近年、マルウェアや遠隔操作ツール(RAT)を使って、ユーザーのパソコンカメラを密かに操作し、盗撮・監視を行うサイバー犯罪が報告されています。
自分でカメラを使っていないのにLEDランプが点灯したり、知らないアプリがカメラの権限を持っていたりする場合、それは乗っ取りのサインかもしれません。
本記事では、カメラが不正に使われている兆候と確認方法を5ステップで解説し、被害時のリスクや対処法までわかりやすくご紹介します。
目次
パソコンのカメラが乗っ取られるとは?
カメラの乗っ取りとは、ユーザーが操作していないのに、外部からカメラが勝手に起動され、映像や音声が盗まれてしまう状態を指します。
攻撃者はマルウェアや不正ツールを使ってPCに侵入し、カメラを制御する権限を奪います。目的はさまざまで、次のようなものが挙げられます。
- 金銭目的(盗撮映像を使った脅迫、性的搾取など)
- スパイ活動(企業・組織内部の情報収集)
- 愉快犯(個人の監視、SNS拡散など)
映像だけでなく、マイクを使って音声まで盗聴されているケースもあり、ビジネス会議や家庭内の会話が外部に漏れる危険もあります。
>>ウェブカメラのハッキングとは?目的・被害事例・対策方法をわかりやすく解説
パソコンのカメラが乗っ取られているかを確認する方法【5ステップ】
「もしかしてカメラが乗っ取られている…?」と思ったら、次のステップを順にチェックしてみてください。WindowsとMacの両方に対応した手順で、誰でもすぐに確認できます。
① カメラのランプをチェック
まずはカメラが物理的に起動していないかを目視で確認します。LEDランプの点灯は重要なサインです。
ZoomやTeams、ブラウザなどカメラを使うアプリをすべて終了した状態で、カメラ横のLEDランプがどうなるかを確認してください。
- ランプが消えていれば正常な可能性が高い
- 点灯し続けている、または勝手に点いたり消えたりする場合は要注意
「何も開いていないのにランプがつく」現象がある場合は、次の手順へ進んでください。
② カメラを許可しているアプリを確認
どのアプリがカメラの使用権限を持っているかを確認し、不要なものはオフにします。
Windows 10 / 11 の場合
- 「スタート」→「設定(歯車)」を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」→「カメラ」を選択
- 「カメラへアクセスできるアプリ」の一覧を確認
- 見覚えのないアプリ・不要なアプリはオフにする
Mac の場合
- 左上のリンゴマーク →「システム設定」(または「環境設定」)
- 「プライバシーとセキュリティ」→「カメラ」へ
- カメラを使用するアプリの一覧を確認し、不要なもののチェックを外す
③ 不審なアプリ・遠隔操作ソフトを確認
見覚えのないソフトや、遠隔操作系のツールがインストールされていないかをチェックします。
Windows の場合
- タスクバーを右クリック →「タスクマネージャー」を開く
- 「プロセス」タブで、Camera/Webcam関連や不審なソフトが動いていないか確認
- 「アプリと機能」または「インストール済みアプリ」を開いて確認:
- AnyDesk / TeamViewer / UltraViewer / VNCなどが勝手に入っていないか
- 覚えのないアプリが最近インストールされていないか
Mac の場合
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「アクティビティモニタ」を開く
- プロセス一覧から、不審な常駐アプリを確認
- 「アプリケーション」フォルダも確認し、見覚えのないリモート操作ソフトがないか確認
④ 変な動きがないかチェック
操作していないのにパソコンが勝手に動く、異常に重くなるといった症状がないか確認します。
- カメラランプが勝手につく
- マウスが動く、ウィンドウが勝手に開く
- 急に動作が重くなり、ファンが高回転を続ける
⑤ 少しでも怪しいと思ったら
違和感が残る場合は、証拠の保全と被害拡大の防止を優先して行動しましょう。
- ネットを切断(Wi-Fiをオフ、またはLANケーブルを抜く)
- セキュリティソフトでフルスキャン
- カメラは物理的にふさぐ(スライドカバー、紙やテープなど)
※ネットを切断する前に、タスクマネージャーや設定画面、カメラランプの点灯状態などをスマートフォンで撮影しておくと、調査に必要な証拠になります。
それでも不安が残る場合や、明らかに不正な挙動が続く場合は、フォレンジック調査を専門とする業者へ早めに相談してください。
パソコンのカメラ乗っ取りによって起こりうる被害
カメラが乗っ取られると、単なる「盗撮被害」にとどまらず、個人情報や金銭、さらには社会的信用やメンタル面にまで深刻な影響が及ぶ恐れがあります。
以下では、実際に報告されている具体的なリスクを整理します。
①カメラ乗っ取りそのもののリスク
カメラが不正に操作されると、私生活の様子が第三者に筒抜けとなり、深刻なプライバシー侵害につながります。
- 部屋や顔、生活習慣が盗撮され、プライバシーが丸裸になる(家の間取り・家族構成・生活リズム・貴重品の場所など)。
- 着替え・入浴などの映像を使って「公開されたくなければ金を払え」と脅迫されたり、性的搾取に悪用されるケースも報告されています。
②音声や他の情報の漏えい
カメラ映像が他の情報と組み合わされることで、被害は一気に拡大し、本人特定や二次被害につながります。
- カメラ映像に加え、マイクやキーボード・画面共有まで盗まれると、氏名・住所・パスワード・クレジットカード情報などが一気に漏洩。
- 盗撮+SNSアカウントの特定により「本人だと確定できる状態」で拡散・脅迫されるリスクが高く、社会的信用を失う被害も。
③金銭・アカウント面での被害
盗み取られた情報が悪用されることで、直接的な金銭被害やアカウントの不正利用が発生する可能性があります。
- ネットバンキングやECサイトに不正ログインされ、買い物・送金の被害が発生することも。
- パソコン自体がボットネットの一部として使われ、スパムやサイバー犯罪に加担させられ、自分が「加害者」と誤解されるケースも。
④心理的・生活面の影響
「常に見られているかもしれない」という不安は、日常生活や精神状態に長期的な悪影響を及ぼします。
- 「いつから撮られていたのか分からない」という不安から、外出できない・眠れないなどのメンタル不調に繋がることがあります。
- 家族や職場に知られるのが怖くて相談できず、被害を抱え込んでしまい、長期化・深刻化しやすい傾向があります。
遠隔操作を放置すると、機密情報の流出、不正送金、犯罪利用など重大な被害が発生するリスクが高まります。さらに証拠となるデータが上書き・削除され、事実確認が困難になる恐れがあります。早期の調査で被害拡大を防ぎます。
パソコンのハッキングや乗っ取りを調査を行う場合、専門業者に相談する
ハッキング、不正アクセス、アカウント乗っ取り、情報漏えいなどが発生した場合、どの経路で侵入され、どの情報が漏えいしたのかを正確に把握することが重要です。しかし、自力での調査では調査範囲の設定ミスや証拠データの消失が起こりやすく、不完全な結果になる恐れがあります。
フォレンジック調査(デジタルフォレンジック調査)とは、PCやスマホの内部ログを解析し、不正アクセスやマルウェア感染の有無を調べる技術です。警察の捜査でも活用され、情報漏えいの有無や被害範囲の特定に役立ちます。
デジタルデータフォレンジックでは、官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当者が対応させていただきます。お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたしますので、お気軽にご相談ください。
不正アクセスやハッキングなどサイバー攻撃が発生した場合、「フォレンジック調査」で適切な手順に従って証拠を収集し、攻撃に使用された侵入経路や漏えいデータを特定します。
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カメラ乗っ取りを防ぐために重要なこと
カメラだけを守れば安全というわけではありません。乗っ取りを防ぐには、パソコン全体のセキュリティ対策が必要です。
- OSやソフトウェアを常に最新の状態に保つ
- セキュリティソフトを導入し、定期的にフルスキャン
- カメラの権限管理、物理カバー、不要なアプリの削除
- アカウントの2段階認証を有効にする
異常を感じたときは、ためらわずにネットを切断し、専門業者に相談してください。
よくある質問
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可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。
もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。



