サイバー攻撃

MacBookがウイルスに感染したときの初動対応について徹底解説

MacBookは、一般的にはWindowsに比べてウイルス感染のリスクが低いとされていますが、近年ではmacOSをターゲットにしたマルウェアやウイルスも増加しています。ウイルスに感染してしまうと、個人情報の漏洩やデータ破壊など、重大なリスクが生じる可能性があります。この記事では、MacBookがウイルスに感染した際に取るべき初期対応方法について、解説します。

MacBookがウイルスに感染するリスク

MacBookがウイルス(マルウェア)に感染すると以下のリスクが発生します。

  • 個人情報の流出:パスワードやクレジットカード情報などが盗まれる可能性があります。
  • ランサムウェアによるデータのロック:データが暗号化され、身代金を要求されるケースがあります。
  • バックドア攻撃:ウイルスを介して外部からの不正なアクセスが行われるリスク。

MacBookがウイルス(マルウェア)に感染してしまった場合、適切な初動対応ができれば、以上のような被害を最小限に抑えることができます。

MacBookのウイルス感染を確認する方法

まずは、MacBookがウイルスに感染しているかどうかを確認しましょう。以下のような症状が見られた場合、ウイルス感染の可能性があります。

  • 起動や動作が極端に遅くなる
  • 身に覚えのない広告が頻繁に表示される
  • 予期しないポップアップやリダイレクトが発生する
  • 不審なアプリケーションやファイルがインストールされている
  • パスワードや個人情報が漏洩している疑いがある

これらの症状が見られた場合、直ちに対策を講じる必要があります。次のステップでは、感染した場合の初期対応をステップバイステップで解説します。

1. ネットワークからの切断

ウイルス感染が疑われる場合、まずはMacBookをネットワークから切断することが重要です。感染したデバイスがネットワークに接続されたままだと、他のデバイスにも感染が拡大する可能性があります。また、遠隔操作によってさらなる攻撃が仕掛けられるリスクもあるため、ネットワークの遮断は優先すべき対応です。

ネットワークから切断する手順は以下の通りです。

  1. 右上のWi-Fiアイコンをクリックし、「Wi-Fiを切る」を選択。
  2. LANケーブルを使用している場合は、物理的にケーブルを抜く。

2. ウイルス対策ソフトでスキャンを実行する

次に、ウイルス対策ソフトを使用して感染の有無をスキャンしましょう。Macには「XProtect」と呼ばれる標準のマルウェア対策が組み込まれていますが、より詳細なスキャンを行うためには、サードパーティ製のウイルス対策ソフトを使用するのがおすすめです。

ウイルス対策ソフトのスキャン方法はソフトウェアによって異なりますが、一般的な手順は以下の通りです。

  1. ウイルス対策ソフトを起動する。
  2. 「フルスキャン」または「システムスキャン」を選択し、スキャンを開始。
  3. スキャン結果に応じて、検出されたウイルスやマルウェアを隔離または削除する。

3. 不審なアプリケーションやファイルを削除する

ウイルスに感染している場合、不審なアプリケーションやファイルがインストールされていることがよくあります。これらを手動で削除することも有効な対策です。

不審なアプリケーションを削除する手順は以下の通りです。

  1. Finderを開き、「アプリケーション」フォルダを選択。
  2. リストの中に、心当たりのないアプリケーションがないか確認。
  3. 不審なアプリを右クリックし、「ゴミ箱に移動」を選択。
  4. ゴミ箱を空にすることで、完全に削除されます。

また、ダウンロードフォルダ内の不審なファイルも同様に削除しましょう。

4. システム設定の確認と修正

ウイルスに感染した場合、システム設定が不正に変更されている可能性があります。これにより、知らないうちに個人情報が流出したり、システムがさらに脆弱になる危険性があります。以下の設定を確認し、適切に修正する必要があります。

ファイアウォールの有効化

ファイアウォールは外部からの不正なアクセスを防ぐための重要な機能です。macOSではファイアウォールを手動で有効にする必要があります。手順は以下の通りです。

  1. 「システム環境設定」を開く。
  2. 「セキュリティとプライバシー」を選択。
  3. 左下の鍵アイコンをクリックし、管理者パスワードを入力してロックを解除。
  4. 「ファイアウォール」タブを選択し、「ファイアウォールを有効にする」をクリック。

SafariやChromeの拡張機能を確認

ブラウザの拡張機能を通じてウイルスが侵入することがあります。不審な拡張機能を無効化する手順は以下の通りです。

Safariの場合:

  1. Safariを開き、「環境設定」をクリック。
  2. 「拡張機能」タブを選択し、不審な拡張機能を無効化または削除

Chromeの場合:

  1. Chromeを開き、右上のメニューから「その他のツール」を選択し、「拡張機能」をクリック。
  2. 不審な拡張機能を無効化または削除。

5. フォレンジック調査を受ける

ウイルス感染が発覚し、社内の機密情報や端末の個人情報が漏えいした可能性がある場合、MacBookなど電子端末のフォレンジック調査が必要になることがあります。

フォレンジック調査とは、電子端末内のデータを証拠保全・解析する技術を用いた調査方法です。例えば、ランサムウェアやハッキングによって被害が発生した場合、専門的なフォレンジック調査会社にウイルス感染調査を依頼することで感染経路や被害状況が正確に特定され、セキュリティ対策に役立てることが可能です。

MacBookのウイルス感染調査は専門家に相談する

DDFMacBookのウイルス感染や、それに伴う不正アクセス、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、マルウェア感染調査の専門家に相談することが重要です。

マルウェア感染調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。

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まずは、お気軽にご相談ください。

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まずはお気軽にお電話下さい。

まとめ

MacBookがウイルスに感染した場合、初期対応が遅れると、個人情報の流出やデータの破損といったリスクが生じます。ネットワークの切断やウイルス対策ソフトの使用、不審なアプリケーションの削除といった基本的な対策を行うことで、被害の拡大を防ぐことができます。

ただし、ランサムウェア感染やセキュリティを侵害する不正アクセスが発生した場合は、情報漏えいの有無などを確認するために、フォレンジック調査の専門家に依頼することが重要です。適切な対応を行うことで、被害を最小限に抑え、将来的なリスクを回避することが可能です。

よくある質問

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可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

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もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

 

 

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数32,377件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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