サイバー攻撃

なりすましメールとは?仕組みや開いてしまった時の対処法を解説

標的型攻撃メールを開いてしまったら?対処法を解説

なりすましメールとは、信頼できる知り合いや企業になりすまして送られてくる悪意あるメールのことを指します。攻撃者は、ターゲットの信用を利用して個人情報を盗み出したり、不正アクセスを行おうとします。

このようなメールは、差出人の名前やメールアドレスが正規のものに似ていることが多く、受信者は簡単に騙されてしまう可能性があります。特に近年では、メールのデザインや内容が非常に巧妙で、見分けがつかないことが増えています。

なりすましメールの仕組み

なりすましメールは、攻撃者が他人や企業を装ってメールを送信し、受信者にリンクをクリックさせたり、返信を促したりします。

なりすましメールに添付されたリンクをクリックすると、フィッシングサイトに誘導され、そこで個人情報を入力させられたり、マルウェアをダウンロードさせられることがあります。また、返信することで、さらに情報を攻撃者に提供してしまうリスクもあります。

なりすましメールの例は以下の通りです。

  • 知り合いを装ったメール:「久しぶり!ちょっと見てほしいリンクがあるんだけど、確認してくれる?」
  • 企業を装ったフィッシングメール:「○○銀行からのお知らせ。アカウントに不正アクセスがありました。リンクをクリックして確認してください。」
  • ITサポートを装ったメール:「あなたのアカウントに問題があります。今すぐパスワードをリセットしてください。」

なりすましメールの対処法

なりすましメールに遭遇した、または届いたメールがなりすましメールか疑わしい場合、冷静に対処することが重要です。以下に、具体的な対策と手順を説明します。

1. メールの差出人を確認する

まず、メールの差出人アドレスを確認しましょう。正規の企業や知り合いからのメールに見えても、よく見ると一文字違うなど不審な点があることがよくあります。具体的な確認方法は次の通りです。

  • メールアドレスが公式のドメイン(例:@company.com)と一致しているか確認する。
  • 名前に見覚えがあっても、アドレスが違っていないか注意する。
  • メールの「ヘッダー情報」を確認し、送信元IPアドレスや経路を調査する。

2. 怪しいリンクをクリックしない

メール内にあるリンクをクリックする前に、そのリンクが本当に安全かどうかを確認することが大切です。なりすましメールには、悪意のあるウェブサイトへ誘導するリンクが含まれていることが多いため、慎重な対応が必要です。

  • リンクを右クリックし、「リンクのアドレスをコピー」して、テキストエディタに貼り付けて確認する。
  • 公式のウェブサイトに直接アクセスし、メールに記載されていた内容が正しいか確認する。
  • 安全性が確認できない場合は、リンクをクリックせずに削除する

3. 不審なメールには返信しない

なりすましメールに返信してしまうと、攻撃者に自分の存在やメールアドレスが有効であることを知らせてしまうことになります。その結果、さらなる攻撃やスパムが送られてくる可能性があります。返信する前に、以下の点を確認してください。

  • 差出人が本当に正規の相手かどうかを確認する。
  • 不審なメールに対しては、直接返信せず、公式の連絡先を通じて確認を行う。

4. メールアカウントのセキュリティ設定を見直す

なりすましメールに対する予防策として、メールアカウントのセキュリティ設定を強化することが重要です。以下の手順で設定を見直し、セキュリティを強化しましょう。

  • 二要素認証 (2FA) を有効にする。これにより、パスワードが漏洩しても攻撃者がアカウントにアクセスすることを防ぐことができます。
  • パスワードを定期的に変更し、複雑な文字列を使用する。
  • フィルタリング設定を使用して、なりすましの疑いがあるメールを自動的に隔離する。
  • 公式メールプロバイダのセキュリティ通知設定を有効にし、異常なログイン試行を常に監視する。

5. マルウェアのスキャンと除去

リンクをクリックしてしまったり、ファイルをダウンロードしてしまった場合は、マルウェアがシステムに侵入している可能性があります。その場合、以下の手順で速やかにマルウェアのスキャンと除去を行う必要があります。

  • 最新のウイルス対策ソフトウェアを使用して、フルシステムスキャンを実行する。
  • スキャンで検出された脅威は、ウイルス対策ソフトの指示に従って削除または隔離する。
  • スキャン後も不審な動作が続く場合は、システムを再インストールすることを検討する。

6. フォレンジック調査を実施する

もしなりすましメールに返信してしまった場合や、リンクをクリックしてしまった場合、フォレンジック調査を行うことを強く推奨します。フォレンジック調査を行うことで、攻撃者がどのようにシステムに侵入したのか、どの情報が漏洩したのか、さらに被害が広がっているかどうかを確認することができます。

詳しく調べる際はハッキング・乗っ取り調査の専門家に相談する

DDFハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、ハッキング調査の専門家に相談することが重要です。

ハッキング調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。

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なりすましメールを防ぐための予防策

なりすましメールによる被害を未然に防ぐためには、日常的なセキュリティ対策が重要です。以下の対策を講じて、メールを通じた攻撃から身を守りましょう。

1. メールフィルタの設定を強化する

メールプロバイダのフィルタリング機能を活用して、なりすましメールを受信しないように設定しましょう。具体的には、以下の設定を行うことが効果的です。

  • スパムフィルタを有効にし、不審なメールが迷惑メールフォルダに自動的に移動するように設定する。
  • 正規の企業からのメールアドレスをホワイトリストに追加し、それ以外のメールを制限する。
  • 定期的に迷惑メールフォルダを確認し、誤ってフィルタリングされたメールを見直す。

2. セキュリティツールの導入

なりすましメール対策には、適切なセキュリティツールを導入することも有効です。以下のようなツールを使用することで、リスクを大幅に軽減できます。

  • メールゲートウェイ:外部からのメールをフィルタリングし、なりすましメールを検知・防御する。
  • アンチフィッシングソフトウェア:フィッシング攻撃を自動的に検出し、危険なリンクへのアクセスをブロックする。
  • 侵入検知システム (IDS):不正アクセスや異常なネットワーク活動をリアルタイムで監視し、攻撃を未然に防ぐ。

よくある質問

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もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

 

 

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数32,377件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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