セキュリティ対策

【2023年最新】サイバー攻撃対策10選!手口や被害事例を専門家が解説

サイバー攻撃の手口と事例、専門家が対策を徹底解説

近年、サイバー攻撃は様々な形で企業や組織に被害をもたらしています。

2022年には個人情報保護法が改正された影響で、企業が対応すべき内容やリスクに関する部分が大きく変わりました。もしサイバー攻撃対策を怠ると、法律の観点から、企業や組織はこれまで以上に深刻な被害や損害を被る恐れがあります。

こちらの記事ではサイバー攻撃を未然に防ぐためにも、具体的な攻撃手口や被害事例、セキュリティ対策について徹底解説します。

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サイバー攻撃のリスクと被害事例

サイバー攻撃は、デジタル技術を悪用して、企業や組織に対して行われる攻撃のことを指します。一般的なサイバー攻撃の例には、データの盗難や改ざん、システムへの不正アクセス、マルウェア感染などがあります。これによって、重要なデータが消失したり、不正な利用が行われたり、業務停止により正常なサービス提供が困難になることがあります

まとめると、サイバー攻撃のリスクとしては以下のようなものがあります。

  • データの漏えいや改ざん
  • システムダウン(業務停止)
  • 不正アクセスや権限の乱用
  • マルウェア感染拡大

データの漏えいや改ざん

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サイバー攻撃に遭遇すると、機密情報や個人情報が盗まれたり、改ざんされたりする危険性があります。特に企業が保有する顧客情報が漏えいすると、法的責任が追及されるだけでなく、信頼を失いかねず、顧客からの信用を失ってしまうことがあります

また、企業の機密情報が盗まれると、競合他社によって模倣され、競争力を失ってしまうことも考えられます。したがって、サイバー攻撃対策は、個人や企業にとって非常に重要であり、適切な対策を講じることが求められます。

システムダウン(業務停止)

あなたのpcが感染しています

サイバー攻撃が発生すると、システムがダウンし、業務が停止することがあります。業務停止が長引くと、顧客への対応ができなくなり、信頼関係が損なわれることもあります。

たとえばECサイトがダウンすると、顧客からの注文を受け付けることができなくなったり、商品やサービスを提供できなくなったりすることで、ビジネスの停滞や中断が発生する恐れがあります。また、重要な顧客情報や取引履歴が漏えいした場合、企業の信頼性が低下し、損失が生じる可能性があります。

このような被害を未然に防ぐためにも、サイバー攻撃対策の専門家に相談することで、効果的な対策を実施できます。専門家はサイバー攻撃の最新情報やトレンドを把握しているため、それに基づいた適切な対応策を提供することができます。

万が一攻撃を受けてしまった場合にも、専門家の視点から、迅速かつ適切な対応を行うことができるため、被害を最小限に抑えることができます。

当社では、お客様の環境をお伺いしたうえで、インシデント対応のプロの観点から適切なサイバー攻撃対策方法をアドバイスしております。お気軽にお問い合わせください。

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不正アクセスや権限の乱用

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企業のネットワークには、顧客情報など個人情報を含む大量のデータが保存されています。このようなデータは価値が高い一方、不正アクセスやそれによる権限の乱用によって、外部に流出する可能性があります

このような被害は、企業や団体のイメージやブランド価値に影響を与え、長期的な風評被害につながることがあります。

マルウェア感染拡大

盗まれた情報は、悪用されると非常に危険です。たとえば、個人情報が盗まれた場合、詐欺行為に扱われる可能性があるほか、関係する個人や企業に攻撃が行われることがあります

この際、ネットワークシステムに、通常のアクセス制限を回避して、悪意のあるユーザーがシステムに不正にアクセスするための通路「バックドア」が設置される恐れもあります。

当社デジタルデータフォレンジックでは、サイバー攻撃被害を受けた際の調査・解析に加え、お客様の環境にあわせたセキュリティ対策の無料相談も受け付けています。不正アクセスによる情報漏えいや、マルウェア・ランサムウェアによる被害をうけないために、セキュリティ対策の専門家が適切なサポートを行います。お気軽にお問い合わせください。

企業のサイバー攻撃対策5選

企業のサイバー攻撃対策は、企業が持つ情報資産を守るために、様々なセキュリティ対策を実施することです。具体的な対策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • バックアップをとる
  • サイバー攻撃に対する入口・内部・出口対策を徹底
  • 従業員のセキュリティ教育
  • インシデントを想定した社内体制の構築
  • セキュリティポリシーの策定と定期的なレビュー

バックアップをとる

企業がサイバー攻撃でデータを失わないためには、定期的にバックアップを行うことが大切です。バックアップによって、データを復元でき、業務継続を保証できます。

なお、バックアップを行う際には「頻度」「復元方法」「保存場所」を適切に考慮する必要があります。また、バックアップだけでなく、復元テストを定期的に実施することで、万が一の場合でも素早く正確に復旧することができます。

サイバー攻撃に対する入口・内部・出口対策を徹底

現在のサイバー攻撃は、より巧妙で複雑なものとなっており、従来のセキュリティソフトでは対策が追いつかなくなっています。そのため、ネットワークの入口・内部・出口で、多層防御を行う必要があります。

入口対策(ファイアウォール)

入口対策は、マルウェアの感染自体を予防するために、外部からの不正アクセスを防ぐことが目的です。このためには、ファイアウォールの導入が必要です

ファイアウォールは、企業や組織のネットワーク内に設置され、不正なアクセスや攻撃から保護するためのセキュリティシステムです。個人でも、パソコンやスマートフォンにファイアウォールを設置することで、個人情報の漏えいや被害を防ぐことができます。

内部対策(EDR・サンドボックス)

内部対策では、ネットワーク内部でウイルスや不正通信などの脅威情報を検知し、外部サーバーに機密情報を送信するのを防ぐための対策を取ります。

代表的な内部対策製品に「EDR」(Endpoint Detection and Response)があります。EDRはエンドポイント(端末)における脅威検出・対応システムのことを指します。

EDRの特徴は次のとおりです。

  • EDRは、エンドポイント(端末)に専用のソフトウェアをインストールし、ネットワーク内の活動から脅威を検出、適切な対応を行います。
  • EDRは、従来のウイルスソフトウェアやファイアウォールとは異なり、侵入や攻撃が発生した後に脅威を検出することができます
  • EDRは、高度な脅威やマルウェアに対しても検出率が高く、攻撃の段階的な解析や、攻撃後の復旧・対応までを行うことができます。

また、あわせて「サンドボックス」も有効な内部対策です。

サンドボックスでは、不明なプログラムやファイルを実行する際に、仮想的な環境(検疫領域)を作り出して実行する技術や仕組みのことを指します。これにより、不正なプログラムがシステムに侵入することを防ぐことができます。

出口対策(DDHBOX)

標的型攻撃を防ぐにはさまざまな手段がありますが、重要なのが「出口対策」です。

従来の2つの対策では、巧妙化する未知のマルウェアを完全に防ぐことはできません。新しいウイルスパターンが認知されなかったり、攻撃者間通信を遮断できなかったりと不確定要素が多く、莫大な労力や費用がかかることがあります。しかも、標的は大企業だけではなく、中小企業も大企業の取引情報を狙って標的にされるケースが増加しています

そこで、出口対策をしっかり行っておくことが重要です。なぜなら、万が一入口が突破されたとしても、出口の段階で機密情報等の漏洩を防ぐことができるからです。

当社が提供するDDHBOXは、ネットワーク内に設置するだけで即時に不正通信を検知し、自動ブロックします。また、DDHBOXは、定期的に脅威情報を収集し、最新の脅威に対応することができるため、常に最新のセキュリティ対策が行われます。

DDHBOXも含めた、適切な多層防御の対策内容、サイバー攻撃対策の見直し等も、無料で受付ています。お気軽にご相談ください。

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従業員のセキュリティ教育

セキュリティ対策を実施するためには、従業員の教育も欠かせません。

従業員には、メールの添付ファイルの開封や、社外からの不正なリンククリックなど、セキュリティ上のリスクを認識させ、適切な対応を求める必要があります。また、社内のセキュリティポリシーやルールを定め、適切に遵守するように従業員に指導することも大切です。

インシデントを想定した社内体制の構築

サイバー攻撃被害による情報漏洩やランサムウェア感染など、セキュリティインシデントが発生した場合、社内に非常時の対応体制を構築しておくと、迅速な復旧ができ、被害を最小限に抑えることができます。

しかし、セキュリティ人材の採用を含め、社内で体制を構築することは容易ではありません。そのため、サイバーセキュリティに精通した専門家のサポートも受けながら対応できるよう、事前に社外のリソース活用も見越した体制を構築することが重要です

サイバー攻撃対策の専門家は、攻撃を未然に防止する対策はもちろん、インシデントを想定した体制の構築をサポートすることができます。

サイバーセキュリティ対策を行いたい方へ

当社は累計約2.4万件ものサイバーインシデント対応実績があり、情報漏えいを引き起こさないための対策方法など豊富な知見を有しています。当社のサイバーセキュリティ専門家が、事前の予防から万が一の対応まで徹底サポートいたします。
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セキュリティポリシーの策定と定期的なレビュー

企業がサイバー攻撃に対する防御を行うためには、セキュリティポリシーの策定(パスワードの強制更新、アンチウイルスソフトウェアの導入、社員の教育など)が必要です。

セキュリティポリシーは、情報資産を適切に管理するための基本的なルールであり、定期的にレビューされる必要があります。なお、セキュリティポリシーは、緊急事態に備えた対策も含んでいることが望ましいです。例えば、サイバー攻撃が発生した場合の対応策や、リスクマネジメントについても明確に定めることが重要です。

個人のサイバー攻撃対策5選

個人で有効な対策は次のとおりです。

  • 強固なパスワードの設定
  • 不審なメールの削除
  • 偽のウェブサイトへのアクセスを避ける
  • ソーシャルメディアでは個人情報の取り扱いに注意する
  • ウイルス対策ソフトウェアを導入し、更新を定期的に行う

強固なパスワードの設定・パスワードを定期的に変更する

パスワードを選ぶ際には、なるべく自分だけが覚えやすく、他人に推測されにくいものを選ぶようにしましょう。また、パスワードを定期的に変更することが重要です。たとえば、毎月や毎週、あるいは定められた期間ごとにパスワードを変更することが望ましいです。

なお、パスワードを変更する際、同じパスワードを使用しないようにしましょう。その代わりに、新しいパスワードを作成するたびに、違う文字列を使用することが推奨されます。これにより、パスワードを推測される可能性を減らし、安全性を高めることができます。

不審なメールの削除

不審なメールが届いた場合は、開かずに削除することが重要です。特に、添付ファイルがある場合、開かないよう注意してください。添付ファイルがマルウェアに感染している可能性があるため、開くと機密情報が盗まれる可能性があります。

また不審なメールにリンクが記載されている場合、クリックしないようにしましょう。リンクは、フィッシング詐欺やマルウェアの拡散につながる可能性があります。

偽のウェブサイトへのアクセスを避ける

偽のウェブサイトにアクセスすると、個人情報が盗まれる可能性があります。正規のウェブサイトにアクセスする場合は、URLが正しいことを確認しましょう。

偽サイトには、以下のような特徴があります。

  1. URLが異なる:偽サイトでは、正規のウェブサイトと似たURLを使うことがあります。しかし、少し変えてしまっていることがあります。例えば、「gooogle.com」のように、一部分が異なるURLを使うことがあります。
  2. デザインが異なる:偽サイトは、正規サイトとデザインが微妙に異なることがあります。例えば「ロゴの色合いが異なる」「フォントが違う」「レイアウトが異なる」などです。
  3. URLがHTTPSではない:偽サイトでは、正規サイトと異なり、URLが「http://」で始まる場合があります。一方、正規のウェブサイトは、「https://」で始まることが一般的です。
  4. 不適切な日本語:偽サイトでは、文章中に誤字や文法上の誤りが多く含まれていることがあります。また、正規のウェブサイトと比べて、言葉づかいが異なる場合もあります。

以上のような特徴がある場合は、偽サイトにアクセスしている可能性が高いため、注意が必要です。特に、クレジットカード番号やパスワードなど、重要な情報を入力する前に、URLやデザイン、言葉遣いなどを確認することが重要です。

ソーシャルメディアでは個人情報の取り扱いに注意する

個人情報を扱う場合は、漏えいや不正利用を防ぐために、適切に管理する必要があります。

たとえば、ソーシャルメディアのプライバシー設定を確認することは重要です。ソーシャルメディアのプライバシー設定を確認することで、以下のようなリスクを軽減することができます。

  • 情報漏えいのリスク:ソーシャルメディアに登録すると、自分のプロフィールや投稿などが公開される可能性がありますが、プライバシー設定(公開範囲など)を適切に設定することで、情報が不特定多数の人に見られることを防ぐことができます。
  • ストーカーによる被害リスク:プライバシー設定が不適切だと、知らない人からの友達申請やメッセージが増え、ストーカーに狙われる可能性が高くなります。このときプライバシー設定を適切に設定することでストーカーに狙われる可能性を減らすことができます。
  • アカウント乗っ取りのリスク:ソーシャルメディアのアカウントは、不正アクセスやフィッシング攻撃の被害に遭う可能性があります。プライバシー設定を適切に設定することで、アカウントのセキュリティを向上させることができます。
  • 偽情報によるリスク:SNSが乗っ取られると偽情報が拡散されることがありますが、プライバシー設定を適切に設定することで、偽情報の拡散可能性を減らすことができます。

以上のように、ソーシャルメディアのプライバシー設定は、個人情報やプライバシーに関するデータを保護するために重要な役割を果たします。定期的に設定を確認し、適切に設定することで、自分自身のセキュリティを強化することができます。

ウイルス対策ソフトウェアを導入し、更新を定期的に行う

ウイルス対策ソフトウェアを導入し、定期的に更新することは、サイバーセキュリティ対策の基本です。更新を定期的に行うことで、最新の脅威に対する対策が行われ、攻撃に対するリスクを低減することができます。

ただし、ウイルス対策ソフトウェアを導入しただけでは、100%の保護ができるわけではありません。攻撃者は常に新しい手法を考え出しており、新しい脅威に対しては、対策が追いつかない場合があります。そのため、サイバー攻撃対策を総合的に講じることが重要です。

万が一攻撃を受けた場合には、迅速な対応が求められるため、あらかじめサイバー攻撃の専門家と提携して、綿密なプランを策定しておくことが重要です

サイバーセキュリティ対策を行いたい方へ

当社は累計約2.4万件ものサイバーインシデント対応実績があり、情報漏えいを引き起こさないための対策方法など豊富な知見を有しています。当社のサイバーセキュリティ専門家が、事前の予防から万が一の対応まで徹底サポートいたします。
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近年のサイバー攻撃の動向

近年のサイバー攻撃は巧妙化し、多岐にわたっています。総務省によれば、攻撃の匿名化」や「サイバー犯罪のビジネス化」に伴い、特定の組織や企業を狙った「標的型攻撃」が主流となっています(目的は個人情報や知的財産などの機密情報を盗み出すことです)。

組織や企業のセキュリティにとっては、標的型攻撃は深刻な脅威となっています。企業は、これらリスクを把握し、サイバー攻撃対策の専門家に相談するなどしてセキュリティ対策を講じる必要があります。

なお、近年のサイバー攻撃の動向としては、以下の特徴があります。

ランサムウェア攻撃が増加

ランサムウェアは、データを暗号化し、身代金を要求する悪質なソフトウェアです。

2021年以降、新型コロナ禍の拡大に便乗し、リモート環境を狙ったサイバー犯罪が急増。それに伴い、ランサムウェアによるサイバー攻撃が増加しました。企業や組織としても、これまで以上にサイバー攻撃への対策を強化・構築する必要があります

しかし、ランサムウェアの対策は、専門的な知識が必要であるため、一般的なユーザーが自力で講じることは困難です。理由として下記の要因が挙げられます。

  • ランサムウェアは常に新種が出現しており、従来の防御方法では対策が困難
  • さまざまなセキュリティ対策を実施する必要がある

また、セキュリティ対策には、「パッチ管理」、「アンチウイルスソフトウェアの利用」、「ネットワークセキュリティの確保」などが含まれます。しかし、これらの対策は複雑で、専門的な知識が必要であることが多いため、一般的なユーザーが実施することは困難です。

ランサムウェア攻撃を防ぐには、あらかじめ専門家に相談し、対策を慎重に検討しましょう。ランサムウェアの手口やインシデント対応に詳しい、サイバーセキュリティの専門家に相談することで、仮に感染した場合でもインシデント被害を最小に抑えることができます。

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クラウド環境への攻撃が増加

クラウドサービスを利用する企業が増えていることから、クラウド環境への攻撃も増加しています。また、クラウド環境への攻撃は、一度侵入すれば複数の企業に同時に被害をもたらす可能性があるため、深刻なリスクとなっています。

Emotetなどトロイの木馬による攻撃が増加

トロイの木馬とは、外見上は無害なプログラムやファイルのように見せかけて、実際には不正な活動を行う悪意のあるプログラムのことを指します。一般的にトロイの木馬は、コンピュータシステムに侵入し、「機密情報を盗む」、「マルウェアをインストールする」、「ネットワークを乗っ取る」などの攻撃を行うために利用されます。

トロイの木馬は、マルウェアの中でも特に危険なタイプの一つであり、一度システムに侵入すると、そのシステムに対する完全な制御を得ることができます。特に拡散力が高く、悪名高いトロイの木馬が「Emotet」です。

EmotetEmotetに汚染された添付ファイル。「コンテンツの有効化」をタップすることで感染する

Emotetは、単なるマルウェアではなく、ボットネット(多数のコンピューターに感染したマルウェアによって形成されるネットワーク)として機能するため、感染した端末が攻撃者によって遠隔操作されることができます。そのため、感染した端末を利用して、スパムメールの発信や、悪意のあるファイルのダウンロード、その他の攻撃活動を行うことができることから、非常に拡散しやすいマルウェアとして、国内外で大きな被害をもたらしました。

メールの添付ファイルを悪用したマルウェアとして有名な「Emotet」については下記の動画でも詳しく解説しています。

 

サイバー攻撃対策の必要性

サイバー攻撃対策は、現代の企業にとって重要な「社会的責任」の一つであり、取り扱う顧客の個人情報を保護し、情報漏えいを未然に防止することが求められています。

2022年4月には「改正個人情報保護法」が施行され、個人情報の漏えいが発生した場合の報告と通知が法人に義務付けられました。

漏えいが故意によるものの場合、1件からでも報告と通知が必要です。命令違反には最大1億円以下、報告義務違反には最大50万円以下の罰金が科せられます。

したがって、企業は、サイバー攻撃対策の強化を図り、社会的責任を果たすことが求められています。サイバー攻撃対策を怠ることは、企業の信頼性を低下させ、長期的にはビジネスに悪影響を与える恐れもあります。

 サイバー攻撃の種類・手口

代表的なサイバー攻撃の種類・手口としては次のようなものがあります。

  • 特定のターゲットを狙った攻撃(標的型攻撃)
  • 不特定多数のターゲットを狙った攻撃
  • WEBサイトなどの脆弱性を狙った攻撃
  • パスワード関連のサイバー攻撃

特定のターゲットを狙った攻撃(標的型攻撃)

標的型攻撃とは、特定の組織や企業、あるいは個人を狙って行われる攻撃のことです。このような攻撃は、一般的な攻撃手法に比べてより高度で複雑であることが多く、さまざまな手法が用いられます。例えば「スピアフィッシング」や「ハッキング」などの手法は、代表的な標的型攻撃の手法の一部です。

不特定多数のターゲットを狙った攻撃

不特定多数のターゲットを狙った攻撃とは、悪意を持った人々が大量のユーザーに対してランダムに行う攻撃です。

攻撃者は、ワーム、トロイの木馬、ランサムウェアなどを使用して、一度に多くのユーザーを狙い、大量の利益を得ることを狙います。

このような攻撃は、最近ますます増加しており、企業や一般ユーザーの両方に深刻な被害をもたらしています。そのため、多くの企業は、情報セキュリティ対策を強化し、従業員の教育を行って、安全性を確保するように努めています。

WEBサイトなどの脆弱性を狙った攻撃

これはWebサイトやWebアプリケーションの脆弱性を突いて行われる攻撃の一種です。

この攻撃は、「SQLインジェクション」などの手法を用いて不正なコードを注入し、情報を盗み出します。Webサイトには、組織が保有する重要な情報が含まれていることが多く、多くの企業はサイトの保守運用でも特にセキュリティ強化に力を入れる必要があります。

WEBサイトなどの脆弱性を狙った代表的な攻撃は、おもに次のとおりです。

SQLインジェクション

WebサイトやWebアプリケーションに対してSQLクエリを送信し、データベースを操作できる攻撃方法です。これにより攻撃者はWebサイトやWebアプリケーションを乗っ取ることができます。

クロスサイトスクリプティング

攻撃者が作成したスクリプトをWebサイトやWebアプリケーションに埋め込むことで、スクリプトが実行される攻撃方法です。

OSコマンドインジェクション

これは入力検証不備によって、不正なOSコマンドを実行させる攻撃手法です。

この攻撃方法では、OSコマンドを使用して、サーバ上のファイルを削除したり、改ざんしたり、機密情報を盗み出したりすることができます

こうした被害を未然に防ぐためにも、Webアプリケーションの開発者は、入力検証不備が存在する可能性があるすべての入力フォームを監視し、適切に検証することが必要です。

また、定期的な脆弱性の評価や、ペネトレーションテスト(既知の技術を使用して、ネットワークに接続されたコンピュータシステムの脆弱性をテストするための侵入テスト)も実施することをおすすめします。

パスワード関連のサイバー攻撃

パスワード関連のサイバー攻撃とは、パスワードを狙って行われる攻撃のことです。

代表的な手法としては「パスワードクラック」や「ブルートフォース攻撃」、「フィッシング」などが挙げられます。

攻撃者は、パスワードを突破することで、個人情報や機密情報を盗み出すことを狙います。なお、このとき、同じパスワードを複数のアカウントで使っている場合、1つのアカウントがクラックされるだけで複数のアカウントに不正侵入される恐れがあります。

サイバー攻撃対策が必要な場合は、専門家に相談する

DDFサイバー犯罪やマルウェアは絶えず進化している一方、国内の多くの企業ではセキュリティ対策が追い付いていないのが実情です。

ウイルス対策ソフトやUTM等の複数のセキュリティツールを組み合わせただけでは不十分で、実際にランサムウェア感染やマルウェアによる情報漏洩被害が発生した際の対応も見越した対策でなければ有効とは言えません。

適切な対策を行うには、サイバーインシデントの対応経験も豊富なセキュリティの専門家に相談することが極めて重要です。専門家のノウハウを活用することで、最新の動向と自社の予算・規模にあわせたセキュリティ対策を構築し、マルウェア・ランサムウェア感染、不正アクセスによる情報漏洩を未然に防いだり、緊急時の相談先とすることができます。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。法人様の場合、ご相談から最短30分でWeb打合せも開催しておりますので、お気軽にご相談ください。

官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広いインシデント対応経験、セキュリティ対策の構築経験を持つ専門担当とエンジニアが対応させていただきます。

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よくある質問

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もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

 

 

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数32,377件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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