サイバー攻撃

金融機関を狙うマルウェアの脅威とは?代表的な攻撃手口と被害、対策を解説

近年、金融業界ではバンキングマルウェアやランサムウェアなどによる被害が深刻化しています。これらの攻撃は、金融機関だけでなく外部委託先や一般利用者までをも標的にしており、その影響範囲は非常に広がりを見せています。

とくに、多要素認証を回避する高度な攻撃手法や、VPN機器・ファイル転送ソフトなどの脆弱性を悪用した侵入が多く報告されており、早期対応と業界横断的な対策が不可欠です。

本記事では、金融分野で観測されている代表的なマルウェアとその手口、実際の被害例、そして組織・利用者が取るべき対策について整理します。

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金融業界を脅かすマルウェアとは

金融分野におけるマルウェアとは、インターネットバンキングの不正送金や、重要システムの停止、顧客情報の漏えいなどを目的として用いられる悪意あるソフトウェアの総称です。メールやSMS、VPN機器の脆弱性、クラウドストレージ経由など、多様な手段で感染を試みます。

マルウェアの中でも、特に金融機関やその周辺に大きな影響を与えるのものは、3種類あります。

金融マルウェアの代表的な種類と特徴

以下が、確認されている代表的な3種類のマルウェアとその特徴です。

バンキングマルウェア・トロイの木馬型

Shifu、Vawtrak、DreamBotなどが有名です。ログイン画面を改ざんし認証情報やワンタイムパスワードを盗み出す、不正送金を行います。中には電子証明書やセッション情報まで盗む高機能型も存在します。

ランサムウェア

金融機関や関連企業のサーバ・端末を暗号化することで、復旧の代償として高額な身代金を要求するマルウェアです。2023年以降、金融業界でも多発しており、業務停止や顧客へのサービス停止に発展する例が後を絶たず、増え続けています。

スパイウェア・バックドア型マルウェア

キーロガーやスクリーンキャプチャ機能、リモート制御機能を持つことで、内部情報を長期間盗み出します。感染に気づきくことが難しく、顧客データの漏洩や取引先への拡散といった、2次被害に繋がるリスクがあります。

攻撃手口と感染経路の特徴

金融マルウェアは、単なるメール添付ではなく、巧妙な偽サイトや外部委託先を介した経路も使って感染を拡大させます。

主なマルウェアと事例
  • フィッシングメールやSMSによる偽サイト誘導
  • PDFやExcelファイルに仕込まれたマクロやスクリプト型マルウェア
  • 脆弱なVPN機器やファイル転送ソフトを通じたシステム侵入
  • クラウドサービス(Driveや共有リンク)経由で配布されるZIPファイル

金融分野で実際に起きた被害例

以下は、金融分野で実際に起きた被害例となります。

金融分野で起きた被害例
  • 国内銀行のシステムがランサムウェアにより数日間停止し、サービスに影響
  • インターネットバンキングの不正送金被害が法人・個人問わず多発
  • VPN機器のゼロデイ脆弱性を悪用され、外部からの侵入が発生
  • 委託先サーバを介したバックドア感染→顧客情報流出

金融マルウェアに対する有効な対策

以下は、金融マルウェアに対する有効な対策です。

不正送金対策ソフトの導入

金融機関が推奨するバンキングマルウェア対策ソフトを導入することで、ブラウザやアプリ上の操作を保護し、Webインジェクション攻撃などを防ぐことができます。

多要素認証と認証情報の保護

ワンタイムパスワードや2段階認証などの導入とあわせることで、使用端末の安全性を確保することが重要です。また、MFAであっても、セッション乗っ取りや正規トークンの不正取得などによって回避されるケースがあるため、過信は禁物です。

脆弱性管理とアップデートの徹底

VPN機器やファイル共有ソフトなどの周辺機器も含めて、定期的なアップデートと脆弱性情報の確認を習慣化しましょう。

フィッシング対策教育の実施

従業員やエンド利用者に対し、偽メール・SMSの見分け方や、怪しいリンクをクリックしない意識づけを継続的に行う必要があります。

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>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?詳しく解説

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この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

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