サイバー攻撃が日々巧妙化する中で、企業や組織が情報資産や業務インフラを守るためには「サイバーセキュリティの専門家」の存在が不可欠です。外部からの攻撃や内部不正などに即応し、被害の拡大を防ぎながら再発防止までを支える役割を担います。
技術力だけでなく、脅威予測力や法的知識、関係者への説明力など幅広いスキルが求められ、適切な対応を行うための痕跡が消失する恐れがある現場では冷静で的確な判断が重視されます。
本記事では、サイバーセキュリティの専門家の役割や活躍の場、スキルセット、相談すべきケースなどを紹介します。
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目次
サイバーセキュリティの専門家の主な役割と対象業務
サイバーセキュリティの専門家は、単なる“技術者”にとどまらず、企業や組織の守り手として幅広い領域をカバーします。
システム防御と監視の設計・運用
サイバー攻撃に備えるには、入口対策から内部監視までをカバーする多層防御と、継続的な監視体制の構築が不可欠です。
ファイアウォールやIDS・IPSによる通信制御と不正侵入の検出・遮断に加え、セキュリティログの収集・監視、SIEMによる相関分析・異常検知など、攻撃に気付き即座に対応できる体制を構築します。
これらをシステム設計段階から組み込み、運用フェーズでチューニングと改善を繰り返すことがセキュリティレベルの維持に繋がります。
インシデント対応と証拠保全
攻撃や情報漏えいなどのインシデントが発生した際は、被害の拡大を防ぎつつ、原因や影響範囲を迅速に調査し、証拠となるデータを適切に保全することが初動対応の基本です。
ログ・設定ファイル・通信履歴・メモリ情報などを改変せず確保することで、後の原因究明や外部報告、法的対応の土台となります。
また、状況に応じて警察・監督官庁・個人情報保護委員会などへの報告対応を行い、最終的には再発防止策の策定と社内体制の見直しにつなげます。
脆弱性診断・セキュリティ評価
システムやWebアプリケーションを運用する上で、定期的な脆弱性診断を実施し、既知のセキュリティホールや設定ミスなどを早期に洗い出すことが重要です。
診断では、自動スキャンツールや手動テストを用いて、SQLインジェクション、XSS、認証バイパスなどの脆弱性を検出し、重大度ごとに対応方針を決定します。
社内での実施だけでなく、専門性の高い外部セキュリティベンダーやホワイトハッカーとの連携により、より広範・実践的な評価が可能になります。
法的対応・報告書作成支援
セキュリティインシデント発生後は、顧客・取引先・社内関係者への説明責任を果たすために、技術的に正確でかつ分かりやすい報告書を作成する必要があります。
報告書には、発生の経緯・原因・影響範囲・対応状況・再発防止策を事実ベースで記載し、必要に応じてログや証跡を添付します。
特に、被害規模が大きい場合や個人情報が関与する場合は、法務部門・経営層・広報と連携し、訴訟リスクや賠償責任を見据えた対応が求められます。
専門業者に相談する
社内で原因が特定できない、深刻なサイバー被害が発生した、もしくは適切な対応を行うための痕跡が消失する恐れがある場合には、早めにサイバーセキュリティの専門家に相談することが重要です。
デジタルデータフォレンジックでは、初動対応から調査、報告書作成、改善提案まで一貫対応可能です。状況が不明瞭でも構いません。匿名相談・NDA対応にも柔軟に対応しています。
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サイバーセキュリティの専門家の種類と役割の違い
一口に「サイバーセキュリティの専門家」といっても、実際には複数の職種が存在し、守備範囲や得意とする領域によって役割が異なります。ここでは、代表的な職種とその具体的な業務について紹介します。
セキュリティエンジニア
クラウドやネットワーク環境に対し、WAFやEDRの導入、ゼロトラストの構築などを通じて防御を担う職種です。システムの設計段階からセキュリティを組み込む守りの起点として活躍します。
SOCアナリスト
セキュリティログや通信を24時間体制で監視し、SIEMによって不審な挙動を検出・分析する職種です。検知された異常は、迅速にCSIRTなどの対応部門へエスカレーションされます。
インシデントレスポンス担当者
インシデント発生時にログや端末情報の調査・保全を行い、原因や被害範囲の特定を担う専門家です。フォレンジック技術を活用し、再発防止に向けた技術的報告も行います。
レッドチーム・ペネトレーションテスター
攻撃者の視点から実際にシステムへ侵入を試み、どのような経路で情報に到達できるかを検証する職種です。内部不正や標的型攻撃を模した演習を通じ、企業の実践的な防御力を評価します。
GRC担当者
情報セキュリティ規程の策定・社内教育の実施・第三者認証の取得支援などを通じて、企業全体のセキュリティ体制を整備する職種です。リスクマネジメントやコンプライアンス対応を統括します。
インシデント発生時の社内対応だけでなく、外部報告や監査対応に備えて技術的な裏付けとなる調査結果や証拠を準備しておくことも、GRC担当者の重要な役割の一つです。
万が一に備えた体制構築の一環として、第三者によるフォレンジック調査の活用も検討しておくと安心です。
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サイバーセキュリティの専門家が活躍する体制・仕組み
専門家は組織内外でさまざまな形で活躍しています。以下ではその仕組みや体制を紹介します。
CSIRT
CSIRT(Computer Security Incident Response Team)は、セキュリティインシデント発生時に迅速に対応し、社内外と連携しながら被害の最小化・原因の特定・再発防止までを担う専門チームです。
インシデントの検知から初動判断、各部署(IT部門・法務・広報など)や経営層との調整、証拠保全・外部報告・復旧支援といった一連の対応をリードします。
また、平時にはインシデント対応フローの整備や訓練の実施、脆弱性情報の管理など、セキュリティ対応体制の維持・改善も役割の一つです。
- インシデントの検知・影響判断・初動対応の指揮
- IT・法務・広報・経営層との社内連携と意思決定支援
- 証拠保全、被害調査、関係機関への報告、復旧計画の立案と実行支援
- 訓練・対応マニュアルの整備、外部CSIRT(JPCERT・CCなど)との連携
SOC
SOC(Security Operation Center)は、企業や組織のセキュリティログやネットワークトラフィックを24時間365日体制で監視し、異常を即座に検知・通知する専門部門です。
SIEM(セキュリティ情報イベント管理)を用いて、ログのリアルタイム分析や相関ルールによるアラート生成を行い、インシデントの兆候を見逃さずに検出します。発見された異常は、CSIRTなどの対応チームへ速やかに連携され、被害の拡大を防ぐ初動を支援します。
- SIEMツールを用いたログのリアルタイム分析とアラート通知
- 攻撃パターンに応じた相関ルールのチューニングと誤検知の最適化
- 定期レポート(日次・月次)による可視化・傾向分析・経営層報告
外部セキュリティベンダーとの連携
近年の高度化・多様化するサイバー脅威に対しては、すべての対応を自社だけで完結させるのは現実的に困難です。そのため、専門性の高い外部セキュリティベンダーや調査会社と連携し、必要に応じて調査・診断・改善支援などを受ける体制を整えておくことが重要です。
フォレンジック調査や脆弱性診断、教育研修、規定整備、監査対応など、自社の弱点やリソース不足を補うセキュリティパートナーとして機能させることがポイントです。
- インシデント発生時のフォレンジック調査・初動分析の外部依頼
- Webアプリ・ネットワークの脆弱性診断、従業員向けのセキュリティ教育支援
- 情報セキュリティ規程の見直し、外部監査対応、ISMS等への準拠支援
詳しく調べる際はフォレンジック調査会社に相談を
サイバー攻撃、不正アクセス、マルウェア感染のような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?詳しく解説
当社では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
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(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
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(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2023年)
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