サイバー攻撃

MacBookのログからハッキング・乗っ取りを調べる方法について解説

現代のデジタル社会において、MacBookを含むデバイスのセキュリティは日々脅威にさらされています。一般的にMacBookは高いセキュリティを搭載していますが、ハッキングの可能性はゼロではありません。

自分のMacBookがハッキングや乗っ取りの危険に晒されているかどうか、どのようにして確認すればよいのでしょうか。

この記事では、MacBookがハッキングされている可能性を調べる方法や、ハッキングからデバイスを守るための具体的な対策を解説します。

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MacBookがハッキングされる可能性は?

一般的にMacOSはそのセキュリティ機能において高い評価を受けていますが、100%安全というわけではありません。MacBookを含む全てのデジタルデバイスは、ハッキングのリスクにさらされています。

ユーザー自身がダウンロードしたソフトウェア、訪問するウェブサイト、使用するネットワークの安全性など、多くの要因がセキュリティ上のリスクに影響するほか、ゼロデイ攻撃のように、開発者がまだ対処していないセキュリティの穴を悪用する攻撃も存在します。

ハッキングされる原因から対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。

パソコンがハッキングされたか調べる方法を解説
【専門家が解説】PCがハッキングされたか調べる方法8選 | 企業を狙うハッキングについても徹底解説この記事では、パソコンがハッキングされたか調査する方法と対処法を個人の場合と企業の場合に分けて解説します。デジタルデータフォレンジックではハッキングの経路や被害を迅速に調査し、問題解決に貢献します。365日年中無休・相談見積無料。 ...

MacBookがハッキングされているか調べる方法

MacBookがハッキングされているか調べる方法は以下のとおりです。

動作に異常がないか確認する

まずは、MacBookの動作に異常がないか確認しましょう。

  • 動作が遅くなった
  • フリーズする
  • 勝手な再起動
  • アプリが勝手に起動する

パフォーマンスの著しい低下や予期しない再起動、デバイスのクラッシュが頻発する場合、MacBookがハッキングされている可能性があります。

勝手に動作しないか確認する

MacBookが勝手に動作しないか確認しましょう。

下記の症状が確認される場合、デバイスがハッキングされている可能性があります。

  • 身に覚えのないログイン履歴
  • パスワードが変更されている
  • 不明なアプリがインストールされている
  • ファイルが勝手に消去される
  • Webカメラやマイクが勝手に起動する

ハッキングされると、カメラの遠隔操作によって盗撮・盗聴されたり、デバイス内にある個人情報が漏えいしたりする等、深刻な被害が生じます。

そのため、なるべく早くハッキングの有無を明らかにし、適切に対処することが必要です。

メールで相談する

「アクティビティモニタ」を開き、ネットワーク活動を確認する

アクティビティモニタは、Macの標準機能で、CPU、メモリ、ディスク、ネットワークなどの使用状況をリアルタイムで監視できるツールです。これを活用することで、デバイスがハッキングされているか確認できます。

アクティビティモニタを開いて確認する方法
  1. 「Finder」を開き、「アプリケーションフォルダ」を開く
  2. 「ユーティリティフォルダ」を開く
  3. 「アクティビティモニタ」をダブルクリックする
  4. 画面上部のタブからネットワークを選択する

ネットワークタブでは、通信を行っているアプリや送受信したデータ量などを確認できます。見覚えのないネットワーク活動が行われていた場合、MacBookがハッキングされている可能性が高いです。

特定のアプリケーションのネットワーク活動を確認する方法

攻撃者は、ハッキングする際に、マルウェアやスパイウェアを含むアプリをMacBookにインストールすることがあります。「アクティビティモニタ」で、送受信量が異常に多いなどの不審なアプリが確認される場合は、以下の手順で、ネットワーク活動を確認しましょう。

特定のアプリのネットワーク活動を確認する方法
  1. ネットワークタブで、確認したいアプリケーションを選択する
  2. 画面下部の ネットワーク詳細をクリックする

セキュリティソフトウェアを利用する

信頼できるセキュリティソフトウェアを使用して、MacBookをスキャンすることで、マルウェアやスパイウェアがデバイスに潜んでいないか確認できます。

ただし、全てのウイルスを検出できるわけではありません。ハッキングを含むサイバー攻撃の有無を正確に調査したい場合は、専門の調査会社に相談しましょう。

「コンソール」からログ調査を行う

MacBookの「コンソール」アプリを使用してログを調査する方法は、システムの動作状況やエラーメッセージ、アプリケーションの不具合を確認するために非常に有用です。以下に、基本的な手順を説明します。

「コンソール」からログ調査を行う方法
  1. Finderのメニューバーから「アプリケーション」をクリック
  2. 「ユーティリティ」、「コンソール」の順に選択
  3. 左サイドバーの「システムレポート」や「クラッシュレポート」を選び、システムやアプリケーションのログを確認
  4. 右上の「ログアクティビティ」などを選択し、実行中のプロセスやリアルタイムで生成されるログを追跡
  5. 左サイドバーの「ユーザーレポート」などをクリックし、クラッシュレポートやエラーメッセージを確認

専門の調査会社にハッキングの有無を調べてもらう

MacBookのハッキングの有無が知りたい場合は、専門家が在籍する調査会社に相談することをおすすめします。

MacBookのハッキングや乗っ取りの有無を調査するためには、高度な技術と知識、専門的なツールが必要です。自力で調査しても正確な結果が得られない可能性が高く、誤った手順で調査を行うと、データやシステムの損傷、ハッキングの痕跡の見落としなどを引き起こすリスクがあります。

専門の調査会社では、最先端の技術を用いて詳細なデータ解析を行い、隠れたマルウェア不正アクセスの痕跡情報漏えいの痕跡などがないか調査します。会社によってはMacBookの調査結果を裁判所や警察に証拠として提出できるレポートを作成してもらえる場合もあります。

フォレンジック調査会社のデジタルデータフォレンジック(DDF)は、サイバー攻撃から社内不正まで幅広いインシデント対応経験があります。また官公庁、上場企業、捜査機関等を含む3.2万件以上の相談実績があります。お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

MacBookのハッキング調査をしたい場合は、専門業者に相談する

DDFハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。

フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも開催しておりますので、お気軽にご相談ください。

官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当者が対応させていただきます。

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対応機種

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フォレンジック調査会社への相談方法

インシデントが発生した際、フォレンジック調査を行うか決定していない段階でも、今後のプロセス整理のために、まずは実績のある専門会社へ相談することを推奨しています。

取引先や行政に報告する際、自社での調査だけでは、正確な情報は得られません。むしろ意図的にデータ改ざん・削除されている場合は、情報の信頼性が問われることもあります。

インシデント時は、第三者機関に調査を依頼し、情報収集を行うことを検討しましょう。

DDF(デジタルデータフォレンジック)では、フォレンジックの技術を駆使して、法人/個人を問わず、お客様の問題解決をいたします。

当社では作業内容のご提案とお見積りのご提示まで無料でご案内しております。

解析した結果は、調査報告書としてレポートを作成しています。作成した報告書には、調査で行った手順やインシデントの全容などが詳細に記載され、法執行機関にも提出可能です。

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調査の料金・目安について

まずは無料の概算見積もりを。専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
機器を来社お持込み、またはご発送頂ければ、無料で正確な見積りのご提出が可能です。
まずはお気軽にお電話下さい。

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MacBookのハッキングに関係するサイバー攻撃の例

MacBookのハッキングに関係するサイバー攻撃の例は以下のとおりです。

マルウェア感染

悪意のあるソフトウェアがシステムに侵入し、データの窃取や破壊、システムの不正操作などを行う状態がマルウェア感染です。

一般的にMacBookはセキュリティが強固と言われますが、トロイの木馬やスパイウェア、ランサムウェアなどのマルウェアに感染するリスクがあります。

感染経路には、信頼できないアプリのインストールやフィッシングメールのリンククリックが含まれます。定期的なソフトウェアアップデートとセキュリティソフトの使用が予防に有効です。

ランサムウェア

マルウェアの中でも近年被害が深刻なものがランサムウェアです。これはユーザーのファイルを暗号化し、復号のための身代金を要求するマルウェアです。ランサムウェア感染が原因で、社内システムの停止や個人情報の流出などの二次被害が引き起こされる場合もあります。

攻撃者は復号キーの提供を約束して身代金を要求しますが、支払いをしてもファイルが回復される保証はないため、犯人の要求には応じないよう注意しましょう。

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スパイウェア

スパイウェアは、ユーザーの許可なく個人情報や行動を収集し、外部に送信するマルウェアの一種です。MacBookにインストールされると、閲覧履歴やファイル、クレジットカード情報などが流出する可能性があります。

フィッシング攻撃

フィッシング攻撃は、フィッシング詐欺とも呼ばれ、銀行や電力会社など正規の機関やサービスを装った偽のサイトリンクを添付したメールを不特定多数に送信する手口です。

ユーザーに偽サイトのリンクをクリックさせ、詐欺だと気づかせずに個人情報を入力・送信させるのが目的です。フィッシング攻撃によって流出した情報は、端末のハッキングや乗っ取り、不正送金などの犯罪に利用される場合もあります。

ゼロデイ攻撃

ゼロデイ攻撃とは、ソフトウェアやシステムの未発見の脆弱性を利用したサイバー攻撃の一種です。脆弱性の修正前に攻撃が行われるため、定期的なソフトウェアアップデートや、信頼性の高いセキュリティツールの導入が重要です。

リモートアクセスツール(RAT)攻撃

リモートアクセスツール(RAT)攻撃は、攻撃者がRATと呼ばれるソフトウェアを使用して、被害者のデバイスにリモートでアクセスし、不正に操作を行うサイバー攻撃です。

RATは主にメールの添付ファイルや不正なダウンロードを通じて拡散されます。RAT攻撃を受けた端末は、第三者によるファイルの閲覧、キーロガーによるパスワード収集、カメラやマイク、システム全体が遠隔操作されてしまうことがあります。

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クリプトジャッキング

クリプトジャッキングとは、ユーザーの許可なく、コンピュータの処理能力を仮想通貨のマイニングに利用する行為です。マイニングは、ビットコインなどの仮想通貨を新たに発行し、取引を承認する作業です。コンピュータの処理能力を使って複雑な計算を行い、成功すると報酬として仮想通貨を獲得できます。

クリプトジャッキングに感染すると、遠隔操作によってデバイスを勝手に使用されるため、パフォーマンスが著しく低下し、電力消費が急増する可能性があります。

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MacBookをハッキングから守る対策

MacBookをハッキングから守る対策は以下のとおりです。

OSを最新の状態にアップデートする

Appleは定期的にMacOSのアップデートをリリースしています。これらのアップデートには、新しい機能の追加だけでなく、既知のセキュリティ脆弱性を修正するパッチも含まれています。システムを最新の状態に保つことで、攻撃者がこれらの脆弱性を悪用するリスクを減らすことができます。

パスワードを複雑なものにする

強力で複雑なパスワードを使用することで、アカウントの安全性を高めることができます。短いパスワードや簡単に推測できるパスワード(例えば、誕生日や「password」など)は避け、大文字と小文字の英字、数字、記号を組み合わせた長いパスワードを設定しましょう。また、異なるアカウントごとに異なるパスワードを使用することも重要です。

不審なファイルやアプリを開かない

知らない送信者から送られて来たファイルやリンク、公式でないウェブサイトからダウンロードされたアプリなどは開かないようにしましょう。これらはマルウェアやスパイウェアを含んでいる可能性があります。

ファイアウォールを設定する

MacOSには内蔵のファイアウォール機能があります。これは、ネットワークの境界に設置され、内部ネットワークと外部ネットワーク間の通信を制御するシステムです。外部からの不正アクセスや攻撃から保護するために使用されます。これを有効にすることで、不正なアクセスを試みる通信をブロックし、データの不正な送受信を防ぐことができます。

まとめ

今回は、MacBookがハッキングされているか調べる方法やMacBookをハッキングするサイバー攻撃の種類、対策を解説しました。

MacBookは、比較的セキュリティの高いデバイスですが、ハッキングの可能性が100%ないわけではありません。

常にOSを最新の状態にしたり、少しでもデバイスに不審な動きが確認されれば、すぐに詳細を調査したりすることが重要です。

よくある質問

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対応内容・期間などにより変動いたします。
詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
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土日祝も対応してもらえますか?

可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

匿名相談は可能でしょうか?

もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

 

 

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数32,377件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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