金融情報を狙ったマルウェアの中で、最も有名かつ長期間にわたって活動した存在として知られるのが「Zeus(Zbot)」と呼ばれるものです。
Zeusは2007年頃に初めて登場し、オンラインバンキングの認証情報やクレジットカード情報を盗む目的で世界中に感染を拡大しました。その後ソースコードが流出したことにより、さまざまな亜種が登場し、現在でも数多くの金融系マルウェアにその系譜が見られます。
この記事では、Zeusの特徴や攻撃手法、主な派生マルウェア、被害事例、そして現在のセキュリティ上の影響について詳しく解説していきます。
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目次
Zeusマルウェアとは?基本構造と目的
Zeusはトロイの木馬型マルウェアの一種であり、感染した端末から銀行口座やログイン情報、個人情報などを盗み出すよう設計されています。主にフィッシングメールや改ざんサイト、悪意ある添付ファイルを通じて感染します。
- キーロガーによるID・パスワードの取得
- Webインジェクションによるオンラインバンキング画面の改ざん
- 感染端末をボットネット化し、C2サーバとの通信で遠隔操作
- 追加モジュールやコマンドのダウンロード・実行
- アンチウイルス回避や検知困難なファイルレス挙動
主な感染経路と攻撃の流れ
Zeusは、以下のような経路で利用者を感染させ、情報を抜き取ります。
- フィッシングメール(銀行・宅配業者を装った文面)
- 偽のソフトウェアや請求書ファイル(ZIP・Excel・PDFなど)
- 不正に改ざんされたウェブサイト(ドライブバイダウンロード)
感染後は、バックグラウンドでC2サーバと通信し、遠隔操作や情報窃取、追加のマルウェア配布が行われます。
亜種と進化した派生マルウェア
Zeusは2011年にソースコードが流出したことで、多数の亜種や改変バージョンが登場しました。
| 亜種名 | 特徴 |
|---|---|
| Gameover Zeus | P2P通信によるC2管理、ランサムウェア「CryptoLocker」配布も実施 |
| Ice IX | ゼロデイを狙う拡張機能や検知回避コードを追加 |
| Carberp / Zberp | Windows XP/7向けの高度な情報窃取機能 |
| SpyEye | Zeusの後継として開発、複数の銀行系対策を突破可能 |
| Shylock | ブラウザ上で認証情報を盗むMan-in-the-Browser機能 |
Zeusによる代表的な被害事例
Zeusマルウェアによって発生した主な被害には、以下のようなものがあります。
- 銀行口座からの不正送金(数千万から億単位の被害も)
- クレジットカード番号の不正利用
- PCの乗っ取りとスパム・DDoS攻撃への利用
- 法人ネットワーク内での二次感染・横展開
- 被害者が“マネーミュール”として加担させられる例も
Zeusは現在も活動しているのか?
Zeus本体は停止していますが、そのソースコードをベースにした派生型(Zloader、Terdotなど)は現在でも金融詐欺の手口として使われています。特にスマートフォンやクラウド経由での攻撃が拡大しており、依然として金融分野では最大級の脅威です。
Zeusの教訓を活かし、現在のマルウェアにも備える
Zeusは単なる“過去のマルウェア”ではなく、現在も多くの攻撃者に受け継がれるマルウェアの原型です。
メール・ファイルの取扱い、ログイン画面の正当性確認、二要素認証の導入など、基本的な対策を継続することで被害を未然に防ぐことが可能です。
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