横領、情報漏洩、ハラスメント、不正アクセスなど、企業の信頼や存続に関わるコンプライアンス違反が発覚した際、何を・誰が・いつ・どこで・どのように行ったかを客観的に証明するためには、デジタルフォレンジック調査が欠かせません。
本記事では、コンプライアンス違反時に必要とされるフォレンジックの基本手法、実際に調査される対象データ、過去の活用事例、証拠力を維持するための注意点までを整理して解説します。
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目次
フォレンジック調査とは何か？
フォレンジック調査とは、パソコンやスマートフォン・サーバ等のデバイスに残された削除ファイル・操作ログ・通信履歴などの電子データを、科学的・法的に有効な形で復元・解析し、証拠として活用する技術です。
社内不正・情報漏洩・改ざん行為などの調査において、証拠能力を保ちつつ、誰が何を行ったかを立証する手段として活用されています。
コンプライアンス違反に対する主な証拠収集手法
以下は、コンプライアンス違反に対して収集できる主な証拠です。
- パソコンやスマホの操作ログ（起動・アプリ実行・ファイル開封・削除など）
- 電子メールやチャットの送受信・削除履歴（LINE・Slack・Teamsなど）
- USB機器の接続履歴、ファイルコピーや移動の痕跡
- 業務システムのアクセスログ、認証履歴、改ざんログ
- 録音・録画データ・監視カメラ映像（※取得方法やプライバシーへの配慮が必要）
主なコンプライアンス違反のケースと調査例
以下は、主なコンプライアンス違反のケースと、フォレンジック調査を実施する場合の調査例になります。
- 情報漏洩・データ持ち出し： 退職者や社員によるUSB持ち出し・メール添付による機密情報流出
- 横領・着服・不正経理： 改ざんされた経理データや操作ログから証拠を特定
- ハラスメント・労務問題： チャット履歴・メール・監視カメラ映像などから証拠化
- 証拠隠滅・改ざん行為： 削除ファイルの復元、改変されたファイルのメタデータ解析
証拠能力を保つために重要なこと
以下は、証拠能力を保つ重要な点となります。
- 電源を切る・通信を遮断： ログやファイルの上書きを防ぐ
- 書き込み防止機器を用いたイメージ取得： 元データに影響を与えず完全コピー
- ハッシュ値管理： 保全データと解析データの同一性を保証
- 専門家による手順管理： 法廷での証拠能力を担保
調査体制と報告の重要性
コンプライアンス違反対応では、単に「証拠を探す」だけでなく、以下の流れが重要です。
- 初動保全（対象端末・データの現状維持）
- 証拠抽出・復元（操作ログ・削除ファイル・通信履歴など）
- 証拠の整理と証明性の確保（レポート化）
- 訴訟対応・再発防止策への活用
詳しく調べる際はフォレンジック調査会社に相談を
サイバー攻撃、不正アクセス、マルウェア感染のような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは？詳しく解説
当社では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料？ 調査にかかる期間は？ サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
デジタルデータフォレンジックの強み
デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。
累計相談件数39,451件以上のご相談実績
官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上（※1）のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上（※2）のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
（※1）集計期間：2016年9月1日～
（※2）集計機関：2017年8月1日～
国内最大規模の最新設備・技術
自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
（※3）第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年～2017年)
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緊急性の高いインシデントにもいち早く対応できるよう24時間365日受付しております。
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デジタルデータフォレンジックでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
調査の料金・目安について
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
機器を来社お持込み、またはご発送頂ければ、無料で正確な見積りのご提出が可能です。
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緊急の現地調査が必要な場合も、調査専門の技術員が迅速に駆け付けます。（駆け付け場所によっては出張費をいただく場合があります）
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対応内容・期間などにより変動いたします。
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もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格（ISO24001）およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータフォレンジック
エンジニア
