動作に不自然さを感じるパソコンをそのまま使用し続けると、重大な情報リスクにつながるおそれがあります。画面やマウスが勝手に動く、予期せぬソフトが起動するなどの異変は、遠隔操作を受けている可能性を示しています。
遠隔操作が行われている状況では、個人情報の漏えい、金融詐欺への悪用、業務データの改ざんや漏洩など、深刻な被害に発展するリスクがあります。
本記事では、パソコンが遠隔操作されているかどうかを調べる方法を説明します。
もし調査中に異常な挙動や不正アクセスの兆候が見つかった場合には、フォレンジック調査の専門機関へ相談することが推奨されます。
\24時間365日 相談受付中/
パソコンが遠隔操作されているか調べる方法
以下の方法を実行することで、外部からの操作が行われている可能性を確認できます。
タスクマネージャーで不審なプロセスを確認する
リモートアクセスツールやマルウェアは、システム上で高いCPUやメモリを消費することがあります。実行中のプロセスを確認し、不審な動作を探します。
- Ctrl + Shift + Escを押して「タスクマネージャー」を開きます。
- 「詳細」タブに切り替えます。
- 使用率の高いプロセスを確認し、見覚えのないプログラム名がないか調べます。
- 不明なプロセスは右クリックして「ファイルの場所を開く」を選び、正体を確認します。
ネットワーク通信の使用状況を確認する
遠隔操作はネットワーク経由で行われます。通信の発生状況をチェックし、不審なデータの送受信がないかを確認します。
- タスクマネージャーを開き、「パフォーマンス」タブをクリックします。
- 「Wi-Fi」または「イーサネット」の送受信状況を確認します。
- 「リソースモニター」→「ネットワーク」タブに移動し、通信中のプログラムを確認します。
イベントログから不審なログイン履歴を調べる
システムのイベントログには、過去のログイン履歴や操作記録が残っています。外部からのアクセスが行われていないかを確認します。
- Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「eventvwr.msc」と入力して実行します。
- 左のメニューから「Windowsログ」→「セキュリティ」を選択します。
- 「ログオン成功」または「ログオン失敗」の記録を確認し、異常な時間帯やユーザー名を調べます。
インストールされた不審なアプリやファイルを調査する
不正アクセスでは専用の遠隔操作ツールが仕込まれていることがあります。インストール済みのアプリ一覧から、不要なソフトがないかを確認します。
- 「スタート」→「設定」→「アプリ」→「インストールされたアプリ」を開きます。
- 不明なアプリや最近追加されたプログラムを確認します。
- 正体が不明な場合は、製品名で検索して調査します。
マウスやキーボードの動作を直接確認する
操作していないのに画面が勝手に動く場合は、外部からの遠隔操作が行われている可能性があります。入力機器を外した状態で確認する方法が有効です。
- マウスとキーボードを取り外します。
- パソコン画面に目を向け、操作が行われていないかを監視します。
- 異常が確認された場合は、ネット接続を遮断します。
セキュリティソフトでウイルススキャンを実施する
遠隔操作ツールはマルウェアとして検出されることがあります。セキュリティソフトを活用してスキャンを行い、脅威を確認します。
- セキュリティソフトを開きます(例:Windows Defenderなど)。
- 「フルスキャン」または「詳細スキャン」を実行します。
- 脅威が検出された場合は、隔離または削除を選択します。
開いているポートを確認する
開放状態にあるネットワークポートを通じて、外部からのアクセスが行われる場合があります。通信経路を調査して異常を発見します。
- 「スタート」から「cmd」と入力し、右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトで
netstat -ano
を入力してEnterキーを押します。 - 「LISTENING」の項目を確認し、不明な接続先やPIDをチェックします。
フォレンジック調査会社に依頼して確認する
パソコンの挙動に不安がある場合や、業務データや顧客情報が関係しているときは、フォレンジック調査会社への依頼が確実です。
フォレンジック調査では、遠隔操作の有無だけでなく、アクセス履歴やデータ流出、マルウェアの痕跡まで詳しく分析できます。ただし個人での対応により証拠となるデータが消失する恐れもあるため、専門機関への早期相談をおすすめします。
自力で対応できない場合はフォレンジック調査の専門業者に依頼する

自力で対応するのが難しい場合には、迷わずフォレンジック調査の専門業者に依頼しましょう。特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
適切な業者を選び、迅速に対応することが、トラブルを最小限に抑える鍵となります。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
デジタルデータフォレンジックの強み
デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。
累計相談件数39,451件以上のご相談実績
官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
国内最大規模の最新設備・技術
自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)
24時間365日スピード対応
緊急性の高いインシデントにもいち早く対応できるよう24時間365日受付しております。
ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せを開催・即日現地駆けつけの対応も可能です。(法人様限定)自社内に調査ラボを持つからこそ提供できる迅速な対応を多数のお客様にご評価いただいています。
デジタルデータフォレンジックでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
まとめ
パソコンが遠隔操作されている兆候を放置すると、情報漏えいや業務停止などの深刻な被害につながるおそれがあります。
不審な動作や違和感があった際には、落ち着いて状況を確認し、できる限り正確に現状を把握することが重要です。
複数の確認方法を組み合わせてチェックを行い、結果が曖昧な場合は、証拠となるデータを保全したうえで、専門家への相談をおすすめします。
また、万が一被害を受けてしまった場合は、以下のページにある対処法も参考にしてください。