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プラットフォーム診断(ネットワーク診断)とは?特徴やメリット、診断項目・診断フローを解説

プラットフォーム診断(ネットワーク診断)とは?特徴やメリット、診断項目・診断フローを解説

近年、サーバーやネットワーク機器を標的としたサイバー攻撃は増加しており、企業や組織にとって大きな脅威となっています。この際、プラットフォーム診断を実施することで、脆弱性を早期に発見し、対策を講じることで、攻撃の被害を未然に防ぐことができます。

本記事では、プラットフォーム診断(ネットワーク診断)の特徴や活用方法について専門家が解説します。

プラットフォーム診断(ネットワーク診断)とは

攻撃手法の高度化と新たなセキュリティホールの発見により、システムのリスクは複雑化し深刻化しています。そのため、定期的なプラットフォーム診断が企業のITセキュリティ維持に不可欠となっています。

そもそもプラットフォーム診断とは、サーバーやネットワーク機器の状態を詳細に確認し、OSやミドルウェア、ソフトウェアの脆弱性を洗い出すプロセスのことで、ハッカーの攻撃やマルウェアなどの脅威から企業の貴重なデータを守るために重要です。

ただし、プラットフォーム診断は、高度な知識と経験が必要な複雑なプロセスです。これを効果的に実施するためには、専門知識と経験が必要となるため、最新の攻撃手法やセキュリティホールに関する知識を有する専門会社に依頼することが重要です。

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プラットフォーム上の脆弱性を放置すると、どのようなリスクがあるのか?

脆弱性を放置することは、企業にとって次のような大きなリスクをもたらします。

  • 攻撃を受けるリスクが上がる
  • マルウェア・ランサムウェア感染の危険性がある
  • 情報漏えいのリスクがある

攻撃を受けやすくなる

脆弱性が存在すると、攻撃者はこれを利用してシステムに侵入し、データを盗む場合があります。このような攻撃は企業の評判や顧客の信頼に大きな損害を与える可能性があります。

マルウェア・ランサムウェア感染の危険性がある

脆弱性が放置されると、マルウェアやランサムウェアがシステムに侵入しやすくなります。これらのマルウェアは、重要なデータを盗んだり、システムをロックして身代金を要求したりする可能性があり、企業の運営が滞るおそれがあります。

情報漏えいのリスクがある

脆弱性を放置すると、機密情報が漏洩するリスクが高まります。これは法的な問題、顧客信頼の喪失、信用失墜、罰金などを引き起こす可能性があります。

2022年4月に施行された「改正個人情報保護法」では、個人データの漏えい、あるいは漏えいが発生する可能性がある場合、報告と通知が法人に義務付けられました。違反した企業には最大1億円以下の罰金が科せられる可能性もあります。企業はこれらリスクを避けるためにも、定期的なプラットフォーム診断を実施することが求められています

企業の情報漏えいインシデント対応が義務化されています

個人情報の漏えいが発生した場合、速やかに関係当局に報告し、データ収集や解析、ログの調査を行ったうえで、侵害の経緯や被害範囲を明らかにする法的義務が組織にはあります。

2022年4月から改正個人情報保護法が施行されました

個人情報保護法改正2022

もしマルウェアに感染したり、不正アクセスが発生した場合、まず感染経路や漏えいしたデータを確認することが重要です。

しかし、自社調査だけでは客観性や正確性が担保できないことがあるため、調査を実施する場合、サイバーセキュリティ専門家に相談することが推奨されています。

サイバーセキュリティ専門家は、脆弱性に関する豊富な知識と経験を持ち、最新の攻撃手法にも精通しているため、適切な対策を施すことができます。

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プラットフォーム診断(ネットワーク診断)の診断種別

プラットフォーム診断には、リモート診断とオンサイト診断の二種類があります。

  • リモート診断
  • オンサイト診断

リモート診断

リモート診断は、遠隔地からネットワークやシステムのセキュリティを評価する方法です。このタイプの診断では、専門家がインターネット経由でシステムにアクセスします。リモート診断の利点としては、物理的な場所に依存しない柔軟性と迅速な診断が可能になります。

オンサイト診断

オンサイト診断では、専門家が現地に赴き直接評価します。このアプローチは複雑なネットワーク環境や高度なセキュリティ要件がある場合に適しており、包括的な診断が可能です。

どちらの診断方法が適切かは、特定の状況や要件に依存します。緊急性、コスト、物理的なアクセスの必要性などを考慮し、適切な診断方法を選択しましょう(通常だと、リモート診断とオンサイト診断の組み合わせが最適な解決策とみなされる場合が多々あります)。

プラットフォーム診断(ネットワーク診断)のメリット

プラットフォーム診断には、次のメリットがあります。

  • セキュリティインシデントの未然防止
  • セキュリティ対策の改善
  • コンプライアンスの遵守

セキュリティインシデントの未然防止

サイバー攻撃の脅威は常に進化しており、新たな攻撃手法やセキュリティホールが日々発見されています。そこで定期的なプラットフォーム診断を行うことで、セキュリティ上の問題を早期に発見し、インシデントの発生を未然に防ぐことが可能です。

セキュリティ対策の改善

診断を通じて得られた知見は、組織のセキュリティ対策を改善するための貴重な指針となります。たとえば脆弱性の修正、セキュリティポリシーの更新、従業員の教育など、幅広い改善策の基礎となります。

コンプライアンスの遵守

プラットフォーム診断を実施することで、ガイドライン(コンプライアンス)に準拠したセキュリティ対策を実施できているかを客観的に評価することができます。多くの業界では、特定のセキュリティ基準や規制の遵守が求められており、プラットフォーム診断は、これらの規制に準拠していることを確認するための重要なステップです。もし基準や規制に準拠していない場合は、必要な調整を行うための指針を得ることもできます

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プラットフォーム診断(ネットワーク診断)の主な診断項目

プラットフォーム診断では、以下のような項目が診断上で検討されます。

  • ホストのスキャン
  • ネットワークサービスの脆弱性
  • SSL/TLSの脆弱性
  • 認証に関わる脆弱性
  • OSの脆弱性
  • ネットワーク機器の脆弱性

ポート

ネットワークのセキュリティ診断では、ポートのスキャンが不可欠です。ポートは、外部からの通信がネットワークにアクセスするための「入り口」のようなものです。不必要に開かれたポートは、攻撃者に侵入される可能性があるため、どのポートが開いているのか、また、そのポートが提供するサービスのセキュリティ状態を評価することが重要です。

ネットワークサービスの脆弱性

ネットワーク上で動作するサービス、特に公開されているウェブサーバーやメールサーバーなどは、しばしば攻撃の対象となるため、定期的な診断でこれらの脆弱性を発見し、修正することが不可欠です。

SSL/TLSの脆弱性

SSL/TLSは、インターネット通信の安全性を確保するための重要なプロトコルですが、ここに脆弱性がある場合、暗号化された通信が危険にさらされる可能性があります。

特に、古いバージョンのプロトコルや、脆弱な暗号化アルゴリズム、有効性の乏しい証明書は、情報漏えいのリスクを高めます。したがって、SSL/TLS設定の詳細な検証と強化は、プラットフォーム診断の重要な部分です。

認証に関わる脆弱性

認証プロセスの弱点は、不正アクセスの大きな原因となります。特に、弱いパスワードポリシーや不十分な認証メカニズムは、セキュリティ侵害のリスクを高めます。認証システムの徹底的なチェックにより、これらのリスクを軽減し、ユーザー認証の堅牢性を高めることができます。

OSの脆弱性

オペレーティングシステム(OS)の脆弱性は、ネットワークのセキュリティにとって深刻な脅威です。なぜならOSの脆弱性は、攻撃者が容易に見つけられる脆弱性情報データベースに公開されることが多い上、さまざまな攻撃に利用される可能性があるからです。たとえば、OSの脆弱性を悪用することで、攻撃者は以下のような攻撃を行うことができます。

  • システムへの不正アクセス
  • データの窃取
  • システムの改ざん
  • サービス妨害

プラットフォーム診断では、OSのセキュリティパッチが最新の状態に保たれているか、また、セキュリティ設定が適切に構成されているかチェックされます。

ネットワーク機器の脆弱性

プラットフォーム診断において、ネットワーク機器の脆弱性をチェックすることは非常に重要です。ネットワーク機器、例えばルーターやスイッチ、ファイアウォールなどは、ネットワークのセキュリティとパフォーマンスに直接的な影響を及ぼします。これらの機器が持つ脆弱性は、攻撃者がネットワークに侵入し、機密データにアクセスするための窓口となり得るため、特に注意が必要です。

診断プロセスでは、ネットワーク機器のファームウェアが最新のセキュリティパッチで更新されているか、適切な設定がされているかなどを確認します。

また、不正アクセスを防ぐための設定が行われているか、不要なサービスが無効化されているかもチェックされます(ファイアウォールや侵入防御システムが適切に構成されていない場合、ネットワーク全体のセキュリティがおびやかされる可能性があります)。

プラットフォーム診断(ネットワーク診断)の一般的なフロー

プラットフォーム診断の一般的なフローには、以下のステップが含まれます。

事前準備

診断の成功は、事前の準備に大きく依存します。この段階では、診断の目的、範囲、および方法論が定義されます。また、診断に関わるすべての当事者間での調整とコミュニケーションが行われます。

ツールおよび手動でのネットワーク診断

実際の診断では、さまざまなセキュリティツールを使用してネットワークのスキャンが行われます。これには、脆弱性スキャナーや侵入テストツールなどが含まれます。また、手動でのチェックも行われ、自動化されたツールでは見逃される可能性のある脆弱性を特定します。

診断報告レポート作成

診断が完了した後、得られた結果は詳細な報告書にまとめられます。この報告書には、特定された脆弱性、それらに対するリスク評価、および推奨される修正策が記載されます。報告書は、組織の意思決定者や技術チームにとって、セキュリティ改善のための行動計画を立てる上で重要なドキュメントとなります。

プラットフォーム診断(ネットワーク診断)は専門業者へ依頼する

プラットフォーム診断の実施には専門性の高い知識と豊富な経験が必要不可欠です。

専門的なノウハウを持たない中で、個人ないし自社のみでプラットフォーム診断を行うと、実態を正確に把握できない可能性が高いです。
組織や社内において、現状のセキュリティ上の抜け穴や脆弱性、問題点を把握しておくことは重要です。今後サイバーインシデントの発生リスクを最小限に抑えるためにも、まずは信頼性の高いフォレンジック業者に一度相談することをおすすめします。

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