそのサイトを開いた瞬間にデバイスの処理能力を利用して仮想通貨を採掘します。
ユーザーが特別なソフトウェアをインストールする必要がなく、単にサイトを閲覧するだけで不正利用されるため、非常に気づきにくいのが特徴です。スクリプトはバックグラウンドで動作し続け、ユーザーがページを閉じるか、スクリプトが検出・ブロックされない限り仮想通貨の採掘が続きます。
2. マルウェアによる感染
ユーザーが怪しいリンクをクリックしたり、悪意のある添付ファイルをダウンロードしたりすると、マルウェアがデバイスにインストールされ、バックグラウンドで仮想通貨を採掘し続けます。
クリプトジャッキングの兆候と検出方法
クリプトジャッキングは気づきにくい攻撃ですが、いくつかの兆候によって検出することが可能です。以下のポイントを確認し、不審な動作がないかをチェックしましょう。
1. デバイスの動作が遅い
通常よりもパソコンやスマートフォンの動作が重くなったり、アプリケーションの起動が遅くなった場合、クリプトジャッキングの可能性があります。特に、タスクマネージャーやアクティビティモニターを開いたときに、CPU使用率が異常に高い場合は要注意です。
2. バッテリーの異常な消耗
クリプトジャッキングによってデバイスが過剰に稼働するため、バッテリーの減りが通常よりも速くなることがあります。特に、アクティブなアプリケーションが少ないにもかかわらず、バッテリーの消耗が激しい場合は、クリプトジャッキングを疑うべきです。
3. ファンの異常な動作
デバイスのリソースがフル稼働すると、CPUやGPUの温度が上昇し、それに伴って冷却ファンが頻繁に作動するようになります。通常よりもファンが頻繁に動作している場合は、クリプトジャッキングの可能性があります。
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クリプトジャッキングへの対策
クリプトジャッキングから身を守るためには、いくつかの基本的なセキュリティ対策を講じることが重要です。ここでは、具体的な手順を紹介します。
1. セキュリティソフトをインストールする
クリプトジャッキングを防ぐために、まずは信頼性のあるセキュリティソフトをインストールしましょう。これにより、マルウェアや不正なスクリプトをリアルタイムで検出し、デバイスを保護することができます。
2. ブラウザ拡張機能を活用する
ブラウザに専用の拡張機能を追加することで、クリプトジャッキングスクリプトの実行をブロックできます。特に、広告ブロッカーやスクリプトブロッカーは効果的です。
3. ソフトウェアとOSの定期的な更新
セキュリティの脆弱性を悪用されないよう、常に最新のソフトウェアとOSにアップデートしておくことが重要です。更新を怠ると、クリプトジャッキング攻撃に対して脆弱になる可能性があります。
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