乗っ取り・ハッキングとは、悪意ある第三者がネットワークやシステムに侵入する行為を指します。
実際にハッキングされると、機密情報の盗難、データ改ざん、なりすまし行為、マルウェア感染、犯罪行為の加担・でっちあげなど悪用される可能性が高くなります。
特に下記のような症状が現れた場合、パソコンがウイルス感染しているか、第三者にハッキングされている可能性があります。
- 「パソコンの動作が遅くなった」
- 「パソコンがクラッシュしたりフリーズしたりする」
- 「不要なポップアップや広告が表示される」
- 「パソコンが勝手に再起動したり、電源が切れたりする」
- 「知らない人からのメールが届く」
もしパソコンにこれらの兆候が見受けられる場合、適切な対処を行わなければ、被害が拡大し、第三者にも被害が及んでしまう可能性があります。
この記事では、ハッキングの原因から具体的な対処法まで紹介します。ハッキングされているかどうか不安な方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ハッキングされるリスクは誰にでもある
私たちの日常生活やビジネス活動はテクノロジーの進歩にともない、ますますデジタル化され、もはやデジタルデバイスを使用しない日はありません。
2020年には、世界に流れるデジタルデータの量が44ゼタバイト(ZB)に達し、2025年までに175ゼタバイトに達すると予測されています。
またネットに接続される機器数も急速に増加している一方で、これらの機器にはセキュリティ上の脆弱性があることも珍しくありません。そのうえ、データのやり取りで扱われる個人情報、機密情報、クレジットカード決済情報は、悪質な第三者にとって価値があるため、ユーザーをだます攻撃も悪質化の一途をたどっており、ハッキングリスクは年々高まっています。
ハッキングが疑われる場合
ハッキングが疑われる場合、セキュリティインシデントやハッキングの調査においては「デジタルフォレンジック」が非常に有用です。
デジタルフォレンジックは、デジタル機器に残された痕跡からインシデントの原因などを解明する方法です。この手法は被害範囲の把握や、具体的な攻撃経路を特定することで、将来の攻撃への対策を講じることができます。
次のような疑問がある場合、専門家まで対応を依頼されることをおすすめします。
- 「漏えいによって個人情報が流出したのか心配」
- 「漏えいした情報がどれくらいの範囲に渡るのか心配」
- 「漏えいした情報が他の企業や組織にも影響を及ぼすのではないか心配」
- 「インシデントの影響がどれくらい長期間にわたるのか心配」
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ハッキングの標的となりやすい環境

下記の要素が組み合わさることで、ハッキングの標的となりやすい環境が生まれます。
- 脆弱性の存在
- 不適切なセキュリティ対策
- 社内の教育不足
- リモートアクセスの利用
脆弱性の存在
ソフトウェアのバグや設定ミスなどによって、システムやネットワークに脆弱性が存在する場合、ハッカーはそれを悪用して侵入しやすくなります。
不適切なセキュリティ対策
十分なセキュリティ対策が講じられていない場合、ハッカーは攻撃を成功させやすくなります。攻撃リスクが高まる要因としては「不適切なパスワード」「ファイアウォールや侵入検知システムの不備」「セキュリティパッチやアップデートの未適用」などが含まれます。
社内の教育不足
従業員がセキュリティに関する教育や訓練を受けていない場合、ハッカーはソーシャルエンジニアリングなどの手法を使って情報を入手し、攻撃を行うことができます。
リモートアクセスの利用
リモートアクセス(RDP)やテレワークが増えた現代社会では、ネットワークへの外部からのアクセスが増えました。不正なアクセス経路が存在する場合、ハッカーはそこから侵入を試みることができます。
リモートアクセス経由でのハッキングについては、下記の記事で詳しく解説しています。

ハッキングの標的となりやすい業種

特定の業種は、ハッカーにとって魅力的な標的とされることがあります。以下に一部の具体的な業種の例を挙げますが、これらに限定されるものではありません。
- 金融業界
- 医療業界
- テクノロジー企業
- 政府機関
- エネルギー産業
金融業界
銀行や保険会社などの金融機関は、大量の金銭的価値や顧客の個人情報を保有しているため、ハッカーにとって魅力的な標的となります。銀行口座情報、クレジットカード情報、取引データなどは、攻撃者にとって貴重な情報です。
医療業界
医療機関は、患者の医療記録や個人情報を保有しており、これらの情報はダークウェブ市場で非常に高い価値を持っています。
また、医療機器や医療システムへの攻撃は重大な影響を及ぼしやすく、それを悪用して身代金を要求するランサムウェアの攻撃も相次いでいます。
テクノロジー企業
ソフトウェア開発企業やテクノロジー企業は、アプリケーションの設計図や、ソフトウェアコードなど、革新的技術や知的財産を数多く保有しているため、ハッカーはこれら企業から機密情報や研究成果を盗み出し、それを競合他社に販売されたりする可能性があります。
政府機関
政府機関は、国家の安全保障や行政活動に関わる重要な情報を保有しています。場合によってハッカーは政府機関を標的にし、機密情報や政府のネットワークに侵入しようとします。
エネルギー産業
電力会社や原子力発電所などのエネルギー産業は、インフラの一部であり、攻撃の標的にされる可能性があります。ハッカーはエネルギー供給の妨害やシステムの制御を狙うことがあります。
早期発見が重要/適切な対応を行わないとペナルティも
ハッキングが疑われる場合は、すぐに早期発見、および被害全容の解明をおこなうことが重要です。特に法人は責任を問われる機会が増えています。
2022年4月に施行された「改正個人情報保護法」では、個人データの漏えい、あるいは漏えいが発生する可能性がある場合、報告と通知が法人に義務付けられました。違反した企業には最大1億円以下の罰金が科せられる可能性もあります。

したがってサイバー攻撃による不正侵入が行われた場合、侵入経路や脆弱性のあるポイントを特定する必要があります。
しかし調査を行う場合、法知識や専門技術が必要です。これは自社のみで対応するのが困難なため、フォレンジック専門家と提携して調査を実施することをおすすめします。
なお、私たちデジタルデータフォレンジックは、官公庁、上場企業、捜査機関等を含む幅広いインシデントに対応経験があり、攻撃に使用された侵入経路や漏えいデータを迅速に特定します。ご相談や詳細な情報については、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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主なハッキングの手法・手口

乗っ取りやハッキングの原因は様々ですが、一般的には以下のような理由が挙げられます。
- パスワードクラッキング
- フィッシング
- ソーシャルエンジニアリング
- マルウェア感染(Emotet、ランサムウェアなど)
- ゼロデイ攻撃
この際、ハッキングの原因となった脆弱性を修正しなければ、同様の攻撃に再びさらされる可能性があります。そのため、常に最新のセキュリティ対策の強化が必要となってきます。
パスワードクラッキング
パスワードクラッキングとは、ネットワーク上の認証画面で、ハッカーがシステムやアカウントのパスワードを解読する手法です。これには辞書攻撃(パスワードリスト攻撃)や総当たり攻撃などの方法が使われ、弱いパスワードを突破することで不正アクセスを試みます。
以下は、弱いパスワードの例です。
- パスワード:パスワードという単語そのものをパスワードにする
- 123456:数字の連続した単純なパスワード
- abc123:簡単に推測できる英数字のパスワード
- qwerty:キーボードの連続する文字列を並べたパスワード
- password1:一般的なパスワードで、数字が付いているだけ
- 111111:数字の連続した単純なパスワード
- admin:システム管理者の名前を使ったパスワード
- monkey:一般的な単語を使ったパスワード
これらのパスワードは、簡単に推測されたり、辞書攻撃などで破られたりする可能性が高く、セキュリティ上のリスクが大きいです。
一方で、強力なパスワードを設定することで、アカウントの安全性を向上させることができます。強力なパスワードの特徴としては、次のとおりになります。
- 長い:パスワードは少なくとも8文字で、大文字、小文字、数字、記号を組み合わせて使用する必要があります。
- 複雑:パスワードは、単語やフレーズではなく、ランダムな文字の組み合わせで構成する必要があります。
- ユニーク:パスワードは各アカウントに異なるものを使用する必要があります。
なお、強力なパスワードを生成する場合、オンラインのパスワード生成ツールを使用すると、強力かつユニークなパスワードを生成できます。
フィッシング

フィッシングは、ハッカーが偽のウェブサイトや電子メール(偽SMSや偽メール)を用いて、ユーザーから個人情報やログイン情報を詐取する手法です。
入力に限らずリンクや添付ファイルをクリックするとマルウェアがインストールされる恐れもあるため、メールの送信元とリンクをクリックする前に、メールに注意してください。
悪意のソフトウェア(マルウェア)のインストール
フィッシング詐欺でインストールされたソフトウェアには悪意のあるプログラムやマルウェアが含まれることがあり、機密情報が盗まれたり遠隔操作される恐れがあります。
例えば、「スパイウェア」は個人情報を盗むため、「ボットネット」は攻撃者が複数のパソコンをコントロールするために使用されます。そのため、フィッシング詐欺でインストールされたソフトウェアに注意し、被害の調査を実施する必要があります。
このさいハッキング調査の専門家は、以下のことを調査することができます。
- 漏えいしたデータ
- 遠隔操作の被害範囲
- 脆弱性の存在場所
私たちデジタルデータフォレンジック(DDF)には、官公庁、上場企業、捜査機関等を含む幅広いインシデントに対応経験がある専門エンジニアが40名以上在籍しており、24時間365日体制で相談や見積もりを無料で受け付けています。まずはお気軽にご相談ください。
個人情報の盗難・金銭被害・スパムメールの拡散

フィッシングサイトで入力した個人情報は、不正利用される恐れがあります。
たとえばクレジットカード番号や有効期限、セキュリティコードなどの情報を入力すると、不正にクレジットカードを使用される可能性があります。
また攻撃者は、盗んだ個人情報を使用して、偽メール(スパムメール)を作成し、関係者に拡散することで、自分だけでなく周囲にまで被害が拡大する恐れがあります。
ソーシャルエンジニアリング
ソーシャルエンジニアリングは、サイバー攻撃手法の一つであり、被害に遭うと、個人情報の漏えいや金銭的な損失に直面する可能性があります。
この手法には、「電話やメールで偽の身分を装って情報を聞き出す」、「SNS上で偽アカウントを作成して情報を収集する」などの手法が含まれており、攻撃者が人間の心理的弱点を利用して機密情報を取得するために用いられます。
マルウェア感染(Emotet、ランサムウェアなど)
マルウェア感染は、ハッカーが悪意のあるソフトウェア(マルウェア)を利用してシステムやネットワークに侵入する手法です。
たとえばEmotetやランサムウェアなどのマルウェアは、データ破壊や個人情報の盗難などの被害を引き起こす可能性があります。
Emotetが引き起こすランサムウェアの脅威については下記でも詳しく解説しています。

ゼロデイ攻撃
ゼロデイ攻撃は、脆弱性が公表された後、パッチが配布されるまでの間、脆弱性を利用して攻撃を行う手法です。このような攻撃は、一般的にマルウェアやスパイウェアを使用して行われることが多く、最新のセキュリティソフトを使用することが重要です。また、脆弱性を最小限に抑えるためにも、常にアップデートやパッチの配布を追跡することが重要です。
セキュリティの脆弱性
セキュリティ上、脆弱性があるシステムは攻撃者によって悪用されやすく、マルウェアに感染する可能性も高くなります。したがって、システムの脆弱性を修正し、定期的にセキュリティアップデートを実施することが重要です。
なお、多くのスパムは、知人や公共機関になりすまして、言葉巧みに不正なサイトへ誘導してウイルス感染させようとします。知識がない方は、ただのメールと思って開いてしまう可能性があるため、注意が必要です。
ソフトウェアの脆弱性
ソフトウェアには、脆弱性が存在することがあります。たとえばリモートでプログラムが実行できる脆弱性をゼロデイ攻撃で悪用されると不正アクセスされてしまう恐れがあります。
セキュリティリスクを最小限に抑えるためにも、ユーザーは、脆弱性が修正されたソフトウェアの最新バージョンを使用することが推奨されています。
パソコンがハッキングされると現れやすいサイン
パソコンがハッキングされると現れやすいサインは次のとおりです。
- バッテリーの消耗が早くなる
- 動作が遅くなる・パソコンがフリーズする
- ポップアップ広告が表示される
- 不明なテキストメッセージやメールが送信されている
- 不明なアプリがインストールされている
- パソコンが遠隔操作される
- パスワードやその他の個人情報が盗まれる
- データ使用量が通常よりも大幅に増加している
バッテリーの消耗が早くなる
ハッキングされたパソコンでは、不正なプロセスやマルウェアが実行されるため、バッテリーの消耗が通常よりも早くなる場合があります。
動作が遅くなる・パソコンがフリーズする
ハッキングされたパソコンでは、不正なプログラムが実行されるため、動作が鈍くなったり、パソコンが頻繁にフリーズしたりすることがあります。
ポップアップ広告が表示される
ハッキングされたパソコンでは、不正な広告やポップアップウィンドウが頻繁に表示される場合があります。これらの広告は通常、迷惑な内容や不正なリンクを含んでいます。
不明なテキストメッセージやメールが送信されている
ハッキングされたパソコンでは、ユーザーの許可なく不明なテキストメッセージやメールが送信されることがあります。これは、ハッカーが不正な活動やスパムの拡散に端末を利用している可能性があります。
SMSを利用した特殊詐欺の手口や対策・調査方法については下記の記事でも詳しく解説しています。

不明なアプリがインストールされている
ハッキングされたパソコンでは、ユーザーが意図しないアプリケーションがインストールされていることがあります。これらのアプリは通常、ユーザーのプライバシーやセキュリティを脅かす可能性があります。
パソコンが遠隔操作される
ハッキングされたパソコンでは、ハッカーが遠隔から制御し、個人情報の収集や監視、不正な操作などを行う可能性があります。
パソコンが遠隔操作された場合の兆候から対策・対処法については下記の記事でも詳しく解説しています。

パスワードやその他の個人情報が盗まれる
ハッキングされたパソコンでは、パスワードやクレジットカード情報などの個人情報を盗まれる恐れがあります。これにより、ユーザーのアカウントが乗っ取られたり、不正な取引が行われたりする可能性があります。
データ使用量が通常よりも大幅に増加している

ハッキングされたパソコンでよく見られるサインの一つは「データ使用量が通常よりも大幅に増加している」ことです。なぜならハッキングされたパソコンでは、不正なプロセスやマルウェアが実行されやすく、大量のデータが送信されたりするからです。その結果、通信回線が急激に肥大化し、通常よりもはるかに多くのデータ通信が使用されることがあります。
この際、ハッカーは、個人情報の盗み出しや不正なデータ送信、ボットネットへの参加など、様々な目的のために大量のデータを送信することがあります。通常よりも大幅なデータ使用量の増加に気付いた場合、デジタルフォレンジックの専門家による調査を検討することにより、インシデント有無の迅速な確認が可能で、被害を最小限に抑えることができます。
パソコンがハッキングされたかどうか確認する方法7選
パソコンがハッキングされたかどうかを確認する方法としては次のものがあります。
- セキュリティソフトを使用する
- イベントログを確認する
- ファイルの検索
- ネットワークの監視
- CPUの使用率を確認する
- オンラインツールを利用する
- セキュリティーツールを利用する
上記で複数の方法を組み合わせて利用することで、正確な判断ができるようになります。
しかし、ハッキングされた形跡を確認することが出来ても、どのような経路でハッキングされ、どのような情報が盗まれたかを調べるには、専門ツールや知見が必要になるため、正確かつ迅速な調査を行う場合は、ハッキング調査の専門家に相談する必要があります。
対処法① セキュリティソフトを使用する
セキュリティソフトは、パソコンが感染しているマルウェアやウイルスを検知し、駆除するために非常に有効です。そのため、パソコンのセキュリティソフトを最新の状態に保ち、スキャンを実行することで、ハッキングによる被害を防ぐことができます。
セキュリティソフトの種類によっては、ファイルの検知や不正な通信の監視など、より高度な保護機能を持つものもあります。
対処法② イベントログを確認する
ハッキングされた場合、異常なログが記録されていることがあります。この際、イベントログを確認することで、パソコンの動作や、システムに何が起こったかを調べることができます。もし不審なアクティビティが見つかった場合には、適切な対処を行うことが重要です。
以下にWindowsでイベントログを確認する手順を示します。
- 「スタートメニュー」をクリックして、「イベントビューアー」を検索します。
- 「Windowsログ」をクリックし、表示される「システム」や「セキュリティ」、「アプリケーション」の項目をクリックします。
- 表示されたログを調べ、不審なアクティビティがないか確認します。例えば、システムログには「システム起動」の情報があります。これを調べることで、パソコンの起動時に何が起きたかを確認することができます。
- 情報の欄に表示されている「イベントID」をクリックすると、詳細な情報を確認することができます。
ただし、イベントログだけでは具体的な被害は特定できないため、正確な解析・調査には、フォレンジック調査の専門家に相談する必要があります。
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対処法③ ファイルの検索
ハッキングされた場合、不正なファイルがパソコン内に作られている可能性があります。
不正なファイルを調べる場合、不審なファイルが存在する可能性があるフォルダを手動で検索しましょう。一般的な場所としては、ダウンロードフォルダ、一時フォルダ、システムフォルダなどが挙げられます。並行して、コントロールパネルから不審なプログラムがインストールされていないかを確認します。
対処法④ ネットワークの監視
ハッキングされた場合、外部との不正な通信が行われることがあります。そのため、パソコンが接続しているネットワークのトラフィックを監視することが重要です。
トラフィック監視には、ネットワーク監視ツールを使用することができます。不審な通信があった場合は、それが何らかのマルウェアや攻撃である可能性が高いため、速やかに対処する必要があります。
対処法⑤ CPUの使用率を確認する
お使いのパソコンがハッキングされた場合、いつもと違う動作をしたり、データ使用の急激な増加などの現象がよく見られます。その際、端末の通信異常を確認する、最も簡単な手段が、データ処理・動作を管理する「CPU」のチェックです。
CPUの使用率を確認する方法は以下の通りです。
Windowsの場合
Windowsの場合は、タスクマネージャーでCPUの使用率を確認することができます。
手順は以下の通りです。
- タスクバーの何もない部分を右クリックし、表示されるメニューから「タスクマネージャー」をクリックします。
- タスクマネージャーが表示されるので「詳細」タブをクリックし、「CPU」欄に表示されているCPU使用率を確認します。

Macの場合
Macの場合、手順は次の通りです。
- Finder>「アプリケーション」>「ユーティリティ」>「アクティビティモニタ」 の順序でクリックします。

- 画面で各アプリやプロセスのCPU、メモリなどの使用状況が確認できます。CPUの利用率を確認する場合、上部の 「CPU」 ボタンを押します。
- 確認したい項目をダブルクリックするとさらに詳しい情報が見られます。
もしインストールした覚えのないソフトウェアが存在し、それがCPUを異常に占有している場合は、ウイルス感染、ハッキングの可能性が考えられます。
ただし、CPU占有率で分かる情報は、あくまで間接的な証拠に過ぎず、決定打になならいので、より確実な証拠を得るためには下記の手段で調査を行いましょう。
対処法⑥ オンラインツールを利用する
オンラインツールを利用してハッキングされている疑いがあるかを確認する方法があります。
「Have I Been Pwned(HIBP)」
ハッキングによって個人情報が漏れていないかを確認する手段の一つに「Have I Been Pwned 」(以下、HIBP)というオンラインツールを利用する方法があります。

HIBPは、メールアドレスや電話番号を打ち込むことで、既知のデータ漏えいに自分の個人情報が含まれていないかをチェックすることができます。
最近では、HIBPで検索可能なパスワードとして、FBIが捜査中に入手した流出パスワードも追加されたため、検出精度がより向上したとされています。
この方法では、ハッキングによる情報漏えいを間接的に推測することは出来ますが、確定した事実を特定することは出来ませんので、具体的な被害の調査については、専門業者まで相談しましょう。
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対処法⑦ セキュリティーツールを利用する
ここでは、ウイルスソフトを利用してハッキングの有無を確認する方法を紹介します。
セキュリティーツールの使用方法は以下の通りです。
内部ツール:Windows Defender
Windows 10には、Microsoft純正のセキュリティ対策ソフト「Windows Defender」が標準搭載されています。
「Microsoft Defender」は、ランサムウェアやトロイの木馬を強力に遮断するため、それ以外のセキュリティソフトはいらない見方もあるほどです。
- スタートメニューの「更新とセキュリティ」からWindows セキュリティを起動します
- 次に、「ウイルスと脅威の防止」をクリックします
- 「クイックスキャン」をクリックし、ウイルススキャンを開始します

実行したクイックスキャンの他に、「クイックスキャン」の下にある「スキャンのオプション」をクリックすると、複数のスキャン方法を選択・実行することができます。
- クイック スキャン
システム内で脅威が検出されやすいフォルダーをチェックします。 - フル スキャン
すべてのファイルと実行中のプログラムをチェックします。 - カスタム スキャン
チェックするファイルをカスタムに選ぶことができます。
セキュリティ製品
セキュリティ製品には、パソコンへの不審な挙動を監視したり、不正なハッキングを遮断してくれるものもあります。
ただし、セキュリティソフトによってはウイルスの検知しかできず、ウイルス駆除などの機能は持ち合わせていないものも多く存在します。セキュリティ製品を利用する際には、どのような機能を備えているのか確認してから選ぶようにしましょう。
なお、Windows Defenderもセキュリティ製品も、ウイルス感染の有無を確認することはできますが、「何の情報が漏えいしたのか」までを調べることはできません。
セキュリティ製品に頼るだけでは不十分な場合がありますので、ハッキング被害を受けた場合には、専門家に相談することが重要です。
この際、被害の範囲や内容を正確に把握することができる「フォレンジック調査」が有効です。例えば、フォレンジック調査ではハッキングによって機密情報が流出した場合、その情報がどの程度の範囲で流出しているか、また流出した情報をどのように利用された可能性があるか、などを調査することができます。
また、フォレンジック調査では、ハッカーが使用した攻撃手法やツールを特定することができるため、今後同様の攻撃が行われた場合に備えて対策を講じることができます。
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ハッキングされた場合の対処法
ハッキングされてしまった場合、迅速かつ適切な対処を行うことが重要です。
以下にハッキングされた場合の一般的な対処法をご紹介します。
- ウイルススキャンを実行する
- パスワードを変更する
- セキュリティソフトをインストールする
- OSの更新を行う
ウイルススキャンを実行する
まず最初に、信頼性の高いウイルス対策ソフトを使用して、パソコン内のマルウェアや悪意のあるプログラムを検出・駆除するウイルススキャンを実行しましょう。ウイルススキャンによって感染したファイルやプログラムを特定し、適切な処理を行うことができます。
パスワードを変更する
ハッキングされた可能性がある場合は、すぐに全ての重要なアカウントのパスワードを変更しましょう。強力なパスワードを使用し、他のアカウントと同じパスワードを共有しないようにしましょう。さらに、二要素認証やパスワードマネージャーの利用も検討してセキュリティを強化しましょう。
セキュリティソフトをインストールする
信頼性の高いセキュリティソフトウェアをインストールして、パソコンを常に保護しましょう。セキュリティソフトは、リアルタイムでマルウェアの検出や不正なアクセスのブロックなどを行い、セキュリティレベルを向上させます。
OSの更新を行う
ハッカーは、既知の脆弱性を悪用して侵入することがあります。そのため、オペレーティングシステム(OS)やソフトウェアの更新を定期的に行いましょう。また、最新のセキュリティパッチや修正が適用されることで、潜在的な攻撃リスクを低減することができます。
ハッキングされた場合は、これらの対処法だけでなく、デジタルフォレンジックの専門家やセキュリティコンサルタントと連絡を取り、追加の調査を検討することがおすすめです。
ハッキング調査が必要な場合は専門家に相談する
ハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。
このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
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この記事を書いた人
デジタルデータフォレンジック エンジニア
累計ご相談件数23,703件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。
その技術力は各方面でも高く評価されており、フォレンジック調査やセキュリティ対策の取り組みで在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。