サイバー攻撃

【徹底解説】偽サイトに個人情報を入力してしまったときの対処法6選と被害リスク

フィッシング詐欺の一種である偽サイトは、実在する企業や公的機関、金融サービスなどを巧妙に模倣して作られており、知らずに氏名・住所・パスワード・クレジットカード番号などの個人情報を入力してしまう被害が年々増加しています。

情報を入力してしまうと、データが悪用され、金銭被害、不正ログイン、なりすまし、端末の乗っ取りといった深刻な被害に発展するおそれがあります。

この記事では、入力してしまった直後に取るべき具体的な対処法から、日常に実践できる予防策まで、専門的な視点でわかりやすく解説します。

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

 

偽サイトに情報を入力してしまった直後の対処法

偽サイトに個人情報を入力してしまったと気づいた場合は、被害を最小限に抑えるため、スピーディかつ冷静な対応が求められます。以下の対処法を確認して実行しましょう。

入力してしまった情報を正確に記録する

どのような情報を入力したかを明確にすることが、相談や調査時に役立ちます。できるだけ正確に記録しましょう。

記録すべき内容
  1. アクセス日時と偽サイトのURL
  2. 入力した内容(氏名、住所、電話番号、メール、ID・パスワード、カード情報など)
  3. サービス名やアカウントID(該当する場合)
  4. 画面のスクリーンショットや履歴のコピー

記録は紙のメモやパソコンのテキストファイルなど、安全な場所に保存してください。入力した日時や内容を正確に把握することが、被害拡大を防ぐ最初の一歩となります。

金融機関にすぐ連絡して利用停止を依頼する

クレジットカード番号や銀行口座の情報を偽サイトに入力してしまった場合は、不正利用や金銭被害を防ぐために、速やかに金融機関へ連絡してください。

金融機関への連絡事項
  1. カード会社または銀行の公式窓口に連絡し、事情を説明する
  2. カードの利用停止や再発行、口座の一時凍結などを依頼する
  3. 取引履歴・明細を定期的に確認し、不審な動きがあれば通報する

また、入力時に使用したパスワードや暗証番号も念のため変更し、他サービスでの使い回しがあれば全て変更してください。

パスワードを直ちに変更・再設定する

アカウント情報を入力してしまった場合は、すぐにパスワードを変更し、必要に応じて二段階認証を有効に設定してください。

対応手順
  1. 該当サービスの正規サイトからパスワードを変更
  2. 同一パスワードを使っていた他サービスもすべて変更
  3. 二段階認証(2FA)を有効化
  4. ログイン履歴や設定変更の確認
  5. 個人情報が紐づいている場合は解除・削除も検討

リスト型攻撃(漏洩したパスワードを使った不正ログイン)を防ぐため、各サービスで異なるパスワードを設定してください。12文字以上の強力なパスワードとパスワードマネージャーの併用も効果的です。

管理が難しい場合は、パスワードマネージャーの活用も検討してください。

証拠となる画面やメッセージを保存する

証拠となるデータの有無によって、警察や専門機関での対応スピードが大きく変わります。必ず記録・保存しておきましょう。

保存すべき証拠
  1. 偽サイトのURL、画面、入力フォーム
  2. 送信完了画面、メール・SMSの内容
  3. 不審な取引履歴やログイン履歴(CSV・PDF)
  4. 金融機関や警察、サービス提供者とのやりとり記録

デジタルデータはスクリーンショット、印刷、動画記録などで保管し、できるだけ複数の場所にバックアップしておくと安心です。

フォレンジック調査で情報漏えいの有無を確認する

情報がどこまで流出しているかを確認したい場合や個人情報が悪用されている心配がある場合、専門家によるフォレンジック調査(電子機器のログやデータ解析)を実施すると、攻撃の侵入経路や感染履歴、漏えいリスクの程度を明らかにできます。

フォレンジック調査(デジタルフォレンジック調査)とは、PCやスマホの内部ログを解析し、不正アクセスやマルウェア感染の有無を調べる技術です。警察の捜査でも活用される高度な手法で、個人情報漏えいの可能性や被害範囲の特定に役立ちます。

さらに、以下の内容も調査することが可能です。

  • 不正アクセスがどの経路から行われたか(例:リモート操作、遠隔ソフト)
  • どのファイル・データが外部に送信された可能性があるか
  • マルウェアやスパイウェアの感染履歴・痕跡の有無
  • 個人情報(氏名・住所・パスワード・カード情報など)の漏えいリスクの程度

さまざまなリスクが考えられるため、一度フォレンジック調査会社など専門家に相談することが推奨されます。

>フォレンジック調査とは?メリットやインシデント別の調査事例を解説

当社では、デジタルフォレンジックの技術を用いて、偽サイトを通じて入力された情報漏えいの有無を調べるサービスをご用意しています。24時間365日ご相談を受付けており、専門アドバイザーによる相談から見積りまで無料でご案内していますので、自己判断では不安な場合はお気軽にご相談ください。

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警察や公的機関に相談する

実害が発生している、または不安が大きいと感じる場合は、警察や専門機関へ速やかに相談してください。

主な相談窓口
  1. 最寄りの警察署または #9110(警察相談専用電話)
  2. 消費者ホットライン「188」(消費生活センターにつながる)
  3. IPA 情報セキュリティ安心相談窓口(不正アクセス・ウイルス相談)
相談前に準備しておくとよいもの
  1. アクセス日時、偽サイトのURL
  2. 入力した内容(氏名、ID、カード情報など)
  3. 画面キャプチャ、やりとりの履歴
  4. 取引明細やログイン履歴などの証拠

相談後は、被害届の受理状況や進捗を確認するため、担当窓口や担当者の連絡先も控えておくと安心です。

詳しく調べる際はハッキング・乗っ取り調査の専門家に相談する

DDFハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、ハッキング調査の専門家に相談することが重要です。

ハッキング調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。

法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも開催しております。官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当者が対応させていただきます。

まずは、お気軽にご相談ください。

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調査の料金・目安について

まずは無料の概算見積もりを。専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
機器を来社お持込み、またはご発送頂ければ、無料で正確な見積りのご提出が可能です。
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入力した情報を放置した場合のリスク

偽サイトに個人情報を入力してしまったあと、何の対応も取らずに放置すると、被害が拡大する可能性があります。以下のようなリスクに注意し、早めの対処を心がけましょう。

不正利用やなりすましに悪用される

IDやパスワード、クレジットカード情報などが第三者に悪用されると、不正ログインや不正決済、SNSアカウントの乗っ取りなどにつながる可能性があります。

さらに、なりすましによる詐欺や迷惑行為が発生し、知らないうちに加害者側にされてしまうリスクもあります。

個人情報が売買・拡散される

氏名やメールアドレス、電話番号などの情報は、闇市場で売買されることがあります。一度流出した情報は完全に回収できず、詐欺メールや迷惑SMS、DMなどの被害が長期的に継続する可能性があります。

被害を最小限に抑えるには、入力後すぐの対応が最も重要です。放置せず、速やかにパスワードの変更や金融機関への連絡を行いましょう。

また、どの情報が実際に送信され、悪用された可能性があるかを正確に判断するのは非常に難しいため、必要に応じてデジタルフォレンジックを実施し、被害の有無や漏えい範囲を確認することが推奨されます。

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偽サイト被害を未然に防ぐための予防策

偽サイトの被害を繰り返さないためには、日常的なセキュリティ意識と基本的な対策が重要です。以下の習慣を心がけましょう。

予防策
  • 複数のサービスで同じパスワードを使い回さない
  • 二段階認証を有効にして不正ログインを防止
  • URLやドメインが正規のものか確認する習慣を持つ
  • メールやSMSのリンクを不用意に開かない
  • 信頼できるセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態を保つ

被害が発生してから対処するのではなく、日常に防ぐ意識と行動が最も効果的です。

偽サイトの見分け方

偽サイトは本物そっくりに作られていることが多く、見抜くのが難しいケースもあります。以下のチェックポイントを参考に、アクセス前に注意を払いましょう。

チェック項目 注意ポイント
URL・ドメイン 綴りが微妙に違う/見慣れないドメイン(例:.xyzなど)
日本語・デザイン 不自然な文章、粗い画像、レイアウトの乱れ
会社情報 住所や電話番号の記載なし/連絡先がフリーメール
支払い方法 銀行振込のみ/価格が極端に安い
サイト機能 リンクが機能しない/一部のページが未完成
メール・SMS リンク付きのメッセージ/「緊急」など不安を煽る文面

少しでも違和感がある場合は、アクセスや情報入力を控えてください。怪しいと感じたら一度立ち止まり、公式サイトのURLと照合することが大切です。

まとめ

入力してしまった情報が悪用されているかどうか判断できない場合や、ダークウェブ上での流出が不安な場合は、フォレンジック調査会社による情報調査の活用を検討してください。

専門的なフォレンジク調査を行うことで、実害の有無や被害範囲を明確にし、警察への届け出や補償請求のための証拠資料としても活用できます。再発防止にもつながるため、少しでも不安があれば専門家への相談をおすすめします。

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よくある質問

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土日祝も対応してもらえますか?

可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

匿名相談は可能でしょうか?

もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

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