情報漏洩

情報漏洩とは?定義や情報の種類など専門家が解説

情報漏洩とは、企業や組織、個人が保有する機密情報、個人情報、顧客情報などが外部に意図せず漏洩してしまうことを指します。このような事態は、情報を適切に保護するための仕組みが不十分であったり、サイバー攻撃や内部の不正行為などが原因で発生します。本記事では、情報漏洩の原因、リスク、対応策について詳しく解説します。

情報漏洩の定義と漏洩する情報の種類

情報漏洩は、個人や企業にとって大きなリスクをもたらします。保護すべき情報が外部に漏れることで、信頼性の喪失、経済的損失、法的責任など様々な問題に発展する可能性があります。

「情報漏洩の定義と漏洩する情報の種類」

情報漏洩とは何か

情報漏洩とは、機密情報や個人情報といった重要データが何らかの原因で外部に流出してしまうことを指します。これには、意図的に情報を盗み出す不正行為だけでなく、誤送信や紛失といった人為的なミスも含まれます。情報漏洩が発生すると、個人や企業はその情報を通じて大きな損害を被る可能性があります。

漏洩しやすい情報の種類

漏洩しやすい情報には以下のようなものがあります。

機密情報

新製品の開発情報、技術仕様、営業秘密など、外部に漏れた場合に競争優位性が失われるリスクがある情報です。

個人情報

氏名、住所、性別、連絡先、病歴など、個人を特定することができる情報です。個人情報の漏洩は、個人のプライバシーを侵害する可能性があります。

顧客情報

法人や個人の顧客に関する情報、例えば顧客名、購入履歴、連絡先なども漏洩のリスクが高い情報です。

情報漏洩の原因とリスク

情報漏洩の原因は多岐にわたり、内部からの人為的なミスから外部からの攻撃まで様々です。また、情報漏洩が発生すると、個人や企業は大きなリスクを抱えることになります。

「情報漏洩の原因とリスク」

情報漏洩の主な原因

情報漏洩の原因は、大きく分けて以下の5つに分類されます。

デバイスの紛失・置き忘れ

スマートフォン、ノートパソコン、USBメモリなどのデバイスの紛失は、情報漏洩の大きなリスクです。デバイスには多くの機密情報が保存されており、紛失すると第三者に情報を悪用される可能性があります。

人為的ミス

メールの誤送信やアクセス権限の設定ミスなど、内部の人的なミスによって機密情報が漏れることも多いです。

サイバー攻撃

外部からのハッキングやマルウェア感染などが情報漏洩の原因となります。特にセキュリティの脆弱性を突いた攻撃により、情報が盗まれることがあります。適切なパッチの適用が必要です。

内部不正

内部の従業員による不正行為が原因となることもあります。社内の人によるデータの無断持ち出しは見落とされがちなリスクです。

情報漏洩が与える影響

情報漏洩が発生すると、個人や企業にとって非常に大きな影響が及びます。以下に、その主な影響を挙げます

社会的信用の失墜

情報漏洩が発生すると、企業や個人の信頼性が大きく損なわれ、顧客や取引先からの信用を失う可能性があります。

顧客の流出と売上減少

顧客情報が漏洩すると、顧客はその企業を信用しなくなり、他の競合他社に流れてしまうことがあります。これにより、売上の減少が起こり得ます。

損害賠償請求

顧客や取引先に対して法的責任を負い、損害賠償を求められる可能性があります。

法的責任と証拠保全

情報漏洩が発生した際には、関係者に対する説明責任や法的措置が必要となる場合があります。また、法的に有効な証拠を保全することが求められます。

情報漏洩を防ぐための対策

情報漏洩のリスクを最小限に抑えるためには、効果的なセキュリティ対策と従業員の教育が欠かせません。また、万が一情報漏洩が発生した場合の対応策を事前に策定しておくことも重要です。

セキュリティ対策の強化

情報漏洩を防ぐために、まず行うべきことはセキュリティ対策の強化です。以下に効果的なセキュリティ対策を紹介します。

アクセス制御の適切な設定

情報にアクセスできる人を必要最小限に限定し、アクセス権限の管理を徹底します。

暗号化の導入

データを暗号化することで、情報が漏洩しても内容が容易に解読されないようにします。

ネットワーク監視

不正なアクセスや異常な通信がないかを監視することで、サイバー攻撃の兆候を早期に発見します。

脆弱性管理

定期的にソフトウェアやシステムのアップデートを行い、脆弱性を修正することで、サイバー攻撃のリスクを軽減します。

従業員の教育と訓練

情報漏洩の多くは人為的なミスから発生します。そのため、従業員に対して適切な教育と訓練を行うことが必要です。

セキュリティ教育

全従業員に対して、情報セキュリティの基本的なルールやリスクについて理解を深めるための教育を行います。

フィッシング対策訓練

フィッシングメールの見分け方や、リンクを不用意にクリックしないことの重要性について訓練を行います。

実践的なシミュレーション

情報漏洩が発生した際のシミュレーション訓練を実施することで、万が一の際の対応能力を高めます。

フォレンジック調査会社への相談

ランサムウェア、ハッキング、社内不正などのインシデントが発生した場合、社内で調査を完結させるのは証拠の保全や正確性の観点からリスクが高いです。そのため、情報漏洩が疑われる場合は、フォレンジック調査の専門家に相談することを強く推奨します。

フォレンジック調査会社では、デジタル証拠の収集や分析を行い、情報漏洩の原因究明や再発防止策の提案を行います。また、法的な証拠保全も含めて、信頼性の高い調査が可能です。

企業の情報漏えいインシデント対応が義務化されています

2022年4月から改正個人情報保護法が施行されました

個人情報保護法改正2022

2022年4月に施行された「改正個人情報保護法」では、個人データの漏えい、あるいは漏えいが発生する可能性がある場合、報告と通知が法人に義務付けられました。違反した企業には最大1億円以下の罰金が科せられる可能性もあります。

もし、マルウェア・ランサムウェア感染、不正アクセス、社内不正、情報持ち出しのような情報セキュリティ上の問題が発生した場合、まずは感染経路や漏えいしたデータの有無などを確認することが重要です。

ただ、調査を行うには、デジタルデータの収集・解析などの専門技術が必要です。これは自社のみで対応するのが困難なため、個人情報の漏えいが発生した、もしくは疑われる場合は、速やかにフォレンジック専門家に相談し、調査を実施することをおすすめします。

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情報漏えい調査はフォレンジック調査の専門家にご相談ください

DDF情報漏えいインシデントが発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備での端末の調査・解析、調査報告書の提出ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも開催しておりますので、お気軽にご相談ください。

官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当とエンジニアが対応させていただきます。

よくある質問

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詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。

土日祝も対応してもらえますか?

可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

匿名相談は可能でしょうか?

もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数32,377件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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